【アマチュア大喜利プレイヤー列伝】禁生大喜利部(手すり野郎、キャベツ、ジャージの顔、急遽猫を噛む、OGAKUZUZ)-最初で最後の大集合-
はじめに
事の発端は、とある人物から届いた「手すり野郎さんを取材して欲しいです」という旨のDMだった。手すり野郎は関東の大喜利プレイヤーで、言い方の緩急や独自の発想を駆使し、様々な大喜利大会で好成績を残している。
ただでさえ反響の割に取材リクエストが少ないこのシリーズ。もちろん期待に応えたかったが、手すり野郎に「取材させてください」と連絡する手を止める現状があった。数か月前に、手すり野郎と親交の深いOGAKUZUZ、ジャージの顔、キャベツといった面々が、立て続けに大規模な大会で優勝したのだ。
この取材を行うまでは詳しく知らなかったが、彼らは共通して「禁生大喜利部」という独自のルーツを持っている。
手すり野郎にも取材したいが、他の禁生大喜利部のメンバーからも話が聴きたい。考えた末に、「禁生大喜利部の座談会を開くのはどうだろうか」という発想に至った。
一人を掘り下げてきたこのシリーズに、新たな展開が加わる。そう考えただけで、少し楽しくなった自分がいた。5月上旬に関西で行われた「大喜利飯゜杯」の場で、手すり野郎に直談判。その後は、数日経たぬうちに取材日とメンバーが決まった。手すり野郎と前述の3人に、急遽猫を噛むを加えた5人を同時に取材することが決定した。
一体どんな話が聴けるのか、話をまとめることが出来るのか、全く予想が出来ないまま、取材当日を迎えた。ちなみに、これまではルポルタージュとして執筆していたが、今回はいわゆる「インタビュー」形式で読んで頂こうと思う。
2022年6月4日13時30分、座談会開始。
禁生大喜利部とは
ーではまず一人ずつ挨拶をお願いします
OGAKUZUZ(以下:オガクズ):OGAKUZUZです、今日はよろしくお願いしまーす。
ジャージの顔(以下:ジャージ):ジャージの顔です。ひらはらとしても活動しています。よろしくお願いします。
キャベツ:はい、キャベツです。本日はよろしくお願いいたします。
急遽猫を噛む(以下:急遽):急遽猫を噛むです、本日はよろしくお願いいたしまーす。
手すり野郎(以下:手すり):手すり野郎と申します。ちょっと親がスポーツ観ててうるさいかもしれないですけど(笑)よろしくお願いしまーす。
ーお願いします。まずその第一に「禁生大喜利部」とは何ぞや?という所から。どうやって生まれたのか?とか、一体何なのかっていうのを手すりさんの方から説明をお願いできますかね。
手すり:そうだからその説明難しいなと思って、ちょうどみくもさん(※今回不在の禁生大喜利部員。スプレッドシート大喜利の発案者)が4年前(禁生について)書いてくれたnoteがちょうどあったから…
キャベツ:めっちゃ昔だな…
手すり:だって前回禁生のイベントやったのがその時期だから。そもそもアイマスの話をする時に、ニコ生でちょっと集まって喋る人たちが大多数いて。その中で「大作」さんと「よしひこ」さんっていうお二人がいらっしゃって、そのお二人が共通で野球もお好きだったので、基本的に集まると野球やアイマスの話ばっかになるってことなので、そればっかりになるのもアレだから、ちょっとあえてそれを禁止してそれ以外も喋ろうっていうラジオ番組みたいなのを作ったっていうのが、「大作・よしひこの禁止生」っていう番組で。
で、そっから色んなコーナー、メールとかも送って本当にちゃんとしたラジオみたいな形でやってまして。そこから投稿コーナーで大喜利をやってみようというコーナーが生まれまして。結局そこで投稿していた人たちは皆禁生大喜利部っていうことになるので、もっと人数いるんですけど。
そこで、かの有名なATさん(※クイズに特化したYouTubeチャンネル「カプリティオチャンネル」のメンバー。大喜利に参加する際の名前はATP)がいらっしゃって(笑)ATさんもアイマスで繋がってて。この記事見て思い出しましたけどATPさんがね、大作さんを仙台のオオギリダイバーに誘ったんですよね。で、ラジオでも大作さんがその話をしてくれまして。生大喜利ってあるんだなーっていうのを(知りました)。
で、気付いたらここにいる人たちは結構(生大喜利の大会とかに)出るようになって。ちょうど所属名書くとこ(※大喜利大会にエントリーする際には、自らが所属する団体名を書く場合がある)に「禁生大喜利部」って書けるなっていう感じで書き続けてたら、少しずつ名前が知られていくという感じです。まあみくもさんのnoteほぼほぼ言った感じですけど(笑)
キャベツ:まあまあでもそれが一番わかりやすいから。
手すり:そんな流れですね。あとはもう長いことやってますということで。
それぞれのデビュー
ーはい。とはいえ、生大喜利デビューのタイミングはそれぞれ違うんですよね
キャベツ:ああ、ズレはあると思います。
急遽:バラバラですねここの全員は。
