![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81681579/rectangle_large_type_2_7b49e28f029a7e6eb99a8437e5509483.png?width=800)
【仕事】武士と忍者
あなたの仕事は、武士流ですか?忍者流ですか?
タイトルだけだと何のことかわかりませんよね?(笑)
今日たまたま見つけた記事の中にあった、新規事業を立ち上げの中での役割において、武士の文化と忍者の文化がある話が面白かったので取り上げてみました。
(2018年の記事ですが、今でも全然共感できます。それだけ日本の企業は進んでないということですが…)
しかしオムロンの竹林さんの話し方、関西弁も含めて、テキストだけでも面白さが伝わってきます(もちろんプレゼンテーションの内容の良さ、共感度も含め)。
是非、生で聞きたい感じがしました。
新規事業立ち上げは起承転結の人材が必要
竹林さんは新規事業の立ち上げには起承転結それぞれの人材が必要とおっしゃっています。
「起」は0から1を生み出す人。「承」は1をn倍化するグランドデザインを描ける人。「転」はn倍化する過程で戦略思考があって、KPIを設定してリスク管理できる人ですね。「結」はきっちりやり続けて改善してくれる人。
確かに新規事業立ち上げ、特にリーンスタートアップ的に顧客開発モデルで徐々にスケールアップしていく中では、この起承転結の順序があり、それぞれに得意な人がいます。
自分はキャリアの早い段階は、既存事業を回す方が多く転結型でしたは、ここ数年は商品企画を経て、新規系の事業企画とキャリアが移り変わっていった中で起承型の仕事になっていって、それぞれにちゃんと適応してきたと思います。
武士の文化はウォーターフォールモデル(と切腹)
アジャイルモデルは、なにかと言うと、忍者の文化やと言われてるんですね。忍者は切腹したらあかんのです。「相手の城に行って巻物取ってこい」って。巻物を取りに行って、鍵開けてる最中に見つかって「ピー」って笛を吹かれても、「見つかった!」って、ガッてやって(お腹を出すジェスチャー)、こんなとこで切腹したらあかんのですね。
忍者は生きて帰って「南京錠の形がちゃうやないか!」とか「見張りのタイミングが変わっとるやないか!」と教えに行ってあげなあかんのですね。
この表現、めちゃめちゃ面白かったです(笑)。
でも仰っていることはよく分かります。起承転結の転結型、つまりオペレーションを回して確実にコストを下げて利益を上げていくところは絶対に失敗が許されないですし、実際の動きとしてはリスクは負わず、決まった予算で決まった計画で行うウォーターフォール型が主流です。
それを武士の文化、失敗=切腹という表現をしているのはまさにピッタリでした。
別の竹林さんの記事でも似た話をしてて、そのときは某銀行のATM障害の話をされてて、アレは切腹モノの失敗だと…(汗)
忍者の文化はアジャイルモデル
逆に、忍者の文化は、アジャイル型だと仰ってます。
失敗しても、生きて帰ってきて、情報を持ち帰る。それで次の作戦を練る…
まさにアジャイルによって、早く失敗するならする、そして気づきと学びから次のアジャイルなサイクルを回していく…切腹している暇はないってことですね(笑)。
他にもこの記事を読んでいくと武士と忍者以外でも、新規事業やイノベーションに関係する面白い話がたくさんあります。
個人的に、既存の長年生き続けているTHE 日本企業で新規系をやる度に辟易している自分としては頷きしかありません。(頷き過ぎて首が取れるくらい・笑)
今回見つけたこの記事のおかげで改めてですが、(陳腐な言葉で恐縮ですが)デジタルトランスフォーメーションをちゃんと本質的に日本で実行し、新たな顧客価値の創出、つまり新規事業を生み出していく中では、新規事業の起承転結の「起承」の部分を「アジャイル」に回し、失敗しても学びを得てトライし続けることが重要だと感じました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?