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ラブとリスペクトを込めてセットダンスを語る vol.1 〜 Moycullen Set

*この対談記事は三度の飯よりケーリーが好きな4人がセットダンスについて好き勝手に語ったものを(無理やり)文章化したものです。過度な期待はしないでください

* * * 某日  * * *

高橋 「セットダンスのここが好き!を熱く語りたい!」
  「"セットダンスのここがエモい"みたいな記事書こーぜ」
高橋 「一度まとめてみたいとは思ってた」
  「谷島さんやいーちゃん呼んで話そーぜ」
谷島 「呼ばれた!なにごとですか!」

* * * 5/7(木) 20:00 * * *

  「待機」
高橋 「待機」
  「いーちゃんこねぇ」
谷島 「お仕事マンなんですかね」
  「maybe」
高橋 「揃ってからにしますかね?」
  「ですね」
高橋 「テーマ(セット)決めよう!」
高橋 「Moycullen, Merchant, Kilfenora, Corofin, Borlin, Castle, Caledonianあたりが良いですね〜」
谷島 「もいかれん!」
  「Moycullen, Merchant, Kilfenora, Corofinは語れるかも」


* * * 5/7(木) 20:45 * * *


飯井 「あああああっす!」
飯井 「ただいま!」
飯井 「なんでもこいです!」
  「おかえりなさい」
  「何セットについて語ろうか」
高橋 「それね笑」
谷島 (特にこれ語る!みたいなのが思いつかない顔)
  「いーちゃんは〜?」
飯井 「なんでもいける」
  「まじかよ」
飯井 「モイは語りやすいね。特徴的」
谷島 「それ」
谷島 「モイは伝わりやすいしいいとおもう」
高橋 「◎」
  「よし、始めよう」
飯井 「おう」


* * *

さて、ここまで読んで「??」となった方もいらっしゃることでしょう。

今回の企画は某ツイッターで見かけたツイートから派生した対談企画です。

どのセットについて話すのか?
どんな話をするのか?
実のところ僕ら4人ともわかっていませんでした。

4人?そう、今回の対談企画は登場人物が4名います!!

イカれたメンバーを紹介するぜ!

初ケーリー、人、踊り方の特徴、好きなもの、尊敬する所など by 高橋

名前     城
初ケーリー  2016年3月のICF
      SetDancePalの人
踊り方の特徴 ロマンチスト
好きなもの  和服フェチ(変態少々)
尊敬する所  行動力半端ない
Twitter      @johiroshi
名前     飯井
初ケーリー  2016年3月のICF
      BB Ceili Band のリーダー
踊り方の特徴 カッコつけ
好きなもの  シャンノースオタク(朝シャン…?)
尊敬する所  肉食系男子
Twitter      @kakkoda1
名前     谷島
初ケーリー  2011年春ごろ?
      ハープの人
踊り方の特徴 萌えステップ使い
好きなもの  ダンス中の変顔
尊敬する所  秒で人の懐に入る
Twitter      @gimme_a_banana
名前     高橋
初ケーリー  2016年6月のフラーでのケーリー
      ピアノの人
踊り方の特徴 エレガントという名の省エネ
好きなもの  ダンス中のいたずら(ウザめ)
尊敬する所  運動神経最強
Twitter      @Ayuz_step

*** フィガー 1 ***

  「早速なんだけど、moycullen setのいい動画なくない?」
  「和服ケーリーのmoycullenが一番楽しいのでは」
谷島 「内輪www」
  「いい動画知ってます?」
飯井 「内輪のやつみたい」
谷島 「sdpの固定ツイート」
* 編注: sdp = SetDancePal

高橋 「動き自体に特徴があるからアレンジが特徴的っていうのはあんまりないかもだけど、ちょっと思いつくのある」
飯井 「おすすめ動画自分ないっす笑 しいていうならfig4はBBのクリスマスバージョンが好きです!」


