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守・破・離 の「守」

ビジネスや仕事で世界と重要と言われている守破離(しゅはり)。
一般的には、下記のようにまとめられています。

「守」 師の教えを忠実に学び、土台となる基礎・基本を固める。
「破」 鍛錬と経験を重ね、応用、改善をし、自己流を加えていく。
「離」 それまでの過程に囚われず、境地に達する。

よく社員教育などで「成長のプロセス」として用いられる言葉。先輩の真似をして、経験を積み、そして自立していく。

しかし、私的には、自己変容を起こすためのプロセスと捉えています。自己変容を起こす必要がある時って、自分の限界が訪れたときのこと。今の自分ではこれ以上、上には行けない。だから自分に大きな変化を起こさなければならない。そんなとき。

このような状態に入った時こそ「守破離」のプロセスが効果があるのでは。そう考えています。

で、前から思っているのですが、守破離の「守」は、確かに師の教えを「守る」ですが、心理的に起こることは「破壊」。なぜなら…
・えっ、こんなことやるの?
・ここまでやらないといけないの?
・なんでそうなるの?
って、今までの自分の考えが次々に通らない。自分の考えが崩されていく。

でもこの自己破壊を起こすことが自己変容の始まりではないかと。

でもここで難問が…
今まで実績を作って来た人はその実績が自己変容の足かせになってしまう。これ、どういうことかと言うと、今での成果を作れたのは自分には、考えやルールがあったから。それを(無意識で)拠り所にしている。だから、それをなかなか手放せない。それを壊したら自分に何が残るのだろうか?と怖くなってしまう。

でも、それってある意味「踏み絵」みたいなもの。問われているんですよね。自分のプライドを捨ててまで次のステージに進みたいか!って問われている。

「自分のプライドを捨てるな!」という言葉もあるけど、自分のプライドってそんな大したものではないはず。こう言うと誤解を生んでしまうかもしれないけど…。でも私が言いたい事は、次に進まなくてならない扉は、個としてのプライドよりもでっかいこと・重要なことではないでしょうか?ってこと。

あるんですよね。人生でそのステージに「立てる瞬間」が来ることが。
本当に頑張ってきた人に訪れる、自分のプライドなんかよりも大切な役割に出会える時が。

その時、守破離の「守る」は「壊す」このと。そう捉えておくと、進化が早くなる気がしています。

じゃあ、守破離の「破」と「離」は何かというと…

それはまたの機会に考察したいと思います。

秋山ジョー

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