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こんにちは。キャリアコンサルタントの橋本です。

「リンゲルマン効果」についてお話ししたいと思います。
フランス人のリンゲルマンという人が提唱した概念で、日本語訳では「社会的手抜き」と呼ばれている理論です。

リンゲルマンは次のような実験をしました。
1人、2人、3人、そして8人という4つの集団(被験者)をつくり、それぞれに綱引きをさせて、その時の引っ張る力を測定しました。
その結果、
1人の場合で、63㎏、2人の場合で118㎏、3人の場合で160㎏、8人の場合で248㎏となりました。
当然のことですが、集団を構成する人数が増えれば、綱引きの力は上がります。仮に、全員が100%の力を発揮した場合、2人の場合では1人で綱を引いた時の2倍、3人の場合は3倍、8人では8倍となるはずです。
しかし、この結果を分析してみると、1人で引いた時の力を100%(63㎏)としたとき、2人ではそれぞれが93%(118÷2=59㎏)、3人では85%(160÷3=53㎏)、そして8人ではなんと49%(248÷8=31㎏)まで低下したということが明らかになったのです。
1人のときと8人のときで比べると、能力発揮の度合いは半分以下にまで低下しています。

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つまり、集団の構成員が多くなるにつれて、1人当たりの能力発揮度合いが劇的に低下するという観察結果が見られたのです。これは、企業やあらゆるコミュニティにおいても全く同じことが言えます。
企業のサイズが大きくなればなるほど、まあ〇〇さんが何とかしてくれるだろう…と考える社員が増え、必ず手抜きをする人たちがあらわれます。これが、「社会的手抜き」と呼ばれる現象です。

逆に、組織の構成員が減少することで、高いパフォーマンスを発揮する場合もあります。実際、私が経験してきて企業でも、中堅社員が辞めて、全体の人数が減ったにもかかわらず、業績が向上したというケースもあります。

人数が減ったことによって、「自分が頑張らなきゃ!」という主体性が生まれたのです。このリンゲルマン効果というものは、経営者やマネジメント側が防ごうと思ってもなかなか防げるものではありません。
人間の心理特性として、「社会的手抜き」が存在しているからです。そのような状況を防ぐために、私たちができることの一つは、個人の能力発揮の度合いが、最大化される組織構成をすることです。

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あなたが、自分の能力を最大限発揮できる構成人数は、何人でしょうか。コミュニティに参加した時の状況を思い返してみてください。常に能力発揮の度合いが高い構成人数に身を置くようにしましょう。

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