高橋 「https://youtu.be/0IaS9Uf_bC4」

高橋 「私はこの動画が好き」
  「あざ」
谷島 「ジョニーレイディーCBさんイェーイ」
  「2nd top lady踊ったことある気がする」
  「3:50〜の合流するところ可愛い」
高橋 「カメラに気づく瞬間と、スクエアですれ違う時に軽くハグする所が好き」
飯井 「トップにいた青シャツの方の『スイング時にパートナーが戻ってこないから一人でスイングする』やつは良く自分もやる笑」
谷島 「踊りたい」
  「w」
谷島 「4:10ね、かわいいね」
飯井 「ハグ❤」
飯井 「あのスクエアの狭さはどうにかして欲しい(褒めてます」

高橋 「語り)動画によって、というか、地域性??で、がっつりバタリングしてかっちょよく踊る人達と、積極的に他人と絡みに行くことを重視(語弊があるかも)しながら踊る人といて、踊り方にけっこう差があるなと思った」
高橋 「わたしは後者派」
谷島 「待ってこれそもそもなんですけど、セットの内容がエモい話と踊り方の話って両方好きな方語る認識でいいですよね?」
  「いんじゃないすかね」
高橋 「まずLead Around → Houseの手を変える動きがエモい」
高橋 「手を組み替えて、進む方向が反時計回りのまま、Houseをするの、すごい好き」
高橋  「レディ目線だけど、正面のまま真っ直ぐ進むLead Around のあと、背中から動き出すHouseの動き、アトラクション感があるし、パートナーと呼吸が合うとすっごい気持ちいい…♡」
谷島
 「幻の9バーズ目ね」
高橋  「幻の9バーズ目!」

飯井 「トップスがレディースチェーンをした後にみんなでスイングしますが、そこにエモさを感じる方はいますか?」
城・高橋・谷島
 (沈黙)
高橋 「 強いて言うなら、All Swing だけど、Leadingじゃない時たまに忘れたりサボったりしてパートナーとうふふってなる事かな」
  「うふふ」
高橋 「後半パート、SideとSquareするときに、ジェンツに斜めに進んでもらうと、レディ側はふわっと感があってめっちゃ気持ちいい」
  「え、そうなの」

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高橋 「アレンジとして、TopもSideも斜めに並んでSquareに入る動き方もエニスで教えてもらったよ」
飯井 「スライドするように動くと楽しい!」
高橋 「スムースでね」
飯井 「私もスムース」
谷島 「私も」
高橋 「Squareでoppositeへ行くのも楽しい」
  「レディー羨ましい」
飯井 「リーディングじゃない時にパートナーと背中合わせから振り返ってSwingエモい」
  「パートナーチェンジが2回だけってのも良いよな」

  「話変わるんだけど、Clare Lancersはコーナー・パートナーと4回Swingするの、浮気感あってつらい」
飯井
 「ただただ気まずい…4回目が特に」
  「どうして4回目?」
飯井
 「あの短時間を4回では話すことあっても話しきれないし、話すことがないとそれはそれで4回挨拶なんてできないから」
高橋 「私は隣にお気に入りのダンサーを置く」
谷島 「置く」
  「本日のパワーワード」


Moycullen Setの基礎知識 <1>
モイカレン・セットには全4つのフィガーがありますが、各フィガーはおかず=メインの動きが2つあることが特徴。一般的には、1つのフィガーにおかずが1つだけのセットが多い。以下はモイカレン・セットの各フィガーのおかず。
フィガー1:Ladies Chain と Square
フィガー2:Line up & Gate と Back to back
フィガー3:Twirl と Wheel
フィガー4:Diagonal Crossover と Chain

