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オカンと呼ばれるいい女

ジョンさんの歩きながら始まること。

先日は母の日だった。

今年も家族でもなかなか会えない状況の中、

唯一、繋がっている感覚があるのは荷物を送り合うことだろうか。

母からは一人暮らしを始めた18歳の頃から定期的に荷物が送られてくる。

地元のお米、家庭菜園の野菜やハーブたち、

時には瓶に詰められた金木犀の枝なども。

メモや手紙が添えられることもあった。

もう一人暮らし歴も長くなり、十分板につきベテランになった。

にも関わらず今でも尚、荷物は送られてくる。

ダンボールいっぱいに詰め込めるだけ詰め込んだ荷物は、

惜しげもなく届けられる母の愛そのものだと感じる。

あれもこれも、これはずっと好きだから、忙しいときには

すぐに食べられるように…などと母の気持ちが伝わってくる。

こんなにも無償の愛を人が人に捧げる事が出来るのだろうか、

この人達は特別な使命を与えられているのではないか、

自分の親に対してそんなことを感じることさえある。

人が人のことを思う、考える、支える、心配する、寄り添う時に

芯の部分に、こんな母のような気持ちがあればきっと伝わると思う。

そんな原点のような気持ちを私はせっせと植え付けられて育ち、今に至る。

私の揺るがない、頑固な逞しさのようなベースは

こんな愛情で出来ているのかもしれないなと少し意外な着地点に驚きながら

母の日、ありがとう!おめでとう!と感謝する。

ゆっくりと美味しいコーヒーを楽しむ時間を持てますように。

生活を楽しむ余裕がありますように。

何より自分の人生を面白おかしく過ごせますように。

いつまでも、あなたらしい毎日を。

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