見出し画像

【仕事】全体感が描けない人たち

自分の責任や仕事の位置づけを意識して仕事していますか?

多くの人は既に上位レベルで方針が決まっていたり、部署のミッションが決まっていたりする中で、この責任、この仕事をするというのが明確な人も多いと思います。

しかし新規でできた組織だったり、新しい取り組みをしようとする組織だと、そもそも何をすべきか?何を目指すのか?自体から自分たちで作ってく必要があります。

そして全体感を捉え、その中で自分たちが何をするかを決めていく必要があるのですが、その全体感を捉えて定義して、それを構造化して分解していくことはなかなか難しく、実際あまりできてないところもあります。

それはある程度の上位ポジションになっている人でもできていません。
逆にいえば、既存の事業領域やオペレーション中心の組織でマネジャーをしていた人は、基本上から落ちてくるものを如何にうまく効率的に回すかというところが得意なため、改めて自分たちが何物で、どうなるべきかをいちから作る経験もトレーニングも受けてない人が多いです。

そうなってくると、上から落ちてくるのを待っていたり、誰かが業を煮やして手を付けたらそれに乗っかるかたちで動いたりと、プロアクティブではなくリアクティブに動くことになります。

正解がなく、大きな全体を描くからこそ、大きな責任があるわけで、それは本来上位ポジションにあり、それ相当の権限と対価を得ている人が率先して作っていくべきですが、自らそれに課題感を持って取り組める人は正直あまり見かけません。

結局誰かが作ったもので、その中で自分の範囲やポジションが決まると意気揚々にやる気を出し、オペレーションに回ります。

そして正解がなく、変化に富むような新規系の組織では、最初のとおりに上手く行くこともほとんどないため、起きている事実を捉え、ふりかえりをして、戦略や体制を見直さなければいけないのですが、このときも目の前の小粒の事象のみに目が行き、全体感を見て対処をすることが忘れられがちです。

全体感を見ることは、自分の責任範囲を超える部分がでてきます。
そこに対して自分の範疇ではないことには、あーだこーだと口は出せない、そして逆に出して欲しくないという、お互いの守りの姿勢が見えてきます。

全体感を語らずして、自分の手元のみを語ることは楽かもしれません。しかし、自分の責任を果たすことや自分の仕事が、会社や組織全体の中で何のためにやっているかを説明できなくて、部下に仕事は落とせないはずです。

信頼関係ができている上司と部下なら、多く語らずとも上司の命を受けて部下は仕事はするでしょう。信頼関係がまだそんなにできてないときには、「この仕事は何のためにするのですか?」と問われるでしょう。
そこで答えられなかったり、曖昧にしておくと、さらに信頼関係が崩れていきます。

私としては、もし全体感を捉えたものが出てこなくても、自分なりに全体感を考えてみて、その中の何処の仕事を、何のためにやっているかを、上司の立場でも、部下の立場でも語れるようにしておく必要があると思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?