*** フィガー 2 ***

谷島 「最初のおかず。手をつないだ瞬間がわからないのがエモい」
飯井 「ドキドキしながら手をつないでる」
  「みんな何バーズ目でつなぐ?」
高橋・飯井「7バーズ目くらい?」
  「僕は幻の9バーズ目」
  「"この後、二人で抜け出さない?"みたいな感じで手をつなぐ」
谷島 「ロマン」
高橋 「好きだねぇ〜」
飯井 「9バーズ目はチキンだな笑」
  「"いつ手をつなぐんだろう?" "っあ!" という駆け引きがミソ」

  「ここ、回るときに手を引っ張り合うアレンジもできるよね」
高橋
 「私はやらない」
  「このフィガーもこっそり浮気してる感ある」
飯井 「Gateのところは男同士で浮気もできるよ!」
高橋 「え、どゆこと?」
飯井 「半周したときに左側にジェントが来るから、こっそり男同士でハイタッチ^_^」
高橋・谷島 「好きだねぇ〜」
  「back to backはレディーが会いに来てくれるのがたのしい」
高橋 「大変なんだから!」
  「(それは知っている)でも、会いに行くのも楽しくない?」
高橋 「会いたい人だったら」
城・谷島・飯井 (沈黙)
飯井 「背中を預けるのスリルある」
飯井 「変顔してる人もいるよね」
谷島 「がっきーとかと変顔して遊んでる」
谷島 「back to backしてると周りが見えなくなる」
飯井 「パートナーのことだけに集中しちゃう」
  「"緊張と弛緩"だよな」

*** フィガー 3 ***

  「フィガー3は」
高橋・飯井「Jigがいいよね」
飯井 「Down Jigがたまらない。体重が感じられる」
高橋  「リズムに揺らぎがあるのもいい」
城・谷島(わかる)
  「投げ縄のうごきからのHouseもたまらんよな」
飯井 「"行くよ"ってかんじに手をもっていくのがエモい」
高橋 「回されたまま、遠心力でHouseにいくのも最高」
谷島 「"手が触れて" "体が少しずつ近づいて" "1周かけて近くに寄って" "ワルツホールドで一つになる"」
  「やばエモ」
高橋 「でもジェントに迎えにきてほしい」
  「そんな時間なくない?」
高橋 「あるよ!」
  「オーケー。今度検証しよう」

  「後半のホイールさ、長くない?」
高橋
 「余韻を味わえるの」
飯井 「男性の手が1箇所に集まるの熱い」
飯井 「戦ってきた後の凱旋、息抜きであり、お互いを称賛する時間」
城  (そんな時間だったんだ)
  「いーちゃんが前にモイカレンセットは"浮気セット"って言ってたじゃん」
  「"このホイール、なんで4バーズもあるんだろう"ってずっと思ってたけれど」
  「"oppositeのパートナーと視線を合わせる時間だ" と思うと一転してロマンチックな時間になる」
高橋・谷島「好きだねぇ~」
高橋 「このフィガー、全セットの全フィガーの中で1番好き!!!」
高橋 「BodyからのSwing、がもう!たまらない!!」
高橋 「しかも最後にもう一回あるの最高、ありがとう(T人T)」

*** フィガー 4 ***

飯井 「満を」
谷島 「持しての」
飯井・谷島「"サークル"ですよ」
*編注: サークル=Circle, Advance & Retire
谷島 「待ってました」
飯井 「(Diagonal) CrossoverはSidesがエモい」
飯井 「(レディーが進んだ後の)ギリギリの合間を縫っていく」
谷島 「WeaveからSwingに移る直前に(ポルカ)ステップの終わり足が揃うのが好き」
  「わかる」
  「Weaveしてると、本妻と浮気相手のことしか考えてなくなる」
高橋 「え?」
城  「Chainしないし、コーナーパートナーと絡まないから」
高橋 「なるほど」
飯井 「Chainで手をつないで待ってる時間がいい」
高橋 「わかる!」
  「"手をつないでいるだけの時間"ってセットダンスであまりないよね」
飯井・高橋・谷島 「?」
  「手をつなぎながら回ったり、動いたりする時間はあるけれど、ただ手を繋いでいるだけの1バーズはモイカレンのここくらい」
飯井・高橋・谷島 (きゅん)
飯井  「Christmas締めはConnemara Setと一緒だね」
高橋  「Galway味ある」


