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電解質

体調を崩した。朝起きたらとにかくだるくて、おなかの調子も悪かったのでいろいろ不安になって、あれこれ調べた。コロナじゃないと信じたい。熱はふつう。36.6℃の重たい肉体にとりあえずやわらかい水をはいるぶんだけ補給しながら寝込んだらけっこうよくなってしまった。むかしから無駄に治癒力が高い。疲れがたまっていただけと見た。

うだうだと寝たり起きたりしているあいだにも仕事のメールや電話がじゃんじゃんかかってくるものだからさすがに参った。しんどい。しんどいがふんばりどきというのも、わかっている。いまの仕事は人と人の調整事が主で、とにかくコミュニケーション過多。土日もあまり関係ない。想像よりもたいへんといえば当たり前のことだけれど、まえと違ってうまくいかなさに落ち込むことも多くなった。まあこうして、壁に均等に絵具を塗って境界をなじませていくみたいに、仕事とじぶんをなじませていく期間だと思うしかない。というか実際そうなのだから、ほかに考えるべきことなんかないのだけれど。

一週間の通過速度がものすごくはやい。じぶん個人についての文章を書く時間も少なくなった。ぱったりと寝てしまい、日記をさぼる日も増えてしまった。でもふとした瞬間に書きたくなったり、書けてしまったりするのだから、こればかりはじぶんの構成要素として染み付いているのだろう。ネットプリントも4月からつくれていない。中途半端な下書きばかりがたまっているから、9号をだしたい。あれをやるのはレイアウトをするのがなんとなくたのしいからだ。プロじゃないから文字組も配置もてきとうだけど、好きな色やフォントをつかえるのはたのしい。子どもがレゴブロックやアクリルビーズで好き勝手やるのとほとんどいっしょ。

冷蔵庫にひとくちだけ飲んだだけのポカリスエットがあったのを発見して、倦怠感の残るからだにしみこませた。調子の悪い時はいつもポカリスエット。何の味とも形容しがたい半透明の液体が、やけにおいしいと思えるのは調子が悪いときのサイン。今晩寝たらよくなるだろうか。


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