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【この後どうなる?】サッカー戦術クイズ⑩ 〜カンセロロール〜

実際に起きた試合中でのプレイを、この後どうなる?という問題にして、サッカーの技術や戦術を学び練習に活かして行こうという内容です。

スーパースターや一流選手の思考を想像して、あなたも一瞬の閃きで試合中のスーパープレイ!

今回はいつも出題しているこの後どうなる?、ではなくちょっと違った視点から問題にしてみました。

第18節マンチェスターシティvsニューカッスルの試合から。

過去の問題集はこちら

ゴールを決めた選手のポジションは?

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プレミアリーグ 2021−22シーズン第18節 マンチェスターシティ vs ニューカッスル

この後ボールを持っているマンチェスターシティの選手がドリブルからミドルシュートを決めるのですが、この選手のポジションはどこでしょう?

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答えはこちらの動画(1:41〜)


答え合わせ

ゴールを決めた選手は、ジョアン・カンセロという選手でポジションは右サイドバックです。
ゴールを決めたこともさることながら右サイドバックの選手がこんな位置でドリブルしているの?と驚かれた方も少なくないのではないでしょうか?

いわゆるカンセロロールと呼ばれるポジションを取ることで、相手の守備陣を撹乱させます。

これまでのセオリーではサイドバックの選手が中にポジションを取ることはなかったので、中に入ってきた選手を誰が捕まえにいくのかという混乱を生じさせることができます。

ただ中に入ってくるだけではダメで、色々な約束事があると推測されます。

実際にこのシーンで中に入ってきたカンセロをなぜニューカッスルの守備陣は捕まえることができなかったかというと、前線の選手の絶妙なポジショニングが背景にあります。

前線の選手が相手との間に入って、相手の背後を狙うことによって相手守備者はボールホルダーへうかつに出ていくことが出来ません。

出てしまうと裏をやられる可能性があるし、うまく2対1で打開されてしまうしと対応が一つ遅れてしまいます。

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前線の選手が相手の背後を突こうとすることで、相手を止めることができ、まさにピンで止めている状態からピン止めなどと呼ばれたりします。

本来いるべきポジションを変更したり、入れ替えて相手の混乱を生じさせます。

カンセロが中に入ってくる直前のプレイでは、中にいるはずのデブレイネがサイドにポジションをとり中のスペースを開けます。

こういった動きに対して、守備者がどう対応するかは攻撃者よりも速くポジションを取り直したり、マークを受け渡したり、スライドすることしかありません。

要は攻撃側の思考速度と実行速度が速いか、守備者が速いかの違いがマークがズレたところの相手の隙を突く決定的な瞬間になります。

絶対に突破できるシステムやボールの動かし方などなく、相手のズレを見つけて如何に実行速度をあげるかによります。

思考速度と実行速度を上げるトレーニングが若い年代のトレーニングでも必要ですね。

以上、サッカー戦術クイズでした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

あなたのトレーニングの参考になれば幸いです。





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