オンライン人狼。

コロナウイルスの影響による外出自粛が始まってから、

知人や友人達との交流や仕事の打ち合わせに、

SkypeやZoomを使う機会が圧倒的に増えた。

特に、気軽に会えない友人達とは

Zoomを使って飲み会をしたり、

他愛のない話を楽しむ分には

十分なツールだと感じる。

明らかに以前よりも連絡を取る機会は増えたように感じるし、

これはとても良いことだと思う。


そんな中、

仲間内でオンラインで開催されたゲームに参加した。

いわゆる「人狼」というゲームだ。


細かいルールは分からなくても、

名前くらいは聞いたことがある人も多いのではないかと思う。

物凄くシンプルに言えば人狼陣営と村人陣営の心理戦で、

生き残れば勝ちみたいなゲームなんだが、

俺自身ルールもよく分かっていなかったので、

見切り発車で参加してみた。

最初の内は何をして良いのかもよく分からず、

気が付くとゲームが終わっていた。

正直、面白さもよく分からず何となく参加していたが、

少しずつルールが分かってくると、

なるほどそういうことかというシーンがいくつもあった。

しかし、数ゲームを費やして気付いたことがある。


多分俺はこのゲームに向いてない。笑


結果的に所属する陣営が勝っても負けても、

何かよく分からないモヤっと感が残る。

最初の内はこのモヤっと感が何なのか分からなかった。

そこからはゲームの内容よりも、

このモヤっと感は何なんだという事ばかりが気になってしまい、

何だかよく分からないままにゲームが終了した。


後日、再度ゲームが開催されたので、

何となくルールを読んでから参加してみた。

前回よりは理解出来たし、

少しは楽しめたものの、

やはりモヤっと感は拭えなかった。

何となくそのまま眠れなくなってしまったので、

このモヤっとの理由をきちんと考えてみた。

すると、ある一つの感覚にたどり着く。

心の中を覗かれているような感覚。

もちろんそれがこのゲームの本質ということは分かっているし、

逆に言えばそれ無くしてこのゲームは成立しないんだけど、

この感覚が自分の中でとても気持ち悪かった。

ただ、皆が楽しんでいるのを見て、

場の空気を壊してはいけないと必死に取り繕っていた。

ただ、ゲームのシステム自体はとても良く出来ているし面白いとも思う。

俺はしばらく参加しない(というか多分できない)けど、

友人達にはこの外出自粛の間にオンライン人狼を目一杯楽しんでもらいたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?