「なぜ?」ではなく「どうしたら?」と尋ねてみよう
こんにちは。キャリアコンサルタントの橋本です。
職場などで相談を受けていて、「相談者に自分のメッセージがうまく伝わらない」と感じたことはありませんか? それはもしかしたら「伝え方」に原因があるかも知れません。
たとえば、低学年の小学生に先生が伝えるときは、「となりの子としゃべらない、後ろを見ない」と言うよりは、「おしゃべりをやめて前を見なさい」というほうが伝わりやすいとされています。してはいけないことを指示するよりは、してほしい行動を支持する方が相手に伝わるのです。
「人間の脳は否定語を理解できない」と言われています。脳科学の分野では、否定されると、理解する力、学習する力、予測する力、何が間違っているのかチェックするエラー検出能力が下がるという研究報告があります。人は、相手から否定されると、メンタル的に傷つくのを恐れて、心をシャットダウンしてしまう傾向があります。
相談者にアドバイスをしようとするときは、極力、否定語を使わない方がいいことになります。相談者の行動や選択に対して、「〇〇しないほうがいい、〇〇は違いますよ」と否定し続けると、相談者の脳がシャットダウンして、あなたの提案を受け入れられなくなってしまいます。
「〇〇もいいですね。そして、××にはこういうメリットもありますよ」と、否定語を使わずに会話する方が相手は受け入れやすくなります。
相手に質問するときは、「なぜ?(Why)」よりも「どうしたら?(How)」と聞くのがおすすめです。
「Why」は原因を探して解決するためのキーワードです。そのため、機械やシステムなどの不具合を直し、機能させるためには有用ですが、人に適用した場合には、相手を責めるニュアンスが含まれます。相手の反応も、言い訳めいた言葉になりがちです。
一方、「How」は、目的に近づくための行動を考えるキーワードです。自ら原因を探し、その対策案を考えます。本人のアイデアとしての対策が出しやすくなり、モチベーションアップにつながります。
Why(原因追及)とHow(目的探求)の違いをまとめると
★行動
Why…原因を探して、改善するために行動する。
How…目的を考え、それに近づくために行動する。
★メリット
Why…機械やシステムの不具合を直し、機能させるには最適。
How…人に適用したときには、モチベーションが上がりやすい。
★デメリット
Why…人に適用したときには、相手のモチベーションが下がりやすくなる。
How…機械やシステムの不具合を見つけるには遠回り。緊急時には適さない。
さて、あなたは、自分の話し方の特徴を考えたことはありますか。あなたの一言が、相手を元気づけたり、失意に落としたりします。自分の話し方のクセを見てみませんか。キャリアコンサルタントがお手伝いします。
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