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【YouTube版】「人民の本当の幸福の姿」を実現した村落共同体

江戸時代 共同体と日本の国柄 国柄探訪

 米国初代領事ハリスが賛嘆した「人民の本当の幸福の姿」を実現したのは、高度な自治と助け合いの村落共同体だった。

■1.米国初代領事ハリスのみた農民の暮らし

 渡辺京二氏の名著『逝きし世の面影』を読むと、幕末から明治初年のかけて来日した欧米人たちが、我々の先人たちの暮らしを見て驚いている様に、我々がかえって驚かされてしまいます。たとえば幕末、米国の初代駐日領事として伊豆下田に領事館を構えたタウンゼント・ハリスは、その地の住民が貧しく、生活するだけで精一杯だと述べた後、こう記しています。

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それでも人々は楽しく暮らしており、食べたいだけは食べ、着物にも困ってはいない。それに家屋は清潔で、日当りもよくて気持がよい。世界のいかなる地方においても、労働者の社会で下田におけるよりもよい生活を送っているところはあるまい。[渡辺京、p96]
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 ハリスは貿易商としてインド、東南アジア、中国を6年も渡り歩いて来た人物ですから、「世界のいかなる地方においても」という比較は、実際の見聞に基づいた信頼できる証言でしょう。


【続きは本編でご覧ください】


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