塗色・規程調査Part1の速報(2)

皆さんこんにちは。
今回も先日の記事に引き続き、鉄道博物館での塗色・規程調査Part1の
調査概要を書いていきます。

↑まだ初回記事を確認されていない方は、こちらをどうぞ。

M45年2月 達第66号
「車輛塗色及標記方式」改正
・汽動車の標記位置を追加

・食堂車(DINING CAR)、寝臺車(SLEEPING CAR)、特別車(PRIVATE CAR)の標記文字などを追加

↑コマ番号99~101の図面が該当

・所属標記に使用する「房」「鹿」「若」「大」「北」などの文字を追加

M45年2月 注意事項
常備駅が一定の専属貨車に対する標記方を指定

M45年4月 達第389号
・四軸ボギー石炭車の標記位置を制定など

M45年7月 
「車輛塗色及標記方式」改正
「ソールバー」「車籍」の標記文字を追加

T2年1月
「車輛塗色及標記方式」改正
・機関車番号板の字体を変更

同月注意事項より、機関車番号板の「TYPE」を適当な時期に「形式」に改めるように指示を出していたことが分かる。

T2年2月 達第84号
・雪かき車とタンク車(ガス積載)の荷重(噸)標記を廃止し、
タンク車(石油・水・ガス)を積載するものは立法フィートで実容積を、石炭車と雪かき車は容積を標記するように変更

T2年4月 達第256号
・四軸貨車で細軸を有する車両に対して、発見し次第、軸筐前面に白く指定の標記をするように指示

T2年11月 達第949号
「車輛塗色及標記方式」改正
・客貨車標記文字↓に「CAR」を追加

※この際、食堂車(DINING CAR)と寝臺車(SLEEPING CAR)の図面を削除

T3年2月
・配属事務所又は出張所の頭文字、常備駅名略号の標記を追加
※いわゆる所属標記の概念が登場する

同年3月注意事項に「専属客車常備驛名畧號ニ就テ」が掲載され、東管・神管・九管・北管の各管理局の常備駅略号が制定されたことが分かる。
※この時期は東海地方を専門とする鉄道管理局は存在しなかったようで(大正元年以前・大正4年以降は中部鉄道管理局が存在する)、静岡・浜松を東京鉄道管理局が、名古屋・中津川・米原を神戸鉄道管理局がそれぞれ管理していたようです。

まだまだつづく…

2024年8月12日 第1版公開
2024年8月18日 「鉄道法規類抄 第1編」掲載図面について追記

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