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幸運を引き寄せる陰陽

2017/2/8 自然療法, 連載コラム

「この世の全ては陰陽で成り立っている。」

私がとある一冊の書籍からこの言葉に出会ったのは何年前だろうか。この言葉はマクロビオティックの創設者である『桜沢如一』さんの言葉です。

ここから私の人生は大きく変わったと言えるだろう!

何故なら、そこには幸運を引き寄せる魔法があるからだ。

今回は、この奇跡の幸運を引き寄せる魔法ともいえる「陰陽」に付いてお話しをしたいと思います。難しい内容かもしれませんが私なりに解きながら進めてみたいと思います。

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《陰陽対極図について》

陰陽

きっと誰しもが一度は耳にしたことのある言葉だと思いますが、だいたいの方は、かの有名な陰陽対極図を頭に浮かべると思います。

丸い円の中に勾玉が2つ重なって、両方共に真ん中に穴が開いていて、その中は対極する色なっているあれだ!

まぁ〜言ってしまえばこれが全てなのだが意外と本氣で陰陽と向き合ったことのある人はそう多くは無いのでは無いでしょうか??

そもそも陰陽とは何かと言いますと、中国からうまれた思想で、森羅万象この世も宇宙も全てが【陰】と【陽】から成り立っていると考える思想。

そして、陰と陽は対極の氣を持っていて、そのバランスがとても大切なんです。陰の中にも陽があり、陽の中にも陰がある。

また、陰が極まれば陽となり、陽が極まれば陰となす。

それがループの法則で終わりなく廻りまわっているのだ!…と言ってもわかりづらいですよね?

では、先ず【陰・陽】の特徴をいくつか書いてみます。

【陰】

・遠心力

・左回転

・冷やす

・緩める

・暗い

・はやい

・陰氣

【陽】

・求心力

・右回転

・温める

・締める

・明るい

・ゆっくり

・陽氣

なんとなくわかりますかね?

では、何故この陰陽が幸運を引き寄せるのか?

それは、始めに言ったように、「この世の全ては陰陽で成り立っている」からなのです。

すなわち、我々の日常のありとあらゆる物事に深く陰陽が関係しているからなのです。

それは全て当たり前のように思い氣にも止めない事かも知れませんが、実はとてもとても大切なことだったりします。

どちらが欠けてもダメだし、どちらかが大きくてもダメ!目に見えるものが全てではないのです。

全てが陰陽の法則の中に存在しているのです。

《陰陽の世界を見てみる》

ではここで陰陽遊びをしながら陰陽の世界を旅してみましょうか??

では、始めに・・

①表と裏

これはどちらが陰か陽かわかりますよね?

そうです!・表が【陽】、裏が【陰】ですね!?

では、これはどうでしょうか?

②男性と女性

わかりますか〜?

*ヒント(男性は活動的でハキハキ、女性はおしとやかで静か)と考えてください。

ハイッ、正解です!

・男性が【陽】で、女性が【陰】になります。

③雨の日と晴れの日

これはどうでしょうか?

・雨の日が【陰】で晴れの日が【陽】ですよね。

では、この「雨」③では【陰】ですが、実は雨の中にも【陰陽】があるのです。わかりやすいので言えば「夕立と梅雨」です。

これは・・ザーーっと勢いよく降ってカラッと上がる夕立が【陽】で、シトシトと降り続く梅雨の雨は【陰】になるのです。

そして、②の男性と女性も同じです。

男性でも女々しかったり、おしとやかだったり、やたら家庭的だったり。草食系男子とか。

一方、女性も社会に出て男勝りな人もいれば、男以上に力もちだったり、肉食系女子とかね。あれ?現代は陰陽逆転しているケースが多い様な氣がする…。(笑)

このように、陰の中にも陽があり、陽の中にも陰が常に存在しているのです。

だから、何事に対してもそうですが、これはこうだからこうだ!と型にはまった考え方ではいけないという事だと思います。

陰陽対極図を見てください。白の中にも黒があり、黒の中に白があります。常に白か黒だけじゃないのです。

では、もう少し陰陽の世界を旅してみましょう!

④空と大地ではどっちでしょうか??

これは少し難しいかもですね!

・空が【陰】で、大地が【陽】になります。

⑤空と太陽ではどうでしょう!

・空が【陰】で、太陽が【陽】です。

⑥太陽と月では?

・太陽が【陽】で、月が【陰】ですよね?

⑦月と空ではどうですか??

