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【仕事・マネジメント】研修をドタキャンしがちな人へ

むしろ学ぶせっかくの機会なのに…

直前や土壇場でキャンセルされがちな研修

最近、研修講師をやっていると、直前(前日)や当日に参加者のキャンセルが出ることがほぼ毎回あるのですが「なんでこんなギリギリにキャンセルされるの?」と思ったりします。

もちろん、当日家族の具合が悪くなった、参加者本人が病気になった、という理由なら出ようがないので理解できますが、特に休んでいるわけでもなく、「緊急業務が入ったから」「忙しくなったから」という理由でキャンセルされます。

緊急業務ももちろん、対応しないと大きな損害をもたらす、お客様の業務に支障を来す、誰かの命が危ない、というのであれば仕方がありません。

…が、私の知る限り、そこまで切迫するようなビジネスをうちがやっているのか?と思うと、そこまで多くないと思っています。

重要視されてないか、替えが効かないか?

確かに自分の業務が忙しくなっているときに、研修が入っていると稼働日が減ってしまいますから出たくないという気持ちも分からなくもありません。
ましてや、上司から指名されて出ろと言われているような自発的に申し込んでいない研修なら尚更です。

そんな状況で研修と自分の業務を天秤にかけると、重要度は研修の方が下がってしまうのは分からなくもないです。

あとは本当に自分の代替えが効かないのか?という点です。
研修は突然あるわけではありません。事前に申し込みをして受けるため、短くても2〜3週間前からその日のその時間に研修があることはわかっているはずです。

本当に出る気なら、その日時に研修を受けられるよう業務調整をするのが本来の動き方かなと私は思います。それでも調整つかないなら、他の誰かにお願いするという動き方をすると思いますが、それが成されているようにも見えません。

実際に他の人では替えの効かない仕事もあるとは思います。
とはいえ、周りも助けられない状況なのだとすると、組織の体制やマネジメントが大丈夫か?とも思ってしまいます。

自分の仕事も調整せずに、緊急案件ではなく、忙しくて出られないというのであれば、それはセルフマネジメントが上手くいってないのではないかと。
(なので、セルフマネジメントの研修を受けては?と嫌みを書いてみる・笑)

機会を失った「あなた」と「誰か」がいることを忘れないで

色々書いたのですが、私の中で、正当な理由がなく、調整する努力を怠ったことでキャンセルした人に対しては「憂い」と「怒り」の両方の感情を持ちます。

憂いについては、このキャンセルした人は、せっかくの学ぶチャンス・機会を失ったという点です。
上司に言われたとしても、自分で申し込んだにしても、そこそこ年齢の行った社会人が学べる機会は多くはないと思っています。

怒りについては、このキャンセルした人が研修に出ることになったことで、本気で受けたいと思っていた他の人の機会を奪ったということです。研修も枠が決まっています。その中に選ばれて参加することになったわけです。

その分、枠から漏れて受けられない人も出てきます。受けられなかった人から譲ってもらった研修の機会を、本来は存分に学びの場として活かして欲しいのです。

あまりにキャンセルやドタキャンが多い人に対しては、研修の企画や事務局はその人から申し込まれても拒否してもよいというのが私の価値観です。
なぜなら、他に本気で研修を受けて学びたい・変わりたい人がいるなら、その人のために研修の枠を用意してあげたい。

私もまだまだ駆け出しの講師の端くれですが、研修を通じて自分の強みや価値を活かして、他の人の役に立ちたい…そんな思いがあるからこそ、研修を受ける側が研修を軽く見ることは、受け入れ難いことなのです。


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