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失敗から学ぶ

※この記事は約2500文字です。約5分で読めます。

仕事がらアジャイルやDXについて提案する事が多いのですが、
「前に取り組んだら上手く行かなかった」
「本当に上手く行くの?」
「そもそも取り組まないといけないの?」
と言う声を頂く事があります。

取り組むか否かは会社で判断頂くとして、折角やろうと決めたのにも関わらず、「上手く行かなかった」として挑戦した方の評価が下がったり、「やってもダメだ」と決めつけになったりするのは寂しいものがあります。

アジャイルで躓き易いポイントは以下のURLが参考になります。

アジャイルにフォーカスした話はこちらに譲るとして、今回は失敗からどう学び、それを乗り越えるのか、を簡単に纏めたい(と言うよりはメモ)と思います。

1.失敗に心が折れそうな時に思い出すべき言葉

失敗は誰でも嫌なものです。
稀に失敗すると燃える方がいますが、やはり可能な限り避けたいなと思うのが普通だと思います(なんだかんだ凹むので)。

失敗した瞬間は暗い気持ちになりますが、クヨクヨしても仕方ありません。
落ち込む時はしっかり落ち込んで、そこから早く切り替える事が重要だと思います。

松下幸之助(パナソニック創業者)
「成功するためには成功するまで続けることである。途中で諦めて辞めてしまえばそれで失敗である」

上の言葉は私が失敗した時にいつも思い出す言葉です。
私はアメフトを20年程プレーしていた事もあり切り替えが早い方なのですが(スポーツは次のプレーがすぐ始まるのでさっさと切り替えないと試合にならない)、なかなか難しいですよね。人生有限ですし、やれる事限られてるので止まる暇は無いのですが、そうは言っても、、と言うのが普通だと思います。

これを乗り越えるには、
・訓練
・自分の明確なビジョンを持つ
が大事だと思っています。

「訓練」については、「タイムボックスでイテレーションを繰り返す」と言う事が大切だと考えています。これはスポーツでもスクラムの様なフレームワークでも良いのですが、強制的に状況を切り替えて前に進まざるを得ない状況を作り、体に染み込ませてマインドもそれに追従させ変えていく事が肝要です。

「自分の明確なビジョンを持つ」については、日々「自分が何をしたいのか、何者なのか」を考える事が大切だと考えています。切り替えろと言ってもどこに進むべきなのか「ビジョンと言う住所」と「そこまでの道のりと言う目的」が無いと、どこに行けば良いか分かりません。この辺りは下記が参考になります。

ビジョンが不明確になり毎日を惰性で過ごしがちな今の人達に対し、ビジョンの創り方を小説仕立てで示してくれる本です。小説仕立てで自己啓発本が苦手な方でも簡単に読み進める事が出来るので、ビジネスマンから例えば子育てに悩んでいる親御さんまで広くお勧め出来ます。

2.失敗にどう気付き、どうピボットするか

失敗に心折れず立ち向かえる様になっても、ではどう失敗に気付き、修正していくかが大事です。
この辺り、書くと大変なので、私が参考にしている情報なり書籍なり以下に纏めます。

・システム思考

重量級の本ですが、自己学習のサイクルと本質をどう見るかが詳細に書かれています。かなり難しい内容ですが、失敗にどう気付き、自己学習のサイクルの中で如何に乗り越えるか、と言う参考になると思います。

・背理法

ビジネスの話なのになぜ数学の話?と言われそうですが、とある課題/問題に対してそれが正しいかを証明するのは一般的に非常に難しいです。正しいか、ではなく、ダメなのかを探し、これはダメな事がわかったのでやらないでおこうと言う姿勢が大切です。

・ゲーテルの不完全性定理

これも数学関連ですが、すごく平たく概念的に言うと、
「いかなる問題も、それを作り出したときと同じ意識によって解決することはできない。」 (アルバート・アインシュタイン)
と言う事です。視点を変える事が大事と言う事で、システム思考にも通じますね。

・失敗の本質

計画を途中で変更出来ない空気や本質を見ようとせずに空気で決めてしまう、過去の成功体験から脱却出来ない日本の国民性などが描かれています。温故知新も大事で、色々な物を上手くミックスさせる事は日本人は上手い(宗教面等から見ても)のですが、そのバランス感覚を上手く保持が出来ません。現代も同じ様な落とし穴にはまっている(日本は先進国でなく既に後進国になっている、バブル時代の古き良き時代から脱却出来ない)今の時代だからこそ、参考になると思います。

・失敗の科学

失敗を受け入れない、認めない心理にはどの様なものがあるか、そもそも失敗を活かすとはどう言う事なのかを事例を通して具合的に教えてくれます。内容的には真新しいものは無いのですが、事例が多いので腹落ちさせる題材としては優秀だと思います。

3.まとめ

失敗を乗り越えられるメンタル、失敗をどう捉えそれにどう立ち向かうか、について書いて来ました。

この問題は個人で対処できる範囲はそれほど広くなく、組織としての対峙が非常に重要です。

今年は危機状況下で色々大変ですが、失敗や危機を変革のチャンスと捉え、自身の成長に繋げたいですね。

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