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【仕事】アジャイルとコーチング 後編

前編からの続きです。

アジャイルコーチ

アジャイルの世界ではアジャイルコーチというものが存在します。
(ちなみに私はアジャイル絡みの仕事はしていますが、そうは名乗っていません…その理由は後ほど)

アジャイルコーチとは、開発の現場はもちろんのこと組織をアジャイルに動かす場合に、それをどうやってやればよいか分からない組織やチームに対して支援を行う人のことです。

ここで「コーチ」という名前がついていますので、基本はティーチングではなくコーチングにより、アジャイルを取り入れた組織やチームが自律的に動き、そして成長していけるよう育てていく役割になります。

ただ、一般的にコーチングで言われる「ティーチングをしない」のかと言われるとそうでないのがアジャイルコーチです。
アジャイル開発の現場においては開発言語からモデリング、セキュリティなどあらゆるテック系のドメインの知識を持って指導もします。
それだけではなくビジネス領域に関わるドメインやプロセスも知識として必要ですし、メンバーのメンタリングも行ったりもします。

つまり単に一般的なコーチングにあるような対話による内省、気づきだけではアジャイルコーチとして不足しているということになります。
(そういう意味で、私はシステム開発領域にそこまで明るくないので私自身は「アジャイルコーチ」とは一切名乗っていません)

といっても、全てできる完璧なアジャイルコーチは存在せず、得意不得意はあるので、逆にどこに尖りがあるかの特徴で活躍する場は様々あるでしょう。

アジャイルコーチじゃなくてもコーチングは役に立つ

組織やチームにアジャイルを最初から上手に取り入れることは難しいと思います。
そもそものアジャイルの基本にあるのが前回書いたようにマインドセットであり、ある程度固まってしまった企業風土・組織風土に流れるマインドセットを変えることは相当大変でしょう。

ただ、行動は変えることが出来ます。
そして失敗しつつも前に進むことで実績から変化の芽生えを創り出し、そして育てていくことができます。

変化するために目標に向かって行動する、そしてそれを内省と対話から伴走して推し進めてくれる一つの助けの手段として、コーチングがあります。

アジャイルにおいても「個人との対話」が価値観として重要とされています。

よって、アジャイルコーチでなくても、アジャイルに組織やチームを動かしていく中でコーチングの手法を取り入れることは可能です。(アジャイルコーチの一部を担うだけでも有効)

コーチング×アジャイル

私自身は(資格はあるとはいえ)まだまだコーチングも勉強中です。
実践を通して一生勉強し続けるのがコーチングでもあります。

また、アジャイルに関しても開発ではないアジャイルに興味を持ち、仕事上でも少しずつでも活用し普及を目指しています。世の中のアジャイルコーチの方にはまだまだかないませんが、いずれは自信持って名乗れるようにはなりたいです。

まだまだ走り出しとはいえ、コーチングによる目標達成と成長支援、アジャイルの持つ価値観、それぞれに共感しており、その組み合わせが先が見えない時代に自分自身にも、そして自分の周りの人にも役に立てるものだと信じています。

加えて、顧客価値創造活動においても、これも実際に事業や新サービスとして立ち上げ、かつ利益に繋げられるかまでは不確実かつ長い道のりになります。

不確実性を許容し、そしてそこに立ち向かう人を孤独な戦いにさせないように伴走しながら共に乗り越えていく、そこにコーチングとアジャイルの組み合わせは有効なアプローチになると私は感じています。


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