手すり:だからせっかくの機会なので、今日はちょっとその自分のスタート時期を調べまして。僕未だに財布の中に「喜利の箱」(※かつて池袋に存在した、大喜利専門のスペース)のスタンプカード持ってまして
急遽:ああ、僕も持ってます。
手すり:打ち上げで虎猫さんに見られて「いや、そんなん捨てちゃってくださいよ!」って言われて「捨てませんよ!なんでですか!大事なやつなんですから」って返して。で、自分が生大喜利デビューが2016年の12月8日ですね。
この日が「大喜利段位戦」って言って、ひたすら大喜利やるような会だったので、意を決して行ってみようと行ったらですね、受付のばらけつさんしかおらず、最初二人きりで大喜利やって、ばらけつさんがちょっと「これ間が持たないかも」って急遽星野流人さんをお呼びして、三人でやったのが初めての生大喜利でしたね。
急遽:ああ~、禁生でレポートされてましたよね。録音か何かで。
キャベツ:そういうコーナーがあったんですよ禁止生に。音源送るみたいな。
手すり:まあだから言ってみれば、ばらけつさんと流人さんの二人が生大喜利の恩人としてずっと思ってるなって所ですね。まあ自分の生大喜利最初はそれですね。
ー急遽さんも2016年デビュー組でしたっけ
急遽:そうですね。自分もちょっと調べたんですけど、僕2016年の11月27日の第2回の「デレマス大喜利」が生大喜利のデビューになりますね。そこから1ヶ月空いた後に、初めて喜利の箱に行くっていう感じで、そっからどんどん進んでいった感じですね。
ーありがとうございます。キャベツさんひらはらさんOGAKUZUZさんは2017年デビューになるんですかね
キャベツ:そうですね、俺とジャージさんが日付込みで同じなんですよ。
ジャージ:第3回のシンデレラガールズ大喜利会なんで。
キャベツ:今見てるんですけど、ちょうど5年前の今日(6月4日)ですね
一同:え!
手すり:丸5年?
キャベツ:今日で5年経つって今気付いてちょっとびっくりしてる。
手すり:確かに大体この時期か11月なんだよなデレマス大喜利って。
キャベツ:そうそう5月下旬か6月上旬にいつもデレマス大喜利やってたんでコロナ前は。
手すり:ちょうどなんだ~。丸々5年ッ(笑)
急遽:そっか~、5年か~。
ジャージ:もう6年目だ。
キャベツ:こっからもう6年目って思うとちょっとびっくりしちゃうな…。その、デレマス大喜利に出た流れを言うと、禁止生の公録っていうのがあったんですよ。いつも大作さんとよしひこさんがネット通話で(収録を)やってたのを、どこだったかな、どっか場所借りて、そこでいわゆる声優さんとかがやってるラジオの公録と同じようなことをやろうっていう企画があって。
その公録行く段階では、デレマス大喜利についでに出るみたいな感じは無かったはずなんですけど、公録の打ち上げかその前あたりで、デレマス大喜利っていうのが次の日あるよっていうので。
手すり:えーと確か土曜日に禁生の公録があって、日曜日にデレマス大喜利があったんだよね。
キャベツ:っていうのがあって、急遽というか飛び入りでデレマス大喜利参加したのが自分が初めてですね。
ジャージ:自分はその頃禁生観てなくて、その公録にも行ってないんですよ。でもデレマス大喜利があるっていうのは別口でどこかから流れてきて。
手すり:はいはい
ジャージ:興味はあるけどどうしようかなみたいな感じだったんですよ。ちょっと昔ネット大喜利やってたのもあって、大喜利自体は興味あったんで、どうしようかって悩んで、名前知ってる方も多いからとりあえず見学に行こうみたいな感じで。で、見学に行って、見てたらやりたくなって、当時枠空いてたら飛び入り参加OKですって言われたので、じゃあ飛び入りでやりますって言って、そこで生大喜利やったのが最初ですね。本格的に生大喜利入ったのはそっからまたしばらく後なんで。そこから禁生投稿し始めてっていう。
キャベツ:ああ確かにちょっとタイムラグあった気がする、言われてみれば。
ー で、オガクズさんはデビューは何の会になるんですかね
オガクズ:第4回のデレマス大喜利ですね。それが2017年の10月29日…。その頃は禁生聴いてなかったんですけど、ニコニコ動画にデレマスの動画を投稿してて、その流れでキャベツさんフォローしてたんですけど(※キャベツも動画投稿者としての活動を行っている)キャベツさんがデレマス大喜利の告知をタイムラインに流してて。それを見て、当時キャベツさんのこと凄い尊敬してたんで、「キャベツさん東京来るんだったら、ちょっと行って会ってみようかな」と思って、参加登録したのが最初ですね。だから本当に大喜利とかもやったことなくて、キャベツさんに会うために行きました。
で、それで大喜利やって、まあ多少ウケて。直後にあった1500(イチゴーマルマル)っていう会もまだ枠があったんで登録して、2日続けて大喜利やってっていうのが最初ですね。
それぞれの獲得タイトル
ー一番最初に何かで優勝したのって急遽さんですか?
