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異端児|Palantir Technologies

おはよございます!最近はより一層寒さが強まってきました。自分の持っている衣服にフリースが無く不便をしているので、近々古着屋へいい感じのフリースを探しに行こうと思います。でもそれって不思議なことでして、昨年の冬はそれが無くても乗り越えたのに、今必要なんです!みたいなスタンスを取る自分がいます。本当に必要なのでしょうか。こうやって、今年はこれが足りないと言って永遠に消費をしていくのでしょう。ああ、恐ろしい!

さて、今回は「スタートアップを知りたきゃ俺を見ろ」の第三弾です!前回は最後に「日本のスタートアップ紹介します!」と言ったのですが、今回は違う海外の企業を紹介します。それを待ってくださっていた方すみません!今回は第一回の記事でも登場したPalantir Technologies(以下パランティア)を紹介します!まだ第一回の記事を見ていない方はこちらからどうぞ。

パランティアはデータ解析ソフトウェア会社です。その業務領域は多岐に渡ります。政治絡みの問題解決や、製薬会社と連携し新薬開発、永遠に飛行する太陽光発電も開発しています。データの可能性って本当に凄いです!そんなパランティアを今回は取り上げます!

■前提知識(*ここもなるべく読んで欲しいです!)

1.ビッグデータの時代

この全容をより理解しやすくするため、本題へ入る前に前提知識を共有したいと思います。
まず、なぜ今になってこれ程「データが大事」と言われているのかについてお話しします。現代のデジタル社会以前は、アナログつまり紙とペンによって情報を記録していました。その記録・管理方法から膨大な量の情報を集めることは容易ではありません。
それが科学技術の発展に伴い、情報を記録する手間を大きく省けました。尚且つ世界中、もっと言うと宇宙からでも情報を得ることができる環境にもなりました。またそれらを管理できるシステム(クラウド等)も構築されました。
そのような大量の情報には宝の山が眠っています。例を挙げると、検索履歴がその代表例です。誰がいつ、どんな情報を見ていたのか知ることができ、その人の行動や考えを把握することができます。それを基に「あの人にはこの広告を表示しよう」と、人によって仕掛ける施策を微調整できます。それによってGoogleはガッポり儲かっています。そんなメリットを孕(はら)むからこそ「データが大事」だと昨今言われているのです。

2.データ解析における障壁

そのような大量の情報から推察し取るべきアクションについて答えを導き出すのが、データ解析の役割です。これを職にする方は、データサイエンティストと呼ばれます。
このデータ解析をするには一つ難点があります。それは前処理です。データ解析前の情報は値が抜けていることや1つだけ偏った情報が入っていることもあります。これを整えて、データ解析しやすくすることを前処理と言います。実はデータ解析において前処理は全体の70~80%を占めると言われています。その後の分析手法の検討などクリエイティブな領域に時間を割けないのが難点でした。これは次の項で再度触れるのでお忘れなく。

■パランティアは何者か

パランティアはPayPal Mafiaの一人である、ピーター・ティールにより2004年に創業されました。パランティアは冒頭でも述べたようにデータ解析ソフトウェアの会社です。

ソフトウェアとはコンピュータを作動させるための命令(プログラム)の集まりのことを意味します。この反対となるハードウェアとは、実際に動作するPC本体や電子回路のことを指します。

このパランティアが提供するソフトウェアの差別化は、データを結合させ人が見落とす気付きを与えることです。簡潔に述べると、先程の項で挙げた、前処理をコンピュータが行ってくれるのです。こうしたことにより本来クリエイティブな要素が求めらるデータ解析の雑務を減らし、創造的な時間を増やす役割をしているのです。そして、そのデータから得られる知見で人が見落としがちなものを示唆します。情報社会にとって、切っても切り離せないサービスをこの企業は提供しているのです!

■パランティアが行っていることの具体例

・政府との接触

パランティアは社内の情報を外に流すことが少ないので、謎の組織という見方が強いです。その背景には政府からの仕事を請け負っているため、内部事情をさらけ出せないことがあります。実際の取引事例として、米軍やFBI、CIA(情報面から国家の安全を守る組織)があります。しかし、パランティアが守るのはアメリカだけではありません。企業は「西欧諸国を支える」ことを掲げており、実際にそれとは相反するロシアと中国とは一切取引をしていません。
その実例として、2015年に発生したフランスでのテロ行為の後に再発防止に取り組んでいるのはパランティアです。またアメリカでは今年で20周忌を迎えた同時多発テロ後の対策にも乗り出しています。データを利益だけにも使わず人を守るために使用する理想的なことです。
実は、ピーター・ティールは現在CEOをしておらず、アレックス・カープという人物が現CEOです。このアレックスは少し曲者で、色々と変な見方をされています。気になる方は、下記の記事も併せて読んでみてください!

・空飛ぶ太陽光発電

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パランティアは今、空飛ぶ太陽光発電を作っています。上記がその実物です。空飛ぶ太陽光発電では分かりにくいので詳細に言うと、飛行機の翼に太陽光パネルを搭載し、太陽が昇る限り永遠に飛び続ける飛行機をSkydweller Aero社(以下スカイドゥエラー)と共同で創造しています。これが創られた目的は、飛行機やドローンは燃料が尽きてしまうと空を飛び続けられない。その制約を取り払おうとして生まれたのがこれです。何とも面白い発想ですね。一体ここのどこにパランティアが介入しているのか。それは地理情報や天候情報を分析し、理想的な飛行や効率的な発電をサポートする役割を担っています。
確かに何か凄そう。しかし、この空飛ぶ太陽光発電は何の役に立つのでしょうか。私の意見では、これを応用して既存の飛行機での飛行距離の限界を突破し、新たな移動が誕生するのかと。一回も離陸せず、世界1周。なんてこともあるのかもしれません。

■まとめ

今回はデータ解析ソフトウェア会社、パランティアを取り上げました。データが世の中を変えられる今だからこそ、伸びている企業です。パランティアのサービスは既存のデータ解析を飛躍的発展をさせたinnovationです。データの前処理を完結させることと、人の見落とす知見を与えてくれることが業界内での差別化を図っています。主に活躍している事例として、政府間でのやり取りをして、テロ等から国家の安全を守ること。そして、太陽光パネルを翼に装着させた飛行機での制約破り。
今後もデータ解析分野での強みを活かして、色々な業界に乗り出してくると思います。今後も目が離せない注目企業です!

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