見出し画像

【仕事】最後の手段は「自分がやる」

本当にやりたいなら、最後は自分でやるのです。

会社の中で新規事業の仕事をしている場合、会社や部門で大きな覚悟があって予算や人も潤沢に用意されているのであれば別ですが、ほとんどの企業の場合、既存のビジネスを回すことを優先され、兼務など既存の本業の片手間で新規系をやっていたり、既存で使いづらい人が新規事業に回されることが多いです。

そうなると人も少ないですし、予算も少ない状態で、新規系を立ちあげるというなかなか過酷な環境に置かれることになるでしょう。
ましてや、辛いところは本当に新規事業をやりたいというモチベーションがある人がいればよいのですが、そこまで骨のある人はあまり多くはありません。

なぜなら、新規事業は成功することが少ないわりに、時間もかかりますし、自分の専門性を超えて幅広くやることがあるなかなかタフな仕事ですが、既存の人達と評価軸に置かれると評価はあまりされません。半年や1年の括りで見られていると何も進んでないように捉えられますし、既存の人からは「好きなことやってる」「遊んでいる」みたいな見られ方をします。

そんなハードな状況に置かれている中で、新規事業の人がなんとか事業企画をして、サービスやプロダクトをつくり、それをまず世に出して、その後も少しずつでも拡大していって、ある程度利益が出て、黒字化するところまではそれなりに時間もかかりますし、人や金もかかります。

なのに、だいたい最初は人も金もありません。そして一人では何もできません。
よって、なんとか社内に協力者を募って、事業活動をしていかなければなりませんが、それもなかなか集めるのは厳しいのが現状です。
特に最近はITやソフトウェア、AIやIoTを活用するサービスを立ちあげようとするとエンジニアやデータアナリストなどはどの業界でも引く手あまたで、なかなか確保するのが難しいのが現状です。

では、社内の人を説得しにいったり、何とか割り当たっている予算で社外から調達したりしても見つからない場合、どうすればよいでしょうか?

それは、自分一人でも、それをやるしかないのです。

なにを無理なことを言ってるのか?と言われそうですが、本当に新規事業をやりたいと思っているのであれば、あらゆる手を尽くしていくべきです。ある意味、「止めたら失敗」ということになります。
確かにスピード感もインパクトも出ないかもしれません。
しかし止めたら終わりなのです。少しでも動きを出しておく、少しずつでも成果を出していくことで、周りはあなたのことを期待し、信頼するようになります。
そうなれば、協力してくれる人も出てきたり、味方になる人は増えてきます。
(あのときは断ったくせに、調子が良いな…とは絶対言わないように・笑)

私も元々エンジニアでしたが15年以上開発から離れています。
が、今はネットで調べればコーディングができなくてもプロトタイプくらいは作れます。そして実際ハリボテでもアプリを作って価値検証をしたこともあります。

最近ではノーコード/ローコードツールもあり、コーディングをしなくてもサービスが動かせるものもあります。動くプロトタイプができればそれを使って、ユーザーインタビューなど価値検証のリサーチの動きは取れます。

また、他の部署から人を出してくれと言うと嫌がられますが、実際手を動かすのは自分だから少し教えてくれ、と御願いする方法もあります。
実際、人を出すわけでは無いですし(厳密には教える時間はあるでしょうけど、1日何時間も取られるわけではない)、もしうまくいったらその部署のお陰だと言っておけば相手も喜ぶでしょう。
少しスキル付いたら、相手の仕事を手伝いつつ、自分のスキルや知識をさらに付けていってもよいでしょう。

もちろん、このような動きを取れる新規事業を立ちあげようとする人はそこそこ優秀なのだと思っています。そんな人はもっと戦略練るとか本来やるべきことがたくさんあるので、予算や人がいるならそのスペシャリストに任すべきですが、そうでなければ自分の専門性ではなくても、自分で少しでも切り開いて行かなければならないのが現状なのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?