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Xデザイン学校2024マスターコース#3

このノートは講座のリフレクションであり、自分のための備忘録になります。


チーミング

デザイン分野のスキルも大事だけどチーミングのスキルや認識も大事。特に自分の業務であるソフトウェアのクリエイティブは一人では作れない。リーダーでもそうでなくても大事だと感じる。
クリエイティブなチーミングは「心理的安全性を保つ」「ポジティブな対話をする」+「クリエイティブマインドを持つ」「プレイフルな精神」

・心理的安全性を保つ
自分と他人の価値観を把握した上で理解するのが前提で、共通の価値観を見つけたり共通の目標を設定することが大事。
また、会社やサービスのビジョン・パーパスがあるように、チームにもあってそれを見つけることが大事というのが自分に無かった発想だった。会社のデザインチームのビジョン・パーパスを見つけることができれば良いなと思
う。

・ポジティブな対話をする
認識の言い換えが大事。「苦手」ではなく「チャレンジをしている」のように、ネガティブに捉えることを少なくする。それは自分自身に対しても同じ。
また良い批判のやり方として、ただ悪いところを指摘するのではなくてどうすれば良くなるかまでを言うこと。
これまでのやり方に捉われないというのも大事だと感じた。勉強すれば原理主義的な考え方やフレームワークに囚われがち。ただ現場ごとに適したやり方や状況、資源や知識があるのでここで相応しいやり方は何かというのを柔軟に適用していけるくらい理解を深めないといけないということだと思う。

ビジョン

ビジョンデザインはより良い社会を作るために未来のありたい姿を提案すること。調査ではなく、個人の熱い想い、妄想から始まる。
未来のありたい姿は体験的プロトタイプと実践するための組織デザインが必要。

概念としてのビジョンを提案する個人と批判してくれる仲間。さらにビジョンを具体化して検討する多様な人とのチームとのウィービングによって作られるもの。
ビジョンとプロトタイプを作る環境はある場合が多いが、組織デザインのことを考えることは少なかった。この話を聞いて、ビジョンもプロトタイプもスキルの高い個人で賄っている場合が多く、常にビジョンデザインが可能な組織デザインが本当は必要なのでは無いかと考えるようになった。

三方よしのデザイン

パーパス、ビジョンを中心として、人(ユーザー・生活者・市民)、企業(経営者・組織・コミュニティ)、社会(社会・地域・環境)の3方の全てを考慮し良い影響を与えられるパーパス、ビジョンの策定が必要。
サービスを考えるときに人と企業に対しては通常考えることが多いのですが、社会の視点が抜けていたと感じました。
社会の視点がないと人はターゲットに、企業はポジショニングになってしまうような状態になってビジョンとしては想いが足りないものになってしまうのではないかと思います。

パーパス

ビジョンと並ぶ言葉のパーパス。違いの説明が難しいですが
ビジョンは自分の会社やブランドがやりたいこと。
パーパスはどんな社会を作りたいか、という感じで主語の違いが大事。自分(一人称)が主語ならビジョンになり、社会(三人称視点)が主語ならパーパスになる。
どちらもステークホルダーと共同で作る船をイメージというのが分かりやすかった。

意味のイノベーション

体験の2つの視点

  • 人間中心設計、デザイン思考はアウトサイドイン

    • 問題解決の意味合いが強く、チームで発想を行う際の考え方

  • 意味のイノベーションはインサイドアウト

    • 意味創出の意味合いが強く、個人のビジョンから外に出して批判を行うことで成長させる

業務でも問題解決と意味の創出や発想を両方考えることが多いと感じるためどちらの視点も必要というのは強く納得感を得ることができた。

批判的対話

正しい批判とは否定をすることではなく、違う視点や代替案を出すこと。相手を倒すことではなく、対話によって強くすることが目的。ただ日本人は批判のストレスに弱いので安心と批判の役割を持つ三人で行うのが望ましい。

ワークショップ

今回は自分、チームのビジョンを作り、課題になっているサービスのビジョンをに繋げるワークを行った。
ビジョンを作るというのは短時間のワークで行うということはやったことがなかったがとても楽しい経験だった。「ビジョンとは北斗七星のようなもので、実現しなくて良い進むべき方向がわかるもの」というのが心理的なハードルを下げたと感じる。

今回難しかった点はビジョンの粒度だった。どこまでサービスの具体を作って良いのか。(具体を作りすぎるとビジョンではなくアイデアになってしまう)
北斗七星とはいえ具体的なサービスのアイデアやソリューションがないとそのビジョンに魅力があるのか判断できない。また、チームのビジョンを合わせて作ろうとすると安心・安全のような抽象度の高いものになってしまいそうになるのでそこでもサービスの具体的な形がないと抽象度を下げられないと感じる。
ビジョンを作る際のポイントとしては
・具体(ソリューション)と抽象(ビジョン)を行ったり来たりする。
・具体から抽象を考えた方がやりやすければそれでも良い。
・10年後のような時間軸を意識して現在役に立つアイデアが出てくるのを避ける。(今あるシステムは古くなったり無くなったりする可能性がある)
・ビジョンマップを作り、複数のビジョンから戦略を考える

想いから入る場合は自分の場合、思いの強い対象(人や物)が必要だと感じましたが、今回の対象についてあまり調査ができていなかったので考えるのが難しかった。具体から入った方が強い想いに結びつきそうにも思えるがどちらにしても調査と自分の反芻が足りていない気がする。
課題のサービス案について考える時間をもっと持つ必要があると感じた。



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