【仕事】止める難しさ
日頃、仕事で「止める(やめる)」ことを選択肢として持っていますか?
普段の仕事で与えられたタスクについて、それを完遂せず、止めるという選択肢があるかというと、「ない」と答える人が多いと思います。
それだけ、一度決めたことを変更することはあっても、止めるという選択自ら判断して、実際に止めるということは難しかったりします。
ある節目に「ふりかえり」をする際、使うメソッドで、KPT(Keep/Problem/Try)という方法があります。
また、このKPTのTの部分がStart(はじめること)、Stop(やめること)、Continue(続けること)になっているのがNetflix式のふりかえりです。
私はこれまでチームや組織でふりかえりをしたときに、Start/Stop/Continueのフレームで次のTryを出し合ったときも、ほとんど(ゼロに近い)Stopの項目がでませんでした。
変化に富む時代や正解のない時代、最初に決めた目標通りに進むことが少なくなっていますが、その中で最初に決めたタスクが、全く手を付けてなかったり、手を付けたもののそれをやり切る意味や意義があるのか?という疑問が出てきても普通のことだと思います。
それをカイゼンするためにも、アクションとして「止める」という選択肢は出てきても良いと思いますが、そもそも思いつかないのか?やめるべきではないと思うのか?あまり出てきたことがありません。
そのうち目的を忘れ、ただやることが目的化して、終わったときに「これ何のためにやっていたんだっけ?」と、たくさんの時間を労力をかけた後に気づくこともあります。
確かに自分で止めるという判断をするのは難しいでしょう。
そして組織やチームで仕事をしていると、本当に止めるべきなのか迷うこともあるでしょう。
しかし無駄な時間と労力を使うくらいなら、スッパリ止めて、他のやるべきことや問題解決に力を向き直すのが本質です。
せっかくやっているのに止めるのは勿体ない、という言い方を自分や他の人がする場合も要注意です。サンクコストは増えれば増えるほど止めにくくなります。
そんなときに、利害関係者とは止める調整が難しいのであれば、本質的なものを見つめ直す上で、利害関係のない人、たとえばコーチングを受けているコーチとのセッションでテーマとして扱い、話をしながら内省して、自ら止める意思を固めていくのも良い方法かもしれません。
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