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民主主義の危うさと未来

堅苦しい話題が多いですね。でも、心で感じていることを今日も綴りたいと思います。

1997年に中国に返還された香港は、英国同様、言論の自由が認められていて、中国は一国二制度を受け入れていました。しかしながら、時代は変わり2020年6月に、国家安全維持法が施行されたことで、香港では政府に対する批判は一切できなくなってしまいました。多くの香港の人たちが、政府に対するデモ活動を通して民衆の思いを伝えていたあの光景は、完全に過去のものになってしまったのです。政府に批判的なリンゴ日報も閉鎖、その代表者の裁判も始まりました。多くの民主化活動家は逮捕、勾留され、その中の1人、周庭さんは今はカナダに留学中ですが、[期日までに出頭しない、香港には戻らない]としたため、確か逮捕状が出ていたと思います。

思えば、日本でも1925年の治安維持法や1938年の国家総動員法などの法律の下、個人の人権や自由は剥奪され戦争に向かった歴史があります。

当時の様子は、文献などでは知ることができますが、ウクライナ戦争といいイスラエルとハマスの戦闘といい、自分が生きているこの時代にリアルに起きていることで、頭で理解していた状況とは大きく異なる感情が込み上げてきます。

たった一つの法律で、あっという間に人権が侵害され自由が奪われる呆気なさ…私たち日本の民主主義も、そんな危うさを常に秘めているという現実を今まで以上に意識しなければならないのだと感じます。

政治への無関心は、そのリスクを確実に高めることにつながるのでしょう。一つのとある思想を持つ団体が全員投票に行き、多くの国民が選挙に無関心であることで、国会の中での力関係は変わってしまうかもしれません。

その結果、とある思想に基づいた法律が制定されてしまうかもしれません。

その上に、たとえ、多くの国民が投票に行ったとしてもナチスのヒトラーが選挙で選ばれた様に、時代の背景と政治戦略が上手く?融合することで、ナチスが国民の多くの支持を集めたという歴史的事実があることも忘れてはなりません。

未来に向かって、その危うさを皆で共有し、未来に関心を持って、平和で安心できる社会を維持、発展させるために、今何ができるのかを真剣に考えなければならないと思います。

自分に何ができるのか…まだまだ思案中ですが…

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