手すり:この中だと多分最初は急遽さんじゃないかな
急遽:この中だとそうですね
オガクズ:ATPさんのT-OST(※羊狩り主催の仙台で行われる大会)が最初…
手すり:ああ!そうだそうだ
キャベツ:ここにいない人込みだとそうなりますね
急遽:そうですね、ATPさん一番最初ですね。ちなみに僕の優勝は2017年の4月とかだったと思います
ーちなみに初めて大会に出たのってそれぞれ何になるんですか?
手すり:僕は第3回の東海杯(※名古屋で行われていた大会)だったかな
キャベツ:ああ俺も多分3回目の東海杯かな
急遽:僕は「ステゴロ」っていう大会があったんですけど喜利の箱で。一番最初に喜利の箱行った時に大会があって、それに参加しましたね。それが初めての大会でした。
オガクズ:自分はさっき言った通り最初の大会はデレマス大喜利のすぐ後にあった1500で。そこでいしださんが初優勝した…
一同:あ~!
急遽:そこか、そこなんだ
ジャージ:自分は超加点ですね。2017年12月9日の。デレマス大喜利やって、普通の生大喜利も興味はあったんですけど、どこから入っていいかわからなかったんですね。で、超加点があるって聞いて、みくもさん主催に入ってるから、じゃあせっかくだから行ってみようって参加して。そこからどんどん生大喜利の他の会も出るようになったって感じです。
ーなるほど、ありがとうございます。では急遽さんから名人戦の話を伺いたいんですけども。この大会ってベストアンサー形式なんで、そんなに他で使われているルールとはちょっと違いますよね
急遽:そうですね。最近あまりやられてないような感じの大会ではあるかと思いますね
ールールに関してはどうでした?
急遽:この時が、生大喜利始めてから5ヶ月とかそれぐらいの時だったので、もう当たって砕けろぐらいな感じで参加表明した記憶があって。それが良い方向に働いたのかなっていうのが今となっては思う所なんですけど。あと、始めたてであんまり数も出せないしなっていうのもあったんで、まだやりやすいかなっていうのもあって。鍛えるには良いかなと思って参加した感じですね。
ーで、決勝に上がるわけですけど、決勝はタイマンでしたっけ
急遽:そうですね、まるお(しゅごしゅぎ)さんと直接タイマンでやりました
ー決勝上がってどうでした?ここまで来たらやるしかないみたいな感じでしたか?
急遽:「せっかく決勝まで来たし」っていう風に気持ちはやっぱり変わりましたね。「もしかしたら(優勝できるかも)」っていうのがあったので。あんまりスケベ根性は出さないようにはしようとは思ってたんですけど、まあいい感じに緊張しつつ、良い回答出しつつ、なんとかって感じでしたかね
ー初優勝して、率直な気持ちはどうでした?
急遽:正直嬉しかったなっていうのはあったのと、始めたての自分には結構重い称号だなとは若干思ったりしましたけど。まあ今でも名刺代わりになってる回答もこの大会で生まれてますんで、参加して良かったし優勝して良かったなーっていうのが、今の素直な気持ちです。
ーありがとうございます。次の優勝が手すりさんがオオギリダイバーですか
手すり:ああはい、自分の初優勝が2018年の12月15日か。「オオギリダイバー HYPER DASH vol.9 シングルトーナメント」ですね。懐かしい。大喜利始めてちょうど2年くらいですね。
ーダイバーには結構出てたんですか?
手すり:えーとこれが自分が2回目で、前回がトリオだったんですけど、電子レンジさんとオガクズさんと出て、そん時がベスト4だったかな。で、次が個人戦で、覚えてるのが自分の初戦の相手だけ来なくて、俺だけ不戦勝なの凄い嫌だなって思ったら、そん時たまたま東京来てた爽さんがいて、俺初戦爽さんと当たらしてもらったんですよ。
キャベツ:そうだったんだ。
手すり:そう、ひらがなで「しょう」って書いてるのあの爽さんなんで。「初戦爽さんかー」って思いながらやって、そん時は運良く勝たせてもらってって感じだったんで。
ーそこから優勝してチャンピオン大会にも出るわけじゃないですか。それは心境的にはどんな感じでしたかね
手すり:言ってみればダイバーの中でもちゃんとしたナンバリングだから…まあ仁木恭平さんもいたからどこまでやれんのかっていう所だったんですけど。まあまず一つ勝ちたいなっていうのを目標にして頑張りました。何より新宿Fu-の楽屋入れたの嬉しかったなって思ってたから。楽屋入れるんだちゃんと招待されるとって。
ーで、この中で言うと次の優勝がオガクズさんの「The Order」優勝になるんですかね
手すり:The Order何年だっけ。
オガクズ:2020年ですね。
手すり:じゃあその前に自分が1回目の「CL大喜利杯」で、ぺるともさんとすあま御殿さんと組んで優勝してますね。
キャベツ:あー、それもあるのか。
手すり:2019年の10月14日ですね。で、その一か月後にデレマス大喜利の憑依大喜利(※アイドルマスターシンデレラガールズ大喜利会内で行われているトーナメント企画。キャラクターになりきって大喜利をする)で(池袋)晶葉で優勝してるし。凄かったなこの年。で、その次の優勝がオガクズさんのThe Orderかな?
