本橋 丈

写真家、元ドラマーでクルマ好き。 New York Institute of Phot…

本橋 丈

写真家、元ドラマーでクルマ好き。 New York Institute of Photography卒 https://www.joemotohashi.com/

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  • 写真講座〜Basics and Philosophy〜

    カメラマン本橋丈がワンランク上の写真を撮りたい写真愛好家に送る写真講座です

最近の記事

3d 構図の考え方

⚫写真というのは基本的に受動的な行動の結果であり、その構図は事前に意図したものではない「結果論」であるとも言うことができる。 ⚫「日の丸構図」は揶揄されがちだが、それをやみくもに避けようとするのもよくない。「構図の呪縛」に囚われないように。 ⚫良い構図の写真を撮るための「イメージ力」を、「質の伴った量」で鍛える。 ⚫幾何学的被写体の場合、構図優先で決まることもある。 ⚫構図によって、写真の中に動きを作り出すことができる。 写真の構図は「結果論」 構図について考えてみましょう。

    • 3c なにはなくとも「ピント」は合わす!

      ⚫意図しないピンボケ写真は救済できない「失敗写真」。 ​ ⚫ピントは「ポイント(点)」ではなく「面」であることを理解しよう。⚫同じ二次元上の面なら無数にあるピントを利用して、カメラのオートフォーカスを助けてあげることができる。 ​ ⚫あえてのマニュアルフォーカスを試してみよう。「フォーカスアシスト」を利用することで、「被写界深度」までもビジュアライズすることができる。 ​ 「ピンボケ写真」は 「失敗写真」 あなたにとって「失敗写真」ってどんな写真ですか? ​ もちろん、手応え

      • 3b 伝えるための「シンプルさ」

        ⚫写真でもっとも大切なことは「何を撮りたかったのか伝わること」。 ​ ⚫​伝わるために大切なことは、撮影者の明確な意図。 ​ ⚫​昔から言われるように「写真は引き算」である。 ​ ⚫​被写界深度やシャッタースピード、ポストプロダクションによる画面の再構成によっても引き算をすることはできる。 ​ ​最も大切なのは「伝わること」 写真において最も大切なことは何でしょう? それはずばり、「何を撮りたかったのか伝わること」ではないでしょうか。 ​ 写真家が、その瞬間に何を感じてシャ

        • 3a “Photographer's Eye”を獲得しましょう

          ​ ⚫“Photographer's Eye“とは「写真家的ものの見方」のこと。 ​ ⚫“Photographer's Eye“はまず最初に獲得したい写真家の感覚であり、最終的にふたたびたどり着くべき目標。 ​ ⚫見飽きたはずの身の回りのモノ全てが被写体であると知ろう。 ​ ⚫写真を撮ることによって、世界を 「見る」 ことの素晴らしさに気付くことができる。 ​ “Photographer's Eye”とは 第三章は「よい写真のための撮影術」と題してやっていきますが、まず最初に

        3d 構図の考え方

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        • 写真講座〜Basics and Philosophy〜
          13本

        記事

          2d 露出の三要素の3〜ISO感度

          ⚫ASA=ISOである。 ​ ⚫数字が小さい=低感度、数字が大きい=高感度。 ​ ⚫「段」の考え方はISO感度でも同じ。 ​ ⚫基本的には、低感度=高画質。⚫自分のカメラの画質で、自分の許せる範囲の高感度を把握しておく。 ​ 「ISO感度」とは 三要素の三つ目は、撮像素子の感度です。これをISO感度といいます より大きな窓、長いシャッタースピードが必要な場合、その素子は「感度が低い」といい、逆の場合は「感度が高い」といいます。 デジタルの場合、撮像素子の感度は可変で、技術

          2d 露出の三要素の3〜ISO感度

          2c 露出の三要素の2〜絞り

          ⚫「絞り」はレンズの中の「絞り羽根」の機能。 ​ ⚫「F値」の数字が小さいほど絞りは開いている=明るい。 ​ ⚫絞りにも「段」があるので覚えておくと便利。 ​ ⚫「F値」は小さいほどアウトフォーカスはボケる。 ​ 『絞り』とは さて、三要素のその2、は絞りです。 ​ 絞りは2aでご説明した通り、カメラという暗い箱に開いた窓の広さ、大きさのことです。レンズの中の「絞り羽根」という部品が動くことで窓の広さを調整するのですが、その広さを数字で表します。 ​ 光を通す部分はほぼガラス