これは、月が【陽】で空が【陰】になるのです。ここまで来るとある1つの法則が見えてきます。

それは「陽は陰に包まれている」という法則です。

要するに、例えばですが【陽】と【陰】が戦ったら、最終的に勝つのは【陰】が勝つのです。例を挙げると、カップルが喧嘩をしたとします。

最初は男性の【陽】の腕力が勝っているかも知れませんが、だんだんと女性の【陰】の忍耐力が勝り、最後には男性が謝り、女性が勝つもでしょう。(笑)

戦国時代の戦も冷静で忍耐が勝った方が勝ってきた。あと、あの有名な『うさぎとかめ』のお話もこの陰陽の法則のお話だと思います。

そして、もう一つの法則があります。それは・・・

「陽極まって陰生ず」

というものです。(またその逆もあります)これは、あまり【陽】が強すぎると(極陽)となり、対極する【陰】を生んでしまうということです。

ここでも例をあげれば、戦争とは【極陽】なものです。氣付いた時には数多くの死【極陰】があります。また、人でもあります。

【極陽】の人は【極陰】の病氣になってしまうということです。

ですから、【陰】と【陽】どちらが良い訳でもないのです。人間は熱い【陽】の血も必要だし、【陰】の涙もないといけないですよね??

大切なのはバランスそれを陰陽の世界では【中庸】といい、その存在になることが理想なのです。

そして、この陰陽は我々の身体にも存在しています。高いのと低いのだと、どちらが陰か陽かわかりますか?

そうです!高い方が【陰】で低いのが【陽】です。と言うことは、身体で言えば、頭が一番【陰】で、足が1番【陽】になります。

このことから生まれた「ことわざ」があります。それは・・・

「頭寒足熱医者いらず」です!

これは、頭は冷えていて、足が常に温かい状態であることが、陰陽バランスがよく、健康を保つ秘訣であると言っているものだと思います。

ちなみに、寝る時は枕をして寝ますよね?

これも陰陽の原理で頭を高くする事によって陰陽バランスをとっているのではないかと思います。

ここに、体質の1例を載せておきます。

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〜【陰】の体質と【陽】の体質〜

・「陰性に傾くと」

鎮静傾向にあるので、昼間でも眠気を感じたり、力が出ない感じがあり、顔色が悪くなりがちで貧血気味になることがある。

血液のめぐりが悪くなるため、冷え症となり寒氣を覚えたり、風邪を引きやすくなる。下痢気味になることも。

・「陽に傾くと」

陽は、どちらかというと活発な性格なので、陰である夜になっても体がほってたり、寝れなくなったりする。

陰が陽を抑えることが難しくなるため、怒りやすくなりイライラして落ち着かなくなる。

・【陰タイプ】

(顔色)青白い・日焼け後、シミソバカスが出来やすい

(汗) あまりかかない・かいても部分的

(氣質)引っ込み思案で控えめ

(体力)体力がなく疲れやすい・徹夜は苦手・寝つきや寝起きが悪い

(便尿)やや軟らかく、尿は多めで色が薄い

(温度)猫舌・冷房が苦手・長く冷房の効いた場所にいると体調を崩しやすく夏風邪になる。

・【陽タイプ】

(顔色)血色よく赤ら顔・若い頃にニキビが出来やすい・日焼けしやすい

(汗) かきやすい・手足も冷えることは少ない・全身に汗をかきやすい

(氣質)陽氣で社交的

(体力)スポーツが得意・体力がある・徹夜をしても割と平氣・寝相がいい

(便尿)便秘がちで尿の色は濃い

(温度)食べ物の温度は熱いか冷たいか、極端なものを好みがち・冷房に強いです。

ここまで来ると、陰陽の世界にも随分と慣れてきたのではないでしょうか?

この後、私達の生活でこれまた切っても切れない《食の陰陽》についてお話ししたいのですが…

これ以上一氣に話してしまうと疲れちゃうかもしれないので、それは次回にしますね(笑)

まとめますと、陰陽とは、【陰】と【陽】は常に共に存在していて、どちらかが強過ぎても対極図の様に丸くならない。

そして1番大切なのはバランスであり、【中庸】である事です。

それこそが、幸運を引き寄せる鍵になると私は思うのです。正直、陰陽はとても奥が深く、一流の哲学ですから難しいです。

しかし、よくわからなくても常に陰陽は必ずどこにでも存在しています。

それを氣にして、これは陰かな?あれは陽かな?なんて考えていれば知らず知らず身について来るものです。

私も未だに、修行中です(笑)

是非、この機会に陰陽ライフを楽しんでみるのはいかがでしょう!

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