作品への見方
本を読んだり、芝居を見たり、音楽を聴いたりするのが好きだ。
今までは、ただ「面白いから」という理由で好きだった。
でも、最近は「自分の中に新しい何かが入ってくる感覚が面白いから」好きである。
たとえば、映画「JOKER」を見た時。
これまでの私だったら、「なんかすごい」とか「なんか映像がゾクゾクする」とかいう感想だったと思う。
見たことに満足していたから、今まで何の映画を見に行ったかとか正直そこまでよく覚えていない。
でも、最近の私だと「この階段の映像は左右対称になってるのは何故だろう」「この質感にしたら更にザラつきが増えておぞましさに繋がるのか」などと考えるようになった。
つまり、1本から何か学んだり考えたりするようになったのである。
いや、学ぶや考えるというほど重いものではない。まあ、ちょっと昔と変わった。ノートを書いたりとか。
自分で言うなよという話であるが、私はこの変化が嬉しい。
「なんとなく」をやめる。
だからといって、何に成長できるのかは分からないし、むしろなんとなくの感性が大切なのかもしれない。
それでも、いつかこの新しい気づきや疑問や言語化した感情が役に立つかもしれない、と思うと嬉しい。とてもワクワクする。
きっと数年後の時分が今の私を見たら、あまちゃんだな~青くせぇ!と呆れるのかもしれない。
それでも、今の私ができる見方で、できるだけたくさんの作品に触れて、発見をかき集めていたいなと思う。
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