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踊る幽霊がやってくる

オルタナ旧市街のデビュー作『踊る幽霊』が柏書房より6月に刊行予定です!(24日より順次配本予定)これまでに発表した私家本をベースに、たっぷり書き下ろしもがんばりまして、都市と記憶にまつわる21編の随筆を収録しました。

発売まであと2週間ほど。本日著者見本も届きまして、いよいよ実感がわいてきました。

どうですか。
いいかんじです。
だいぶいいかんじです。

装画:beco+81
装丁:コバヤシタケシ
推薦:小山田浩子

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『踊る幽霊』概要

“いつまででも読んでいられるしどこまででも歩いていけると思った。ずれて輝く記憶と世界、軽妙さと誠実さ、私はオルタナ旧市街を信頼する。”
――芥川賞作家・小山田浩子さん、推薦。

巣鴨で踊る老婆、銀座の魔法のステッキ男、流通センターのゆで太郎から始まる妄想、横浜中華街での怪異、不穏な水戸出張……街をめぐる断片的な21篇。

わたしたちは瑣末なことから日々忘れて暮らしている。忘れないと暮らしていけないとも思う。わたしとあなたの断片をみっともなく増やしていこう。何度でも覚え直せばいいし、何度でも忘れていい。

インディーズシーンで注目を集める謎多き匿名作家・オルタナ旧市街が、空想と現実を行き来しながら編み出した待望のデビュー・エッセイ集。

“誰の記憶にも残らなければ、書き残されることもない。それはそれで自然なのかもしれないけれど、身の回りに起こったことの、より瑣末なほうを選び取って記録しておく行為は、未来に対するちょっとしたプレゼントのようなものだと思う。”(表題作「踊る幽霊」より)

誰にでも思いあたる(いや、もしかしたらそれはあなたのものだったのかもしれない)この記憶のスクラップ帳は、書かれるべき特異な出来事も起きなければ、特殊な事情を抱えた個人でもない「凡庸」な人々にこそ開かれている。

柏書房 近刊案内より

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詳細&ご予約は柏書房の近刊案内からどうぞ。
リンクはこちら

また先日は、柏書房の営業さんからうれしいご紹介もいただきました。👇

ご贔屓の書店さまにてぜひお求めいただけますと幸いです。

それから!6月30日(日)、分倍河原の書肆 海と夕焼さんにて最速サイン会&選書フェアも開催予定です。新刊へのサインに加えて、本書執筆中にガチで心の支えにしていた愛書2冊をセレクトしました。当日お買い求めいただけます。👇

私は街に憧れて東京へ出てきた。若い自分にとっては大きな憧れであった。
それから10年以上が経つが、街はさらに不可解なものとなった。
自らの生活に流入する都市の光景に、今でもたじろいだままでいるのかもしれない。

オルタナ旧市街の視線は、憧れを平熱に変える。
街は憧れでなく、「生活の断片」であるかのように。
だからこそ、“街が此処にあること”をオルタナ旧市街は書き続ける。
それが誰しもの生活であることをささやかに残してゆくために。
(書肆 海と夕焼 柳沼雄太)

書肆 海と夕焼 公式オンラインストアより

こちらもなんともうれしいご紹介文。
ご都合の合うかたはぜひ、分倍河原旧市街でお会いしましょう。

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