タシュクルガン 気高き命たち
中国最西端の町
タシュクルガン
ビザンチンから西安までの
数え切れないキャラバンの足跡が
踏み固めた平原の上に
青い眼の遊牧民は暮らす
タジク族の結婚式
花嫁は顔を隠し
民族衣装に身を包む
女たちはご馳走支度に勤み
子供たちはその間を走り抜けた
男たちはというと
四肢を縛った牛の口に
手ですくった水を飲ませている
そして徐にナイフを喉元に当てると
牛は鳴き声を上げる間もなく
滑らかに切り裂かれた
一人の少女がその光景をじっと見ていた
引きずり出された内臓が湯気を上げてい