          2c 露出の三要素の2〜絞り

          2b 露出の三要素の1〜シャッタースピード

          ⚫基本的には「1秒の何分の1の時間、シャッターを開いているか」がシャッタースピードの表記。 ​ ⚫シャッターダイヤルの数列で、シャッターの「段」を覚えよう。 ​ ⚫動きのある写真を表現するために、シャッター速度をコントロールする。 ​ ⚫手ブレ、被写体ブレを防止するためには、できるだけシャッタースピードを速くする。 ​ さて、カメラで正しい露出を得るためには、シャッタースピード、レンズ絞り、ISO感度という三つの要素をコントロールする必要がある、ということを前項でお話しました

          2b 露出の三要素の1〜シャッタースピード

          2a 写真の原理

          ⚫カメラとは「光学系の窓のある小箱」である。 ​ ⚫それを操って「光で描く」のが写真である。 ​ ⚫過不足ない光をカメラに取り込むために「露出の三要素」が必要。 ​ ⚫「露出のトライアングル」のバランスをイメージ。 ​ カメラとはなにか?では、そもそも論から始めましょうか。カメラとは何か、まずは広辞苑を引いてみるとこんなふうに書いてあります。 針穴・レンズ・反射鏡などの光学系を用いて、被写体の映像を暗箱内のすりガラス・紙・感光材料・撮像素子などの面上に結ばせる装置。カメラ‐

          2a 写真の原理

          1e 50mm単焦点レンズを買ってみましょう

          ⚫標準ズームレンズの次は、50mm相当単焦点レンズを買おう。 ⚫「標準画角」から始めて画角の感覚を身に付けよう。 ⚫絞り優先モードを駆使してまず絞りのコントロールを身に付けよう。 ​ 比較的安価な入門レンズ みなさんがカメラを購入すると、まずはズームレンズが付いてくると思います。また、コンパクトデジタルカメラの場合でも付属のレンズはズームレンズであることがほとんどです。 ​ ズームリングを回せば簡単に画角が変えられるズームレンズは便利ですし、ズームすることでまず撮影の楽し

          1e 50mm単焦点レンズを買ってみましょう

          1d 週末は早起きしてみましょう

          ⚫透明な朝の光は写真を撮るのに最適な光。 ​ ⚫太陽の光は時間によって色と角度が変わっていく。 ​ ⚫夕方の光も朝と同じ「斜光」なれど、色が極端に変わるので難しい。 ​ ⚫肌身離さずカメラを持って、朝の散歩を習慣にしてみよう。 ​ 写真を撮るなら朝の光で 写真を撮るために外に出かけてみるとして、じゃあ一体いつ出かければいいのでしょうか?  ​ もちろん、思い立ったが吉日、とばかり、今すぐ出かけてみても全然かまわないのですが、たとえば金曜日の夜に「明日は写真を撮りに出かけよ

          1d 週末は早起きしてみましょう

          1c 好きなもの、愛するものを撮りましょう

          ⚫人は愛するゆえに写真を撮るもの。愛するものを撮った写真は、つまらない写真には成り得ない。 ​ ⚫いいな、と思った瞬間を信じよう。たくさんシャッターを切り、センサーを鋭くしていこう。 ​ ⚫「いいな」の瞬間をキャッチするセンサーを鋭くしてくれることが、カメラという機械の最も優れた機能である ​ 写真とは "被写体への愛" である 張り切ってカメラを買ってみて……意外に多い声が「何を撮ったらいいかわからない」というものです。 ​ いや、冗談のようですが、そういう人はけっこう

          1c 好きなもの、愛するものを撮りましょう

          1b カメラの構え方を覚えましょう

          ⚫きちんと構えることが大切! ​ ⚫両足を前後に開き、踵をしっかり地面に付けて、重心を低く。 ⚫左手はしっかり下からカメラを支える。 ​ ⚫額は第3のグリップ。 ​ ⚫ファインダーがないカメラはストラップを活用。 ​ ​⚫レリーズボタンはそっと「落とす」。 ​ 「きちんと構える」大切さ さて、外に飛びだしたあなたは、心の赴くままに写真を撮っていると思います……が、ちょっと待ってください。 ​ シャッターを切る前に、ひとつ大切なことがあるんです。 ​ それは「カメラをきち

          1b カメラの構え方を覚えましょう

          1a やはり初心は忘れるべからず

          ●初めてカメラを手にした、そのときの初心を覚えておこう。 ​ ●写真家というのは孤独なものです。自分自身を奮い立たせるのは、あなたの大切な「初心」。 ​ ●マンネリを感じても、工夫次第でいくらでも新鮮さを取り戻すことができる。 ​ ●新鮮な初心を失わないこと、それが最高の写真上達の秘訣。 ​ 写真家の「初心」 あなたはいま、カメラを手にしていますか? ​ それはきっと、思いきってお金を払って手に入れた、お気に入りの1台なのだと思います。 ​ 新しいカメラを手にしたとき、手

          1a やはり初心は忘れるべからず