ーThe Orderは大会自体がかなり盛り上がったと聞いているんですが
キャベツ:凄かったらしいですね。
手すり:いや1回目ね~凄かったな。やっぱりルールの妙でお題に対して何人挑むかわからないっていうわくわく感もあるし。初戦いきなり「コンティニューコイン」ってチームが5人全員ドバッて出てきたのめちゃくちゃ盛り上がったし。そん中でも迫真大喜利部(※OGAKUZUZが所属していたチーム。他のメンバーはジャスミン、ワールドスリー、スマ見、謹製)が、盤石な勝ち方って言って良いくらい強かったなっていう印象でしたね。
オガクズ:初戦「アメリカ」っていうめちゃくちゃなチームで…
手すり:あ~そうだった、そうだった。
オガクズ:キミテルさん、鉛のような銀さん、直泰さん、ファイナルエースさん、sudoさん。
キャベツ:(爆笑)
急遽:sudoさんいるの凄いな。
オガクズ:1問目でジャスミンとワースリ(ワールドスリー)だったかな。画像お題で出てきて、めちゃくちゃウケてたけど、ファイナルエースさんの最後の一答の「春棒(チュンポー)」で負けて。
手すり:アッハッハッハ!懐かし…!
オガクズ:まあまあアメリカ強いよなってなった後に3連勝して勝って。あそこでかなり一気に弾みは付いて、アメリカ倒したならもうイケるだろとはチームでもなってたので。それでチーム全体が調子づいて、要所を締めてくれるスマ見さんのおかげで勝ちつつ、最後にスマ見さん以外の4人で出ていって、お祭り感で勝てて。今でも迫真大喜利部仲いいですし、かなり思い出深い初優勝でしたね。2年半ですかね、大喜利始めてから優勝するまで。そっから個人戦の優勝まで間が空くんですけど。初の個人戦優勝はどこだったかな…。
ジャージ:EOAじゃないですか?
一同:あ~。
ー「EOAスパーリングvol.0」、全く新しいルールの大会でしたけども
オガクズ:まずEOTの予選が加点ルールでめちゃくちゃ苦手な形式だったんで、それの印象版みたいな感じで、印象だったら戦えるなとは思ってたんですけど。予選サーキットの時に、同じブロックのきりまるがかなりウケてて、これどうなのかなと思ったんですけど、結構問題数も多く取ってくれる上に、1問ごとの審査だったんで。まあ他のお題で取り返して。その日も結構調子良かったんですけど、その後予定があって、どうしてもちょっと17時までに抜けなきゃいけなかったんですけど。さすがにそんな決勝ギリギリまで残ることないだろと思ってたら、最後の最後まで残ってしまって。めちゃめちゃ時間に追われながら…。
一同:(笑)
オガクズ:決勝のルールが、ポイント取れない順に脱落していくサバイバル形式だったんで、勝てば勝つほどどんどん時間が無くなっていくっていう。ウケるたびに「ああ、また残ってしまう」となりながら。で、最後ネイノー(六角電波)さんと一騎打ちになって。そこで普段しないようなお尻振ったりするような回答をして。
キャベツ:(爆笑)
オガクズ:まあまあネイノーさん倒すんだったら、これくらいのことはやるだろと思いながら。ネイノーさんのことめちゃくちゃ尊敬してるんで、タイマンで倒して優勝っていうのはすごい嬉しかったですね。
ーまた今後EOA開催されるかどうか読めないですけど…
オガクズ:早くやって欲しいですね。また出たいです。
ーありがとうございます。で、次が哄演児杯(※ネイノー主催の大規模な大喜利大会)になるんですかね
キャベツ:多分時系列的にそうなのかな。
オガクズ:生大喜利だとそうですね。
ー予選勝ち上がっての優勝っていう
オガクズ:事前予選が、本当はおせわ(がかり)さんとくず鉄さんが勝ってたんですけど、自分が次点で3位になってて、誰か欠員が出た時に(勝ち上がりが)ありますって言われてたら、くず鉄さんが出られなくなって。その欠員で入って。
その日、メガネなし博士さんがめちゃくちゃウケてて、こんなんメガネなし博士が絶対1位だろみたいな空気だったんですけど、決勝でみんな急に正気になって(※哄演児杯は客席審査)、「この人を人前に出せるか?」ってなって
キャベツ:アッハッハ!そうとは限らんけど。
手すり:でもその流れ確かにあったんだよ。
オガクズ:それで決勝もメガネなし博士さんウケてたのに、全然票が入ってなかったおかげで自分が3位に滑り込んで、本当にいろんな偶然が重なってって感じですね。
ー配信で見てたんですけど、かなりオガクズさんウケてたなっていう印象はありましたね
オガクズ:何でなのかはわかんないですけど、大喜利始めた時からネイノーさんのお題はやり続けてたんで、普段ライブとか出てる芸人さんよりは、アドバンテージあったのかなとは思いますね。結構バトルの大喜利っていうか、そこの部分では経験は多分芸人さんよりはあったと思うんで。決勝も素人三人プラスサツマカワ(RPG)さんで、サツマカワさんもバトルの大喜利の出身なんで、そこ(の違い)なんですかね。
ーで、その翌日にEOT第7章で、キャベツさんとジャージの顔さんがヤオクロというタッグで優勝という
キャベツ:それこそ自分は、前日にオガクズ君が優勝したのもあって、ちょっとこれは7章…もちろん出る以上は優勝は目指すんですけど、それよりも中途半端なことはできんなってのは明確にあって。ちょっと今までの個人戦だったり第4章でのタッグ戦だったり、そこも真剣にはやってたんですけど、ちょっとまたステージが違うというか自分の中で。より本気で取り組まなきゃなみたいなのはありましたね。
哄演児杯の当日予選に自分とジャージさんも出てて、自分もジャージさんも調子が…勝ち抜きはしなかったんですけど、調子は全然良い方だと思ってたんで、これが出せれば、初めて本戦行けたりする可能性もゼロではないのかな~くらいに自己分析してました。
ー予選の手ごたえはどうだったんですか?
