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成果の定義は何でしょう?

皆様こんにちは。ご無沙汰しております。お仕事をしながら、研究をしながら、毎日一生懸命生きています。こんなご時世ですが、どうぞ皆様ご体調にはお気をつけ下さい。今回は、今日得た学びをお話させていただければと思います。

なかなか成果が上がらないその中で。

 とある仕事をしていて、なかなか成果が上がらない状況にありました。業務が忙しい状況もあり、せっかく作ったプロダクトを使用してもらえない状況が続いていたのです。とはいえ、プロダクトが素晴らしいものであれば忙しかろうが使っていただけるとは思っています。だからこそ私は、作ったプロダクトが使ってもらえていないこの状況に責任を感じていました。
 まさに昨日、そのことを上司に相談しました。すると私の上司は思いがけない言葉を掛けてくれました。

「今回我々が〇〇くん(私)に求めている成果ってなんなんだろう?」

 そんなの、自分が手掛けたプロダクトを満足して使っていただけることでしかない。そして、そのことを通じて工数を削減し、企業の利益に貢献することでしかない。企業の利益に直接貢献する以外の正義なんてない。そう思っていました。だからこそ、私はそう答えたのです。
 すると、私の上司は「それは違う」と答えました。正直自分にとってはその言葉は謎だったのですが、その後にその意味を説明してくださりました。

「我々が今回○○くんに求めているのは、『試すこと』なんだ。企業が新しく挑戦することは、常に成功するとは限らない。でも、挑戦しなければ落ちていくだけ。そんな中我々では人が足りなくて出来ない『挑戦』を、君を雇ってやってもらっているんだ。だから、〇〇くんの思う『成果』は、実は我々が〇〇くんに求めている『成果』と違っている。」

 僕はこの言葉を聞いて、ハッとしました。『新型コロナウイルス不況でデータサイエンティスト・機械学習エンジニアは失業するのか』というブログを見て、「データサイエンティストは即時的、直接的に利益に貢献できないコストセンターであってはいけない」と僕は思っていたのです。だからこそ、僕にとっては直接的に企業利益に貢献することが全てでした。
 でもこの企業様にとってはそうではなかったのでした。短期的な成功のみに囚われてしまったら、リスクを取って挑戦をすることができなくなる。それは、長期的に企業の損失につながるかもしれない。もちろん短期的な成果を強く求める企業様もあるとは思います。しかし、私を雇ってくださったこの会社様は、試すこと自体を成果だと思っていたのです。
 相手のニーズを適切に捉え、それに適切な形で答えること。この難しさを学びました。そして、こんなただの一学生に「挑戦する権利」を与えてくださるこの企業様に、本当に有り難いと思いました。

結局成果の定義は何だったのでしょう?

 成果の定義は場合によっては、「成功すること」かもしれませんし、「失敗したとしても挑戦すること」なのかもしれません。結局の所その定義は人、会社、取り巻く環境が変われば全然変わってしまうものなのだと知りました。そして相手の真のニーズを捕まえるために、常に相手の背景事情や相手の関心に関心を向けること。そのことの重要性を知りました。

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