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患者の治療方針決定と、ステークホルダー・マネジメントは相性が良い。

今日は朝からこんなことを学びました。

どこで聞いたか:
ステークホルダー・マネジメントについて初めて聞いたのは、確か「超相対性理論」だった気がします。資本主義を推し進めていく中で環境問題は切っても切れない問題だけれど、それぞれを推し進める時に色んなステークホルダーが関係してくるよね、ということ。

厚生労働省でインターンをした際にも、「政策を1つ決めるとしても、色んなステークホルダーがいる。その人達の思いを汲みながら、決めていく必要がある」ということを学びながら、”ステークホルダー”という言葉に親近感を持ちました。

ステークホルダーとは?
ステークホルダーという言葉は(中略)一般に「利害関係者」と訳されます。もともとは株主を示す経営用語なのですが、現代では企業をとりまくあらゆる人(従業員から、取引先、地域住民まで)のことを指します。

https://products.sint.co.jp/obpm/blog/serial-umeda13, 【第15章】ステークホルダーマネジメントを意識しよう:ステークホルダマネジメントとは

病院で治療を進める時に大切になるのも、ステークホルダーの力関係なのではないかと思っています。

「一昔前はパターナリズム、今は患者中心の医療」という考え方が言われて初めて久しいですが、じゃあ昔はこのステークホルダーはどうなってたんでしょうか。

恐らく「医者が80、患者が20の決定権を持つ」という感じだったんだろうと想像します。「先生が言うならばそう(正しい)んだろう」という価値観が医師ー患者側の間に醸成されていたからこそ、通じるやり方ですね。

「最近は患者も情報を持っているから、こちらが一方的に『あなたの治療はこれです』というやり方は通用しないよ」というが、それもまた違う気がします。

患者がどのくらい情報を持っているのか?ということは人によって違います。それを察知した上で、医療者が方向性を”引っ張る”強さを変える、というイメージが正しいのでしょう。(こっちの治療方針で進めていきますよ〜、と患者・家族を引っ張っていくイメージ)

内科研修をする中で、「ハイ、自分で退院したあとも頑張っていきます」とガッツがある患者さんもいれば、「病気で身体がしんどくて、退院したあとは何から手をつけたら良いのかわかりません」と、生きる勇気を削がれている(ように見える)患者さんもいました。

研修医は主治医とまでは言えず「担当医」という程度ではありますが、少し下がった所から見ている中で、
・強く医療介護サービスまで繋げる人
・自然と退院までたどり着く人
この両方が居ました。

ある意味で後者のような人は医療機関としては「手のかからない患者」です。
(手がかからないから大切にしていない訳では決してない。こういう人に対しては「何か困ったらいつでも頼ってくださいね」という声かけを意識する。)
研修医として、接する中でこういう手のかからない人は「医学的」な側面が強く、まだ手が出しやすい。自分で治療方針を考えて〜、と、自己効力感も湧きやすいように思います。逆に「社会的」「心理的」側面にもトラブルがあって、ステークホルダーが多数に及ぶようなケースに対しては、研修医としては中々問題が複雑に絡まり合っていて、手が出せないな、という実感がありました。


今後の学びとしては、「じゃあどうやってステークホルダー・マネジメントをやるんですか?」「どうすれば上手くそれができるんですか?」という所を、今後研修を実際に行いながら、身につけていきたい。


今日は少し、学んだことを素直にアウトプットするようなNote にしてみました。

振り返りが何より大切だと思っています。

情報があふれる社会に於いては「1日の中でもこんなことを考え、自分の中を情報が通っているんだぞ」と考え直すことで自分の中の意見もまとまり、次に繋がるのではないでしょうか。

ではまた。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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