塾の帰り道。ふーっと吐き出した白いため息が空に舞った。もうじき受験日がきて、僕らはそれぞれの道へと旅立つ。あの娘は隣町の女子校を受験するらしい。新しい日々への期待とやがて来る別れへの不安が心をよぎった。ため息はいつの間にか空の彼方に吸い込まれていた。 #140字小説 #塾の日

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