20240905 信頼できる人とモノ

38歳になって改めて発見したことは、美容室は初めが肝心だということだ。
遅い、気づくのが遅いぞ私。
今通う美容室の美容師さんとは、ほとんど会話をしない。はじめに必要な内容だけ相談して、最後のヘアセットの時ほんの少し世間話をする程度である。私はこれまで、美容師さんと打ち解けて話をするのが好きだったし、これまで「こここそ最高のサロンだ!」と思って何年も通い続けた美容室が高校時代から数えて3件あるのだけど、そのどこの美容師さんともお互いのプライベートな話を話しあう中だった。そのうちの一人は付き合う手前までいったくらいだ。今そんな話はどうでもいい。その後再開したときお互い片思いだと思い込んでいたのだ。もうどうでもいい。
なぜ今、繁盛しているその3件(ホットペッパーで通知が来るから知ってる)に、自分は足が遠のいてしまったのか。
それはあまりにプライベートを話し過ぎて「美容室へ行く」というプチ脱日常イベントの特別感が無くなり、もはや親戚のお兄ちゃんと近況を喋り合う感覚となり、その上どの親戚の兄ちゃん(ちがう)も私の前で愚痴をこぼし
まくる様になったからである!!!!!

なぜ !! 全員 !!!  グ チ る !!!!

わしは何をしにここへ来たんじゃ...
髪きれいにしてもらう代償に金のみならず心の受け皿ぱんぱんにされとるがな。
そう思っては次の美容室を探す旅に出、また見つかったと思えば旅に出を繰り返し、私は悟ったのだった。愚痴られるぐらい気を許されないようにしよう。強く心に決め、今の美容室では初対面で社交性ゼロで挑み持参した新書を読んで無言で過ごした。
するとどうだ、2度目から美容師さんがちっとも話しかけてこないではないか!!!初体験であった。なんということ、場を盛り上げる必要が無くお仕事を聞かれることもなく家族構成も話さなくていい世界があったなんて!しかも施術後の行き先も言わなくていい!この後どっか行くんですか?帰りますアハハからの不穏な空気の不味さと言ったらまじでウンコである。

そんなウンコを味わうことなく髪はきれいになってるし大満足だった。
今はほんの少し家族の話をするようになったが、基本新書を持参する客なので話は広がらない。こんな人間関係が心地よく感じるようになったのも年の功だなとつくづく思う。

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