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食洗機をあなたが買うべき理由―家事工数を下げろ!

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借金玉

 僕は「食洗器を買え」と果てしなく言い続けて来ました。しかし、それでも尚(もちろん、置くスペースがないとかそういう問題は別として)「手で洗った方が早い」という意見は相変わらず根強い。確かに、食器を洗うのに必要な時間という視点で言えば食洗機は乾燥まで入れて1時間半は確実にかかります。これだけ時間があれば皿を何枚洗って何枚拭き上げられるんだよと考えるのはある種当然であると言えるでしょう。

しかし、その考え方は絶対に間違っています。

 食洗機が必要になる理由は「皿を洗う手間を省くため」ではないのです。もちろん、あなたが「台所のシンクに皿やカップあるいはフライパンをため込んでしまったことなど一度もない」というのなら、この話はあなたにとって全く価値のないものだと考えていただいて結構です。しかし、あなたがそうではないというのなら、台所のシンクに皿を溜めこんで放置しひどい匂いが立ち込め、しかしそれでも尚皿を洗うことが出来ないあの苦痛を一度でも味わったことがあるのであれば、この話は聞いて絶対に損はありません。


家事は「手間」の問題ではない!「工数」の問題だ!

「部屋にホコリがたまるって、掃除機くらいチャチャっとかければいいじゃない」

家事が出来る人はこういうことを言います。実際、それはどこまでもその通りです。掃除機をチャチャっとかけて2分、これで床のホコリは綺麗さっぱりなくなるでしょう。こんな手間を惜しんでルンバを買うなんて、なんて愚かなことだろうとその人は考えます。

 しかし、ここで冒頭の「シンクに溜まった皿」を思い出してください。そう、「皿を洗う」にせよ「掃除機をかける」にせよ、我々のような「家事の出来ない人」にとって、それは「チャチャっとやれる作業」では既になくなっているのです。床の上に置かれたあらゆる雑多な品。本やイマイチ居場所を確立しないまま放置された家具、カーペットの横に深海生物のように身を投げるタコ足配線。こういったものを「どかす」ところからしか「掃除機をかける」という作業は始まり得ません。そう、これは「シンクに溜まった皿」でも同じです。

 あなたは皿を洗う前に、まず皿を洗うスペースを作らなければならないのです。この、「皿を洗うためのスペースを作る」作業が、我々のような人間を家事から遠ざける最大の問題だと言っていいでしょう。これを僕は「見えない家事工数」と呼んでいます。常に皿をきちんと洗いシンクが空っぽの状態を保つ人にとって、「皿を洗う」は僅か1工数です。とても簡単な作業と言えるでしょう。しかし、乱雑に詰め込まれた皿やカップを発掘するようにして皿を洗う空間を作り出すあの作業、一体何工数あるか、ちょっと考えてみてください。3?いや、5くらいはある気がしませんか?実際問題として、僕は皿を洗うスペースが足りなくて床に新聞紙を引いて皿を避難させることからしか皿洗いが始められなかったことがあります。ここまでいくと、工数は10を突破していると考えていいでしょう。そんなことが出来るだろうか?出来るわけがありません。

「じゃあ毎回ちゃんと皿洗えばいいじゃん」

それが出来たら苦労はないというお話です。それは、「一日5キロ走って週に2回は10キロ泳げば、引き締まった身体なんて簡単に維持できるじゃない」という話にすぎません。そりゃそうだろうよ、それが出来るならその通りだ。しかし、問題の解決というのは常に「それは出来ない」と認めるところからしか始まらないのです。


食器洗浄機のすばらしさ

 はい、ここで食器洗浄機のすばらしさです。あれは、シンクにモリモリ積みあがった皿や調理器具を「とにかく突っ込めば洗いあがって乾燥までしてくれる」という素晴らしいアイテムです。食器洗浄機は積みあがった家事工数を無理やり1まで圧縮してくれる道具なのです。これに比べたら、洗いあがりがどうとか所要時間がどうとか水道代が云々、そんな話はクソほどもどうでもいいことだと言い切ってしまっていい。

「食器なんて手で洗えばすぐ終わる」

というみなさんはこの観点が抜け落ちているのです。もちろん、何度も言う通りシンクを常に空っぽに保てる超人各位はそれで構いません。しかし、超人ではないあなたは「家事工数」の概念を絶対に忘れてはいけません。食器洗浄機さんがご自宅にいてくれれば、あなたは食器を洗うというあの無限に近い工程を踏んでいく作業を、「食洗器に突っ込む」という一つまで圧縮できるのです。

 これは、登山とか釣りみたいな趣味における感覚に似通うところがあります。登山に慣れている人は何をもっていけばいいのか常に把握出来ているでしょうし、道具は大体家にあるでしょう。なんならリュックサックの中には常に一定の道具が詰め込まれていて、登山の前にそれをちょっと入れ替えるだけということが多いのではないでしょうか。釣りに慣れている人は、本番の前に慌てて購入するものはせいぜい釣りエサと換えのハリくらいのもの。ほかのシカケやサオは一通り車に積み込んであるものでしょう。

 しかし、「山に登る」より「魚を釣る」より実際問題難しくて面倒くさいのはこの「準備」です。想像してみてください、「荷物も装備も全部用意してやるから、元気な身体一つで山までおいでよ」と言われたら、あなたはおそろしく気軽に登山に、あるいは釣りにチャレンジできるのではないでしょうか。

食洗器というのはエベレストの頂上へ、あるいは魚でいっぱいのクーラーボックスまであなたを最短で誘導する最高のシェルパなのです。


ストイックな登山家の話は聞き流せ、ルンバを買え

ゴルゴ13で「極地法(たくさんの人員で装備や道具を山の上まで持ち上げていく登山方法)は登山家の恥だ」とお怒りの登山家がいらっしゃいましたが、家事において極地法は全く恥ではありません。そして、あなたを頂上に導く有能なシェルパたち、食器洗浄機なら3万~8万くらい、ルンバなら5万くらい、これは恐ろしく安いと言えるでしょう。

ルンバは実のところ「勝手に掃除してくれる道具」である以前に、「ルンバが稼働する状況をセッティングして維持出来ている時点で勝利は約束されている」アイテムです。ルンバが存在し、役に立っている時点であなたは勝利しているのです。チャチャっと掃除機をかければ解決する問題とこの話は全く話が別です。

 あなたの生活に雪のように降り積もっていき、極めて近い未来あなたを追い詰めることになる「家事工数」。見渡してみてください、あなたの部屋には片づけるべき工数がどれだけ積みあがっていますか?それ、一度ゼロに戻したところでまた積みあがるだけの問題じゃないですか?

 さぁ、食器洗浄機を買いましょう。まず「家事工数が1まで圧縮される」快感を味合わなければあなたの気持ちは盛り上がって来ません。さぁ、食洗器が置けるかチェックしたら購入だ!

よければここから買って

プチ食洗

ド定番。僕もまずこれを買いました。容量以外特に文句はなし。小さいから置きやすい。
ただし、入る皿の量は少ないので置くスペースがあるならもう少し大きいの買った方がもちろん良いです。分岐水栓は頑張れば自分でやれますが、めんどければ業者に頼みましょう。自分でやろうと思ったけどやらなかったが一番だめですからね。

食洗機2

小さくてそれなりに入るんだとか。僕は使ったことがないですが面白そう。

食洗機3



僕が今使っているシリーズ。やはりこれくらいの容量があると大変便利ですね。「置けるならば大きいもの」は鉄則だと思います。

\ すぽんさーど /

カジタン01