ジャージ:一問目は、誘拐された子供が一言、みたいな。
キャベツ:ああ、それを聞いた父親がドン引きするみたいなお題で。お題のヒントが「セリフお題」だったんで。セリフお題ってマジで何でも出るから、とりあえずじゃあ自分が出ようかなくらいの感じで出て、一本三つくらい取れて、データベース見ても18点って書いてあるんで。そこで明確に、3章からEOT出続けてて、今日が一番調子いい日だなっていう確信はそこで思ってて。あとはまあペース落とさないようにしないとなっていうのがありました。で、結果的にジャージさん3問、自分が2問出て…前半ブロック3位でしたね。
ーそれはもう二人ともウケて得た結果、みたいな
キャベツ:そんな感じですね、ジャージさんは謙遜してるけど。5問目が洋楽のお題で、あんまり出ない形式だったんですよ。「ビートルズが全員日本人でかつお菓子が好きだったらこんな曲を歌う」みたいな。多分自分があそこで行ってたら、何も出来なかったなっていうのが明確にあるんですけど、洋楽疎いんで。そういう意味で助け合いで行けたかなっていう、予選に関しては。お互いの弱点をリカバリーし合えたみたいな感じがあったんで、かなり良い突破の仕方が出来たんで、改めて本戦頑張らんとなって感じでしたね。
ジャージ:自分の感覚だと、もうちょっとやれればなって言うのがあったんで。前半ブロックで言うと、3問やった中で自分が真ん中くらいだったんですよ。で、2問やってるキャベツさんが全体で2位くらいだったんで、かなりキャベツさんに助けられたおかげだっていうのがあったんで。予選は自分としてはちょっと手ごたえがそんなに良くなかったっていうのがあって、本戦出られるならもうちょっと頑張らないとな、みたいな感じではありました。
ー本戦の感触的にはどうでした?
キャベツ:一番ダントツで「あ、これ負けるかもな」って思ったのが「ロザン宇治原」っていうファイナルエースさんと田野さんのタッグと、本戦トーナメントの初戦で当たった時で。自分が全然(良い回答)が出なくて。で、ファイナルエースさんがなんかでんぱ組の回答してめちゃめちゃウケてて、「このままだと持ってかれるな」っていうのがあった中、ジャージさんが最後、デカい回答出してもらってウケたんで、それでだいぶ助けられた印象ありますね。多分最後にアレなかったら勝ててなかったかなって感じすらするんで。
ー決勝戦では「勝つぞ」みたいな強気でいましたか?
