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アジャイル

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アジャイル開発というより、アジャイルの考え方・プロセス・プラクティスを活用した組織マネジメントや組織改革など開発以外に関することをまとめる予定です。
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2022年11月の記事一覧

【アジャイル・マネジメント】作る過程が大事

何かを作ることも大事ですが、作る過程のコミュニケーションが大事なのです。 作るだけが目的ではない以前、インセプションデッキの話をしました。 プロジェクトの目的や価値観などをチームや顧客、ステークホルダーと頭を合わせ、共通認識を作り出すプラクティスですが、これを作るときには関係する人と対話をして一緒に作っていきます。 いきなりたくさん集まって作り始めてもなかなかまとまらないので、多くの場合、誰かが叩き台を作ってそれを叩いてまとめていきますが、じゃあその最初に作った人のもの

【アジャイル】ふりかえりが日常になる

↓の記事を読んで「ふりかえりが日常に溶ける」って良いなあと感じました。 カイゼンし続ける日々実際自分の仕事の中でふりかえりが日常に溶けているかというと、会社の仕事のレベルではそこまで行ってません。今自分のやっている仕事は主に個人の仕事ですし、やっているとしても月数回ある講師のワークショップの後にはふりかえりを実施して次のワークショップのカイゼンに繋げます。 ただ、個人というレベルではほぼ毎日ジャーナリングによってその日自分がやったことや感じたことは書き出しています。今日の

【アジャイル・仕事】やりすぎちゃった問題

カイゼンするために色々アクションしたら大変になっちゃった… ふりかえってカイゼンアクション!また自分のやっている講師の話で恐縮ですが、自分が研修のメイン講師を受け持つようになってから、ワークショップが終わったらその日のうちに「反省会」という名のふりかえりの場を設けて、よかったところや改善した方が良いところなどをアシスタントメンバと一緒に挙げるようにしました。 ふりかえりで挙がった内容は、研修で使う資料に反映したり、進め方を変更したりしていました。また、リモート会議サービス

【アジャイル・仕事】介入の仕方の難しさ

どこまで我々は介入すべきなのか? 参加者への自主性を尊重したいこのnoteにも度々書いていますが、最近はアジャイルに関するワークショップの講師をやっています。 ワークショップでは参加者を数人を数グループに分けて、それぞれで実践をしてもらいますが、基本的には参加者の自主性を尊重しています。 とはいえ、何もアナウンスせず放置状態で何も進まなくなっても困るので、グループに分かれる前にはいくつかの「お願い」をしてから進めてもらいます。 グループワークに入ったら役割を決める 役

【アジャイル】老舗製薬企業が挑戦するアジャイルな働き方 (住友ファーマさん)

昨日書いた記事に続き、レッドジャーニーさんのサテライトで住友ファーマさんの講演を聴いたので書いていきたいと思います。 アジャイルの源流はカイゼンである住友ファーマさんでのアジャイルは、ほぼスクラムの動き方になっており、「柔軟で機敏なタスク管理手法に、たゆまぬカイゼン活動を組み込んだ業務スタイル」と定義しているそうです。 アジャイルの源流がトヨタのカイゼンに源流があるのは歴史を辿ればわかるのですが、そこまで踏み込んで調べたり教えられたりしてない人にとっては「アジャイル」とい

【アジャイル】アジャイル組織運営とは(パーソルさん)

Agile Japan 2022の本編は聞けなかったのですが、レッドジャーニーさんのサテライトでパーソルホールディングスさんの「アジャイル組織運営」についてを視聴しました。 アジャイルは組織運営にも使える私も一応、組織運営や個人の仕事でも活用できるアジャイルというのに共感し、推進・普及にも微力ながら関わっておりますが、パーソルさんは戦略も体制も実行の仕方もしっかりしている印象を受けました。 (最初に出されたアジャイルの誤解、誤解してないことを確認でき安心した・笑) パー

【アジャイル】できない・わからないを認知する

まず認知できていれば、立派な前進です。 やるたびにExcuseが入る会社の研修講師をしていて、ワークショップで実際にこれやってくださいと参加している受講者にお願いすると、だいたい皆様「Excuse」つまり何かしらの言い訳的なものを言葉の枕詞に使います。 「うまくやれてないのですが…」 「まだ描き出せてないのですが…」 「これでよいかわかりませんが…」 など、ほとんどの方が一回言い訳のクッションをおいてから、ワークショップの中でやってもらっているアウトプットや成果を共有し