好み至上主義(音楽編)

椎名林檎
 1番最初に聞いた曲は何だっただろうか。ちゃんと「椎名林檎」と認識して聞いたのは「カーネーション」。それまでも何かしら聞いていたと思うけど、覚えていない。
 歌唱力もメロディもハーモニーも言葉も、どれも素晴らしいという言葉で片付けてはいけないくらい最高のものばかりで、ずっと大好きな音楽家の1人。かっこよさ、色気、可愛さ、儚さ、いろいろ詰め合わせたすごい人。
 いろいろな音楽を聴いてきた人らしい。幅広いジャンルでも、好きなものは好きだと言って、聴き込んだ人。林檎さんは、18歳ほどの時にそんな感じだったらしいけど、今からでもそんな人間を目指そうかな。

NOMELON NOLEMON
 知ったのはYOASOBIのラジオ。デビューした際に紹介された「INAZMA」、聞いてすぐに好きになって次の曲が楽しみだった。そんな中リリースされた「イエロウ」は前作とは全く違う雰囲気で衝撃を受けた。その後リリースを重ねて、ある程度慣れてきたはずなのに、未だに度肝を抜くことをしてくる2人が大好き。
 live初参戦は、このノーメロだった。liveでは、その場を楽しむことで精一杯で、細かくパフォーマンスを覚えたりMCを覚えたりは全くできないのだけど、その場を楽しめたからOKだと割り切っている。ツアーではライブハウスだからこその熱気に感動したけど、めちゃくちゃでかい会場を揺らすノーメロもいつか見たい。
 ツミキ作曲じゃないと好きにならなかったし、みきまり歌唱じゃなかったら好きにならなかったと断言できる。人生の数ページを彩ってくれたユニットだと、今からでも言える。

ツミキ
 NOMELON NOLEMONを知ったのと「フォニイ」を知ったのはほぼ同時期で、どちらが先だったのかは覚えていない。とりあえずMVを全部見て聴いて、「レゾンデイトル・カレイドスコウプ」がお気に入りになった。その後「SAKKAC CRAFT」を聴いて、もっと前に知れなかったことを嘆いた。
 難解な歌詞を理解しようとすることは楽しい。言葉や言い回しで、巧みに自分の思想を世の中にぶつけている。ツミキさんは、よく世の中を見ていて、違和感に気づける人だと思う。

YOASOBI
 「夜に駆ける」のTHE FIRST TAKEで知った。その前に、何かの記事でプロジェクトのことを見た気がするけど、定かではない。
 このユニットも、よくぞこの2人が出会ってくれたなと思う2人組。ikuraちゃんだけでなくみきまりにも言えることだが、ボカロPが作る言葉が多くて速い曲を何曲も歌い上げる技量はすごい。
 物語をよく理解して、その内容を上手く言語と音で表現していて、とても大変な作業だと思う。原作を読むとその凄さがよくわかるから、絶対に原作も読むべき。
 現代日本の音楽を世界に広める開拓者となってくれるだろうか。

Ayase
 YOASOBIから知った。最初に好きになったのは「キラークイーン」。ボカロを好きにさせてくれた人。Ayaseさんを知る前までは、機械音すぎるというか、音が高すぎてボカロを好きになれなかった。それまでの偏見を取り除いてくれた、表現の天才。

北澤ゆうほ
 はつめさんからか、Яealからの繋がりで知ったバンド、the peggiesのギター・ボーカル。知ってあまり経たないうちにバンドは活動休止になってしまったけど、ソロプロジェクトQ.I.S.や提供曲でゆうほさんの音楽が聴けて嬉しい。前を向こうとする詞を書かれるから、ゆうほさんの曲を聴く人も前を向ける。
 生き方や人生観も素敵だなと思って、好きになったひとつの理由。またnoteを書いてほしい。

Midnight Grand Orchestra
(TAKU INOUE、星街すいせい)

 天才2人組。めちゃくちゃかっこいいイカした音楽を作るイノタクさんと、それを歌い上げる技量を持ち、表現力にも長けたすいちゃんの2人。
 歌詞が比較的少ない曲も多い。アイドル的なVtuberをボーカルにしていることを考えると、めちゃくちゃ攻めてることをしてると思う。inst曲がアルバムに入っているし、歌パートが比較的少ない曲もいくつかある。
 Orchestraということもあり、バンドメンバーにはヴァイオリンやチェロなども加わっている生のギターやベース、ドラム、全ての音が最高にかっこいい。想像するに、とても演奏が大変だと思うのだけど、それを生演奏してしまうのだからすごい。とにかく私は、ミドグラの音が大好きだ。
 ミドグラのおかげで、元々好きだった夜がもっと好きになった。

星野源
 最初に知ったのは、「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」というコント番組。コント師、俳優の星野源を知った方が先だった。その後「SUN」がヒットして、この人歌も歌うんだ、という感じだった。エッセイを知って読むのは、それの何年も後の話。
 この方も言葉選びが絶妙。光も闇も映す歌詞が好きだ。他人とは違う表現だけど、だからこそ、より適切に心情を表している人。キラキラした人に見えるけど、エッセイや配信、テレビ番組、「LIGHTHOUSE」、ラジオからはそうでもないことがわかる。
 何よりも声が好き。すっと入ってくる声。人を泣かせる声。弾き語りを生で聴きたい。絶対にLIVEに行く。

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 感覚で音楽を好きになることが多いから、多くは語れないけど、間違いなく好きな音楽達。ここに挙げなかった音楽も沢山ある。

indigo la End、キタニタツヤ、NEE、羊文学、Hatsume、すいそうぐらし(s-num、Eye)、ずっと真夜中でいいのに。、 john/TOOBOE、 Cö shu Nie、缶缶、biz、Suchmos、ぷにぷに電機、なるみや、むト、三月のパンタシア、エイハブ、Mori Calliope、Hakos Baelz、UNISON SQUARE GARDEN、みきまりあ、幾田りら、吉乃、VALIS、Awairo(雄之助、WaMi)、yutori、osage、 Neko Hacker、KMNZ、マルシィ、go!go!vanillas、ayaho、Soala、V.W.P、Albemuth、P丸様。、ORESAMA、Яeal、乃木坂46、櫻坂(欅坂)46、槇原敬之、SMAP、RuLu、ヨルシカ、KEYTALK、King Gnu、ペトロールズ、SAKEROCK、sekai、久石譲、柊マグネタイト、東京事変、福山雅治、米津玄師、麻婆豆腐、騒音のない世界、
などなどなどなどもう本当に沢山。

 ちゃんと知ってるのは1曲だけの音楽家・ユニット・バンドなんてのもいくらでもある。申し訳なく思うけど、もっと大好きな音楽があって、そちらをききたいから許してほしい。盲目すぎるのは良くないけど。

 僕の好きな音楽を理解できない奴はどうかしてる、とまでは言わないけど、それなりの自信みたいなものを持って聴いている。たまに、「自分はいい音楽を聴いてる。いい音楽を聴いてる自分かっこいい!」って、自惚れるために聴いてるのかなと不安になることもあるけど、でも、ちゃんと好きだって言える。


 いつか読み返した自分は、どんな曲を聴いてるでしょうか。今と変わらないか、増えてるか、減ってるか、ジャンルが全く違うか、どうなってるかな。もしかしたら、1980年代とかの一昔前の音楽が盛り上がって、ボカロは減ってるのかな。流行りは繰り返されると言うし。

 この一種のタイムカプセルの予想が当たってたら、めちゃくちゃ面白い世の中になってそう。

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