キャベツ:自分としては、2回戦、準決勝あたりで回答の調子は上がって来てたんで、よっぽどこっちがコケるか、対戦相手の永久保存さんと吉永さんの「染まるよ」がとてつもなくウケるとか無ければ、勝てるのかもな~っていう。お題が出るまでちょっと自信無かったんですけど、お題がシンプルな二要素だったんで、「まあイケるかもな」みたいな感じでしたね。
ジャージ:大会でまず決勝まで行けるってことがほとんど無かったんですね。で、自分の調子としては、キャベツさんも言った通りかなり上がって来てるのはあったんですけど、「まずは舞い上がらないように」っていうのが一番頭の中にあって。落ち着いてやるっていう所を一番に考えて、あとはもうやれることをやるだけって考えてました。あとキャベツさんに連れてきてもらったっていうのがあったので、最後に自分がヘマしないようにっていうのもちょっとあって。とりあえずしっかりベストな状態を保っておかないとって所でした。
ーありがとうございます。優勝した時の心境は覚えてますか
キャベツ:明確にあったのは「やっと優勝できたな」と。それこそ今日で5年経ったから、優勝した時点で4年半以上経ってるわけで。コロナが多少緩和されて、哄演児杯とか7章みたいに徐々に(大喜利の大会が)出来るようになってきたから、すぐかどうかはわからないけど、やっぱり結果は残していきたいなってのはあったんで、スプシ大喜利で鍛えられてきた分。それが良い意味で早めに優勝できたっていうのは、今思うと本当に嬉しいことだなと思いますね。
ジャージ:優勝したかったっていうのがずっとあって。結構調子がいい時でも、予選で負けたりとかして。「どうやっても優勝出来ないんじゃないか」みたいなこと考えてた時期が結構あるんですよ。それでやっと優勝して、自分の中でも、そういう気持ちをようやく「自分優勝出来るんだ」って所まで持って行けたっていうのは、言い方アレですけど「解放された」っていう感じがちょっとあって。「どうやっても出来ない」って所から、ようやくここまで来れたっていう。その嬉しさがかなりありましたね。で、他の人が優勝してるのもたくさん見てるんで、ようやく自分も同じようにそこに立てたっていう気持ちが大きかったですね。
ー優勝の瞬間、会場には手すりさんとオガクズさんがいたわけですけど
手すり:僕はその日仕事で、とにかく早く仕事を終えて、地下鉄で会場向かいながらTwitterのタイムラインで結果見て、(ヤオクロが)本戦行ったと。じゃあなんとか本戦に間に合わないとと走って。で、なんとか初戦に間に合って、「ロザン宇治原」に勝ったのを見て…。でも「オーラの泉」(※ぺるとも・警備員のタッグ)に勝った時もうちょっと泣いてたしな俺。
キャベツ:アハハ!あの試合も結構撃ち合いだったから。
手すり:で、決勝前の二人のコメントでまた泣けて。(運営の)流人さんにも「後ろで手すり野郎が泣いています」と晒され。
キャベツ:あったな~
手すり:晒さなくていいって(笑)で、決勝進出が決まった時ちょっと飛び上がってたもんな俺やっぱり。嬉しかったもんね。だってジャージの顔に泣かされるのこれで2回目ですよ、大喜利天下一武道会の本戦行った時も泣いたからな。
急遽:あー、そうだ。
手すり:あれも立派な勲章の一つだからなー、禁生のメンバーとしては。
ーオガクズさんも会場で見ててどうでしたかね
オガクズ:いやー、その日本当に全然調子がダメだったので、託す気持ちで見てました。
他の印象的なイベント
ー他の印象的だったイベントを聞いていきたいんですけど、手すりさん何かありますか
手すり:印象的なイベントかー。結局そこで出た回答が強いと、そのイベントを覚えているっていうのがよくあるかなって所なんですけど。自分だったらあれかなー、「大喜利サンダーロード」っていうイベントがありまして、初回だから2018年の2月19日か。この時期ってまだ自分大会とか出てなかった時なんですけど、この時に結構自分がフィジカル(※生大喜利における表現力の総称。動きを交えた回答や、一人二役を演じる回答などを指すことが多い)寄りの回答をした時に、ステイゴールドさんに「セリフお題とか動きのあるお題だと手すりさんおもろいですね」っていうのをTwitterで言ってもらって、「ああ、じゃあ自分はこういう方向性なのかな」って、一個方向性掴めたなって。
あと、この日のオフィユカスさんに椅子から転げさせられるほど笑わせられたっていう(笑)
急遽:あ~、はいはいはい
オガクズ:2割引きさん
キャベツ:(爆笑)
急遽:2割引きさ~んだ
手すり:お題が「商才のあるマッチ売りの少女『○○』」で、「こんばんは~!マッチで~す!2割引きさ~ん!!」って。全然特に沿ってもないんだけど、勢いで死ぬほど笑っちゃったんだよなマジで(笑)
ーなるほど(笑)急遽さん何かありますか
急遽:そうですね、自分の話になっちゃうんですけど。自分の中で殻を破れたなっていうのが2つあって、一つがさっきの名人戦なんですけど、もう一つが第10回の「鴨川杯」(※関西で行われていた大規模な大会)で。
キャベツ:あ~、そっかそっか
急遽:それの敗者復活戦ですね。それが印象的というか思い出に残ってると言いますか。それ以後、ちょっとフィジカルの回答の比率が上がってったかなっていう印象があって。それまでちょっと僕の中で隠し玉的な立ち位置だったんですけどフィジカル回答って。敗者復活は、全部フィジカルで攻めて勝ち上がるっていうのをやったんで。フィジカルに自信がついたというか、「これでもイケるんだな」っていうのがわかったっていうのもありましたし。それきっかけで「オオギリダイバー」で番茶が飲みたいさんと組ませて頂いたりとかあったんで。
