【エッセイ】お笑いライブに通っていた頃の思い出②

ナンバリングするからには、同じ話題で記事を書くに決まっているのだ。

高校生時代はお笑いを観ることくらいしか趣味が無くて、さらに「ナカノ君はお笑い好き」ということが、クラスメイトや同じ部活（放送部）のメンバーに知れ渡っている状態だった。

ある日、放送部の同級生の女子が、私をお笑い好きであることを見越して、こんな質問をしてきた。

「ねえ、ガリガリガリクソンって何？」

正直、何て答えたら良いかとても迷った。思考が停止した覚えがある。ガリガリガリクソンといえば、（当時）「あらびき団」に不定期で出演していた、ギャグを交えた漫談をする吉本のピン芸人。今ならそういう風に、Wikipediaのように説明することは可能だが、聞かれたタイミングの突然さも相まって、何も答えられなかった。

一体彼女はどこで「ガリガリガリクソン」という単語を知ったのだろうか。