Moycullen Setの基礎知識 <2>
アイルランドには32のカウンティ(県・州)があります。Galway はそのうちの一つで、エリア的にはアイルランドの西部(コナート)にあります。ゴールウェイ(Galway)は伝統音楽が盛んな地域で、Connemara Set、Claddagh Set などもゴールウェイのセットです。Moycullen はゴールウェイの中心街から北西にある地域です。

すべてのフィガーを振り返って

谷島  「モイは4つセットでエモい」
高橋  「つながってるからね」
飯井  「?」
   「前のフィガーが次のフィガーを予告してるんだよね」
谷島  「フィガー1のBパート、Squareがフィガー2のAパート、Gateと似ていて」
谷島  「フィガー2のBパート、Back to backがフィガー3のAパート、投げ縄と似ていて」
谷島  「フィガー3のBパート、ホイールでoppositeへ行くうごきがフィガー4のCrossoverと似ていて」
谷島  「フィガー4の後半、Chainがフィガー1のLadies Chainへつながる」
飯井  「天才か!!」
谷島  「と、あゆねえが言ってて感動した!」

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   「循環してる」
谷島  「構造が神」
谷島  「しかも、Aパートはoppositeへ行く、Bパートは時計回りに動く、という規則性も!」
城・飯井 (!!!)
高橋  「コンペティションっぽい」
   「Apple in Winterには"モイカレンで踊られていたものをコンペティション用のセットとして復活させた"って書いてある」
高橋・飯井・谷島 「だからか!!」
   「ローカルセットではあるけれど、Newport Setみたいな新興セットの部類ってことかな」
飯井  「たった4フィガーなのに中身詰まってる」
高橋  「ハーフセットでやるのも好き」
   「ほとんどの動きがoppositeとの絡みなんだよね」
飯井  「究極の浮気セット」

* 編注: Apple in Winter=Pat Murphy氏によるセットダンスのバイブル


編集後記 by 高橋

Moycullenの日本で流行った歴史についてはちょっと思い出深いところがありまして。
2017年の秋(セットダンスをはじめて2年目)にアイルランドにダンス旅行に行ったのですが、そこでほぼ初めてくらいにMoycullen Setを踊ったんですよ。それまでは日本では見たことも踊ったこともなくてCCEの中野クラスで名前を聞いたことがあるくらいで。その時に、アイルランドでは割とこのセットやるのよ、と教えていただいたので、アイルランドに行く前にめっちゃ予習しました!
そしたら、本当にたくさん踊られていて、でも全然分からなくて、でもてんてこまいになりながらも楽しかったのを覚えています…♡

そんな感じで日本に帰って来てすぐに、ICFのダンスクラスの課題セットを決める話を聞きまして。アイルランドに一緒に旅行に行った子がその係だったので、ReelはぜったいMoycullen set で!!!決まりね……^^*??(楽しかったから日本でも流行らせたろ……うしし…)
Polkaは West Kerryね!!!(リバースハウスやクラップハンズ楽しいしキツいから若者バテさせたろ)
と、ゴリゴリにゴリ押しをし、なかば強制的にこの2セットに決まりました!!

結果、Moycullen Set は、私の計画通り、いや、予想を遥かに超え、今やエモいセットとして見事レギュラー入りを果たしたのでした!

次回予告

「Caledonian set」

君は気づいているだろうか、このセットが最もシンプルにして最もエモい、ということを……

乞うご期待 by 高橋

Moycullen Setのフィガー表など

SetDancePal - Moycullen Set

Danceminder
https://danceminder.com/dance/show/moycul

Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!