手すり:いや~懐かしい。
急遽:そんな感じで、後で良い思い出につながるって意味でも、凄く印象に残ったイベントですかね。
ーキャベツさんは何かありますか
キャベツ:印象に残ったっていうか思い出深いって意味では「キャベツの集い」っていう会を六角電波さんに去年の秋ごろにやってもらって。それはコロナになってから、自分が東京での生大喜利にパッと行けなくなっちゃったっていうのがあって、でもその日は「久々に東京来れることになりました」ってなって。
色々自分と大喜利してもらったり、疑似的な組手みたいなのをしてもらったりみたいな感じでやったんですけど。その時何より思ってたのが、スプシ大喜利はずっとやってたんで、大喜利の根幹みたいなのは多分そんなに衰えてないと思ってたんですけど、生大喜利特有の筋肉みたいなのが衰えてたら嫌だなっていうのはずっとあって。それで本当に久々の生大喜利ってことになって、そこで久々にいろんな人と会えたのも感慨深かったし、自分の調子があんまり衰えずに大喜利出来たっていうのも嬉しくて、単純にそもそも生大喜利を久々にやれたっていうのが楽しくて、ここ一年くらいでやったイベントだと、ダントツで記憶に残ってるかなあって感じですね。
ージャージさんはどうですか
ジャージ:そうですね。やっぱり一番印象に残ってるのが天下一ですね。あれはかなり自分の中でも大喜利で迷ってた時期、どうやれば良いかわからなかった時期で。そこで「大喜利って変なことしないと」って思ってたんですよ。もっと変なことしないと他の印象残せる人に勝てないぞって思い始めて、でも変にやってもウケないんでどうしようみたいに思ってた時期だったんですよ。
で、天下一出たんですけど、かなり空気的に怖かったんですね。だから、変なことって言うとアレですけど、そういうことはせずに、真っ直ぐ行こうと思ったんですよ。で、そうしたら、たぶん当時一番ウケたくらいのウケ方して、本戦進出できて。そこでようやく、変なことしなくても真っ直ぐやってウケれるんだっていうのに気付いて、その後にEOTの第4章とかあったんですけど、それはかなり調子よかったんですね自分の中で。天下一で良い感じでウケて、「こういう風に行けば良いんだ」っていうのが分かって、ようやく他の会でいい結果出せるようになってきたって感じだったんで。ターニングポイントになったっていう所では、かなり印象深いですね。
ーオガクズさんは印象深いイベントはありますか
オガクズ:「東京地獄大喜利~交~」ですかね…。その日自分は予選から出てて、予選の決勝で虎猫さんと当たって、そこでかなり良い勝ち方が出来て、本戦の方に行ったんですけど。本当にその日が今までやった中で一番長く大喜利した日で。一問の時間も長いですし、昼から夜の21時までずっと大喜利し続けてて。で、その日もすごい調子が良くて、最後決勝でおせわさんと当たって、かなり撃ち合いになって、最後は大喜利の正義を取るかどうかみたいな審査になって…
キャベツ:アハハ
オガクズ:最終的におせわさんの正義が勝って。最後は虎猫さんの票が勝敗を分けて、僅差で負けたんですけど。その日は(現地で)見てる人が少ないのが本当にもったいないくらい。
手すり:そうだね~、面白かったからね。
オガクズ:で、その日から本当に一問あたりの時間を取って印象で勝負する、みたいなやり方に凄い自信がついた感じですね。
お互いの印象
ー次の「お互いの印象」っていう項目に行きたいんですけど、どう聞いたら一番良いかな…
オガクズ:手すりさんにまとめて答えてもらうとか…。
一同:あ~。
キャベツ:それは確かに一個やり方としてアリかもしれない。
ーでは手すりさん、お願いします。
手すり:じゃあ順番に行くか。まずオガクズさんは、ちゃんと最初の印象があって。超加点の練習を川崎あたりでやった時…。
急遽:ありましたね。
手すり:「この人おもろすぎるな」っていうのがまずあって。その中でも、下ネタ回答を出す時が伝わらないくらいエグイのがあって(笑)
キャベツ:アッハッハッハ
手すり:この頻度が減ったらもう手つけられなくなるなって思ってたら、今まさにそうなってるかなっていう。今はその塩梅がちゃんとしてて、その中でもちゃんとオガクズらしさでネットミームもしっかり使ってて、あれ出せるのが魅力だから。出してそれがどう評価されるかとかじゃなくて。やっぱそこが禁生大喜利部の中でも随一で、大喜利ライブとか出ても勝負できる人だなっていうのが現状の印象かな。
急遽さんはねえ…この中だと一発がデカいんだよなあっていうのが一番思ってる。この間クローズで副編集長さんの会来てもらった時も、「別れ際でようやく名刺交換してくれた得意先の社員『○○』」ってお題で、急にめちゃくちゃ身を乗り出して「女です」って答えて(笑)
キャベツ:ハハハッ!
手すり:いまだにあそこの音声だけ聞いちゃうんだよな。音声だけだと全然わけわかんないんだけど(笑)俺も横で同じお題やってたんだけど、手つけられないくらいおもろくて。で、平然と回答を言ってる時もあれば、動きもつける時もあって、この中だと一番「何やるかわかんない」って思ってる人かもしれない。
急遽:フフッ、ありがとうございます(小声)
手すり:えー、ひらはらさんはとにかく悔しがる。
キャベツ:(爆笑)
ジャージ:アハハ!
