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いのちがある奇跡 ー 沖縄県県立中学共通2021 ー

この詩は、道徳の教科書にも採用されているんですね。
私自身は教科書ではありませんが、確かにどこかで出会っています。
だからこの詩は知っていました。

自分の番
    いのちのバトン

 父と母で2人
 父と母の両親で4人
 そのまた両親で8人
 こうしてかぞえてゆくと
 10代前で1024人
 20代前ではー?
 なんと100万人を越すんです
 
 過去無量の
 いのちのバトンを受けついで
 いま ここに
 自分の番を生きている
 それが
 あなたのいのちです
 それが わたしの
 いのちです

個人的には、まず、この詩の最後の部分
 
 それが
 あなたのいのちです
 それが わたしの
 いのちです
 
の箇所が個人的には気になります。
なぜ、「わたしのいのちです」と一文ではなく、
わたしの
いのちです
と敢えて2文に分けているのでしょうか。
 
教科書に採り上げられたとしても、これは何度も何度も受験生にも読んで欲しいし、対策を教えている先生や大人にも読んで欲しい、というメッセージなのでしょうね。
特に思春期を迎えた中学生は、親に対する感謝を忘れます。
そして、もう1つが沖縄という土地柄、やはり先の「戦争」と「死」を意識しないわけにはいきません。
そのような「命」に関する出題です。
 
自分が、生まれてきて、今、生きている奇跡を立ち止まって考えて下さいね
というメッセージを入試でも問うているんですね。
 
実際、日野原重明氏の文章とこの詩を踏まえて、150〜200文字で「生きることとは何か」という作文が求められていることからもこの点は分かります。
 
 
【今回の素材文】
日野原重明 「いま伝えたい 大切なこと ーいのち・時・平和ー」
相田みつを 「自分の番 いのちのバトン」



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