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おうちで楽しむアイリッシュ

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セッションやケーリーだけがアイリッシュの楽しみ方?本を読んだり、動画を見たり、歴史を知ったり。アイルランドを知る方法は沢山あります。アイルランドをお家で知れるマガジン、はじめまし… もっと読む
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#演劇

アイルランド音楽・ダンスを愛する僕たちに"今"できること

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の流行により、セッションやケーリーなどのアイリッシュ関係の各種イベントが中止・延期が続いています。 こうした状況がいつまで続くのか。 セッションやケーリーを以前のように楽しめる日々は戻ってくるのか。 生演奏が主軸にあるアイルランド音楽・ダンスはどうしてもコロナとの相性が悪い。 残念ながら、コロナとの戦いは長期戦になりそうです。 それでも、僕たちはアイルランド音楽・ダンスを愛している。 この文章では、COVID-19の感染を

アイルランドの劇作家たち Vol.5 ブライアン・フリール

これはおたくが推しについて書いている推しの応援記事です。 初めましての方、アイルランド演劇初心者の方はVol.0をみてもらえると。 随分久しぶりの更新になってしまいました。ていうかしばらく見ないうちにnoteいろいろ仕様が変わってるやんけ…。 今回は知る人ぞ知る現代アイルランド演劇の代表的劇作家、ブライアン・フリールを紹介しよう。アイルランドのチェーホフ、と称されていて、わたしが個人的に大好きな劇作家の一人でもある。 日本でも時々上演されるので、やっぱりそれなりに人気な

アイルランドの劇作家たち Vol.4 【後編・戯曲編】 ウィリアム・バトラー・イェイツ

これはおたくが推しについて書いている推しの応援記事です。 初めましての方、アイルランド演劇初心者の方はVol.0をみてもらえると。 William Butler Yeats (1865-1939) これは後編です。前編はこちら。 前編からだいぶ日が開いてしまいましてすみません。 この記事では演劇作品に関することのみ触れており、前編を読まなくても大丈夫ではありますが、前編をお読みになってからの方がより深まるかと思います。 イェイツの戯曲前編にて触れたように、彼の戯曲は

演劇企画CaL番外公演『山の神様 -The Gods of the Mountain-』紹介

劇作家紹介の連載を読んでくださっている皆さま、この度はわたしが主宰しております演劇企画CaLの公演作品を紹介しております。ご容赦ください。 さて、演劇企画CaL番外公演はロード・ダンセイニ作『山の神様 -The Gods of the Mountain-』を上演します。野外での公演であることと、感染症予防の観点から、従来劇場公演で作成・配布している公演パンフレットは今回作成せず、こちらの記事にてかえさせていただきます。そういうわけですので、公演パンフレットのような気持ちでお

アイルランドの劇作家たち Vol.4 【前編・文化編】ウィリアム・バトラー・イェイツ

これはおたくが推しについて書いている推しの応援記事です。 初めましての方、アイルランド演劇初心者の方はVol.0をみてもらえると。 William Butler Yeats (1865-1939) 満を持してのこの人、という感じがある。詩人のイメージが強いとも言われているが、劇作家でもあり、長らくアイルランド演劇界において良くも悪くも絶大な影響を与え、それからアイルランド各地の口承の物語や言い伝えなどを集めた民話集、妖精譚などの制作、執筆も手がけた、多方面で偉大な人である

アイルランドの劇作家たち Vol.2 ジョージ・バーナード・ショー

これはおたくが推しについて書いている推しの応援記事です。 初めましての方、アイルランド演劇初心者の方はVol.0をみてもらえると。 George Bernard Shaw(1856-1950) ノーベル文学賞受賞者で、英文学、英国演劇の世界だとかなり重要な人のようだが、例に漏れず日本での一般認知度はあまりない。個人的にはイプセンとかチェーホフとかは分かる演劇人がバーナード・ショーを知らんのか、と思ってしまうこともあるけれど、現実問題ショーの作品を日本で上演している情報はほ

アイルランドの劇作家たち Vol.1 ジョン・ミリントン・シング

これはおたくが推しについて書いている推しの応援記事です。 初めましての方、アイルランド演劇初心者の方はVol.0をみてもらえると。 John Millington Synge(1871-1909) 誰?と思ってしまった人もいるかもしれない。日本ではかなりマイナーな人で、逆にご存知の方とは積極的に仲良くなりたいくらい。が、アイルランドで不動の人気を誇る劇作家であるし、リアルタイムの日本では菊池寛や芥川龍之介らが影響を受けた。とくに菊池寛は熱狂的なシングファンだったっぽい。人

アイルランドの劇作家たち Vol.0 自称アイルランドおたく

感染症対策として演劇公演は中止や延期が相次ぎ、劇場で演劇を観る機会は当分ないでしょう。わたしたち演劇企画CaLも止むを得ず5月の公演を延期することにしました。 わたしは劇場での出会いや発見が好きなので悶々としています。個人的にもまだまだたくさん上演したい作品があるのに、と地団駄踏んでる状態です。アイルランド演劇の企画をやってるという認知度も少し広まった自負があったのに。 けれど、上演はできないけど、逆に上演を追うだけではアイルランドの名作演劇も名劇作家もあまりに多すぎて何