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SBGX295を中古買取してもらった話|手放した3つの理由

2018年12月に購入した SBGX295 を約1年弱愛用しましたが、その後手放しました。

手放した3つの理由

まず SBGX295 自体、決して悪い時計という訳ではありません。手放したメインの要因は、自分自身の好みとは合わなかったというところが大きかったと考えています。

本日は手放した3つの理由をご紹介します。

手放した理由(1)見ていてワクワクしなくなった

まずデザインは見ていて飽きないのですが、そもそもクォーツ式の腕時計自体を見ていて、ワクワクしなくなってしまったのです。この変化はとても大きかったように思います。

これは『腕時計一生もの』を読んだ影響を強く受けたせいかもしれません。

著者・並木氏は本書の中で次のように述べています。

なぜ、機械式腕時計のファンはクォーツ式が嫌いなのでしょう。スイスの時計関係者からよく聞くのは「気味が悪い」、はては「死んでいる」という意見です。気味が悪いというのは、自分が命令してもいないのに動くものへの反感とでもいえばいいのでしょうか。電池で動き、しかもスウィッチもない腕時計は、勝手に動く不気味な「異物」なのだそうです。「死んでいる」というのは、クォーツと機械式を見分けるポイントでもある、クォーツ独特のステップ運針のことを指します。クォーツは電池を節約するために、一秒に一回しか針を動かしません。それが死んでは生き返るゾンビのように思えるのでしょうね。多分に感覚的ではありますが、鋭い意見だと思います。

自分はクォーツ式腕時計が嫌われているとも、ゾンビだとも思ったことはありませんでした。しかし、実際にステップ運針を見ると、そのように思い、考えるようになってしまいました。

もちろん氏が本書の中で機械式腕時計を崇高し、クォーツ式腕時計を貶めた事実は一切ありません。ただし本書の中で紹介される腕時計の9割は機械式腕時計ですし、クォーツ式にはない魔性の魅力が、機械式腕時計には存在しているのも事実です。その魔性の魅力に捕らわれてしまったが故に、クォーツ式腕時計を楽しめなくなってしまったのが大きな要因です。

またクォーツ式故、SBGX295はスケルトン、裏スケ仕様ではありません。機械式腕時計であれば1万円台から裏スケ仕様の腕時計を買うことができます。実際自分はその後にセイコー5の1万円台のモデルを購入しましたが、今も手放さずに愛用しています。スケルトン仕様の場合、ムーブメントを裏側から覗きこむことができます。

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ずっと見ていると、まるで動いている心臓のようで美しく、不思議な魅力を感じます。

これも機械式腕時計ならではの魔性の魅力の一つ。

手放した理由(2)耐磁に不満

実はSBGX295を購入して6ヶ月ほどしたのち、不定期で時計が止まることが増えてしまいました。磁気を帯びてしまったのだと思い、修理に出しましたが結果は「問題なし」。しかしSBGX295の魅力の1つである正確さ、精密さに支障があるようでは、仕事上でも当然使う機会が多いため困ってしまいます。特に自分の仕事はパソコン・スマホに囲まれた職場環境でも仕事のため、耐磁への不安は要素として大きかったです。

手放した理由(3)上位モデルが気になり始めていた

実際にSBGX295を購入し、半年たったことから上位モデルである「スプリングドライブ」を搭載したモデルが気になり始めていました。実際にグランドセイコーの製造工程の動画がYouTubeに公開されていたり、開発者の方へのインタビュー動画を見ていると、グイグイと引き込まれてしまいます。

以下は実際に見た動画です。

自分はセイコー5の機械式腕時計をSBGX295を購入した3ヶ月後に購入しており、そのため機械式腕時計の運針のディティールについては上記した書籍の内容の通りであると、理解していました。

しかし、実際にスプリングドライブの運針は機械式腕時計よりも滑らかで、颯爽としています。

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実際に手放したのち、SBGA211というスプリングドライブ搭載の、「ゆきしろ」「スノーフレーク」とも呼ばれる人気モデルを自分は購入し、現在とても満足しています。

SBGA211のレビュー note は下記のリンクから見ることができます。

実際に買い取ってもらった価格、買取実績

2019年12月ごろの買い取り価格で、5万円から7万円です。自分の場合は化粧箱、保証書も揃っており基本美品でしたが、付属の革バンドが痛んでいたため6万円ほどで買い取っていただきました。満足しています。

メルカリなどを見ていると、10万円から16万円ほどで売れているようです。時間に余裕のある方はそちらで手放されることをご検討されても良いのではないかと思います。

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