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ドイツでコロナウイルス感染後は糖尿病のリスクが上昇したという研究報告

コロナ関連で気になるニュースがあったのでシェアします。

新型コロナウイルス(COVID19)に感染した後は、2型糖尿病になるリスクが上昇する、と言うデータが2022年3月16日にDiabetologiaと言う雑誌に発表されました。

この研究では、2020年3月から2021年7月の間、ドイツの880万人の患者さんのデータをまとめました。この期間、35,865人の患者さんは、COVID 19と診断されました。これらの患者さんを、COVID 19以外の上気道感染症(いわゆる風邪)に感染した同じ数の患者さんと比較しました。これらの「COVID 19群」と「一般の上気道感染症群(コントロール群)」は、年齢・性別・肥満度・血圧・コレステロール値・心臓病や脳卒中の既往・COVID 19あるいはそれ以外の上気道感染症に感染した時期でマッチしています。

難しいことが書いてありますが、簡単に言うと、ドイツで約3.5万人の「コロナに感染したグループ」と同数の「コロナ以外の風邪に感染したグループ(コントロール)」を比較した研究です。

かなりの数の患者さんを集めていて、解析の方法についても、信頼性のおける方法で行なっているようです!

コントロール群に比較して、COVID 19に感染したグループでは、感染後の数ヶ月間の間に2型糖尿病を発症するリスクが、28%も増加していました。研究者たちによると、軽度のCOVID 19であれば、2型糖尿病を発症するリスクは低いけれど、万一のために、感染後は糖尿病の症状がないか注意した方が良いでしょう、とのことでした。

軽い感染だった場合は、過度に心配する必要はなさそうですね。ただ、喉の渇き・尿が増える・なんとなく疲れる、といった糖尿病の症状がある場合はお医者さんを受診しましょう!

なお、このデータはドイツで集めたデータですので、日本人では当てはまらない可能性もあります。そういった意味で日本人でのデータが今後期待されますね。

今日も良い1日をお過ごしください!

参考にした記事
Harvard Health Publishing


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