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なぜヒロシキャンプはブームになったのか?


今YouTubeでブームとなっている動画がある。


キャンプ動画である。


その中でも筆頭というか、キャンプブームの火付け役となったのが、芸人のヒロシであろう。
 

私の世代(三十代前半)ではヒロシといえば、「ヒロシです。。。」といいつつ、情熱的なBGMをバックに自虐ネタをかますお笑い芸人だった。
 

その彼が、数年前からキャンプ動画を上げて、しかもそれがかなりのブームになっているというから見てみたら、私もハマってしまった。
 

今回はそんなヒロシキャンプが何故流行っているのか、その理由を考察してみた。

すると、昨今のユーチューバーと3つの違いを発見した。
 

1.モノに頼らない

2.説明しない

3.主観的な絵 

以上3つを、これから詳しく解説してみたいと思います!
 


1.モノに頼らない

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ユーチューバーといえば、動画のジャンルに関わらず、何かしらの紹介、レビューをするのが当たり前となっている。
 

しかしヒロシの場合は、ヒロシブランドの鉄板など一部例外はあるが、動画内で使っている道具の紹介をしない。
 

さらに、動画で彼が使っている道具を見てもらえばわかるが、ヒロシは同じものをずっと使っている。
 

彼の道具は使い込まれ、ボロボロになっているものが多い。
 

他のキャンパーなどは、新しい動画を出すたびに何かしら新しい道具を買っている。

というよりむしろ、新しい道具を紹介するためにキャンプをしている、と言っても過言ではない人たちがほとんど。
 

次から次へと新しいものを買い、ネタにしている他のキャンパーたちとは違い、道具に頼らず動画を出しているヒロシはかなりエコロジーな本物のキャンパーと言えるだろう。


  2.説明しない

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これは先程のモノに頼らないとつながってくるのだが、ヒロシは何をするにも基本的には説明しない。
 

ヒロシキャンプの音声は環境音と、誰かと一緒に行っているのなら他の誰かとの普通の会話のみだ。
 

基本的にユーチューバーは、カメラに向かってあれこれ喋りかけたり、説明したりするのがほとんどである。
 

むしろ、視聴者をほとんど意識していないヒロシのようなユーチューバーのほうがまれだ。
 

しかし、べらべら喋りまくるユーチューバーに飽きたり疲れた時は、まさにヒロシキャンプはうってつけなのだ。
 

ヒロシの動画は、ただプライベートでキャンプをしているところを録画しているだけのようだ。
 

そんな飾り気のない、肩肘張らないスタイルが、唯一無二の魅力なのであろう。

  3.自分を映さない

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ユーチューバーの基本の絵は自分が中心で、自分を中心に何かを説明したりするパターンがほとんどである。
 

しかしヒロシキャンプの絵は焚き火やご飯、自然が中心で、本人が映ることはあまりない。
 

普通なら何かを食べているところなども、いかにおいしいかなど、食レポをする場合がほとんどだ。
 

しかしヒロシの場合は「うん、うまい」など非常にあっさりしている。 


さらに、普通なら映えるような料理を作ったりするのがユーチューバーの常だが、ヒロシは普通にカップ麺で終わらせる時さえある。


そしてほとんどのユーチューバーの動画の目線は客観的、つまり見る側からの絵を作っている。
 

しかしヒロシキャンプの場合は、ヒロシ本人が見ている絵をそのまま私達に届けてくれているという、主観的な目線の動画なのだ。
 

ヒロシ動画の主役は本人ではなく、あくまでも焚き火や食事、自然などであるのだ。
 
 


もう一度おさらいしておくと、
 
1.モノに頼らない

2.説明しない

3.主観的な絵 


以上3点が普通のユーチューバーとヒロシの異なる部分だ。
 

自分をあまり映さず、モノを買ったり紹介するわけでもない。
 

他のユーチューバーがあまりにも凝った動画を作るので、逆にヒロシキャンプのユルい動画が世間に受けているのかもしれない。


好きなものを極めて職業にするという、誰もが一度は夢見ることを実現したヒロシには、心から敬意を払いたい。

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