手すり:麻雀でもなんでも、こんなに(悔しがるの)かと。そんだけ全力なんだなっていうのが。まあ俺が悔しいを表に出さずに、勝った時に発散するタイプだから。結果的にうちの部の中でも一番真っ直ぐな大喜利する人になったしね。やっぱ悔しがる人は多分そうなると思うわ。真っ直ぐさではちょっと勝負できんから、俺は部長ではあるけど変になっていくよって思ってるくらい。
キャベツさんはねえ…キャベツさんの大喜利で一番「おおっ」てなったのは「遊び場」(※虎猫が運営しているネット大喜利のサイト)で、動物が窓から覗いている画像お題の時の回答が、ちょっと長めで変な回答だったんですけど、そっから完全にオンリーワンになってしまった…まあもともとオンリーワンな存在ではあるっちゃあるんですけど。お題提供の人ってわけでもなく、ちゃんと回答もおもろいのは本当に強い人だなっていう所があって。何より、こういう人が(大喜利を)続けてくれてる…まあ僕もやっぱり「BEMYBABY」(※キャベツが制作した動画のタイトル)から入ってる人間ではあるから。だからずっと「ありがたい」って気持ちだなキャベツさんには。
自分も今何も考えずに思った事ただただ言ってますけど、そんな所ですね…あ、あと思い出したけど俺の優勝歴ちゃんとヨーロッピも言っとかないとな、「The OrderⅡ」の。
急遽:あ~、そうだ。
手すり:つい一週間前?まあこれに関しては、当時東京来たばっかの全然優勝歴も無かった手汗さんに声かけたのがファインプレーだったなっていう。(※The OrderⅡは本来2020年の段階で開催が確定していたが、延期に。ただ、ヨーロッピというチーム自体はその時点でメンバーが決まっていた。2022年に再び開催がアナウンスされた際、新たなエントリーやメンバーチェンジも可能だったが、ヨーロッピはメンバーを変えずに出場し、優勝した)
急遽:その(声かけた)後でしたっけ、「冠到杯」(※優勝未経験者による大会)優勝したの。
手すり:まあ、言っても(自分以外の)4人とも凄かったからな。後ろで「すげ~」と思いながら見てたし。いや~、3人初優勝させたのびっくりしちゃったな。(チームメンバーの)四つ葉の黒婆さん、わんだーさん、魚醤さんが初優勝。手汗さんもチームでの優勝は初だし。俺もやっと六角電波さんの大会優勝出来たなっていう。まあこれもかなり思い出深いっちゃ思い出深いですね。
好きなプレイヤー
ーこの質問は、今までインタビューした人全員に共通して聞いているんですけど、好きなプレイヤーを教えてください。「この人に驚いた」みたいな。
手すり:これですね。これ多分みんな迷ってると思う。
急遽:いや~。
キャベツ:本当に何人でも挙げれちゃうからなっていうのがまずある。
急遽:わかります。
手すり:まあでも、俺多分ずっと言ってるけどやっぱりねえ、さっきも言ったけどオフィユカスさんなんだよな。あんなの絶対できんから。
キャベツ:確かにユカスさんはずっと他の人がやれないことをやってるから本当に凄いなと思うんだよな。
手すり:最近もさあ、「続冬の鬼30人組手」で、まごまごさんのお題だったかな。「『ハンバーグ!』って言いづらくなった世界のハンバーグ師匠」みたいなお題で「ハンバーガー!!」って言ったのめちゃくちゃ笑っちゃった。
一同:(爆笑)
手すり:いやいやいや(笑)ハンバーグがダメならハンバーガーもダメだろ(笑)
オガクズ:それとあと、「(自主規制)ってこっちでもダメなことを言った」
手すり:アハハハハハ!「大喜利渋谷杯」もユカス全開過ぎたからな。どこにもいないでしょあんな人。関西行ったっていないもん。いや~いてくれるのありがたいよ。
キャベツ:本当に好きな人多いけど、やっぱずっと思ってるのが、ぺるともさんのオールラウンダー性はいつ見ても凄いなっていうか、どのお題、どのベクトルの回答でもウケれるっていうのはちょっと凄すぎるよなっていう。
急遽:凄すぎる。
キャベツ:いろんなとこで会ったり「大喜る人たち」の動画見たりすると改めてつくづく思うんですよね。
手すり:俺も常日頃言ってるけど、未だにぺるともさんと大喜利会で一緒になれるの幸運だと思ってるから。
急遽:それは思います。
手すり:普通だったら遠くの人になっちゃうよ(笑)褒めるにしてもどの回答挙げれば良いの?ってなっちゃうから。
キャベツ:該当が多すぎるから。
手すり:そうそうそう。
キャベツ:禁生の会の一回目があったんですけど、そこにぺるともさんがいて、「全人類数字に弱い世界」ってお題に「アタック!なんちゃら~第P問!3×3は?ピンポン!48!正解、さあ赤の方、何番?チキン南蛮!美味しいよね~また来週~」って回答出してて。
手すり:(爆笑)
キャベツ:こういう畳み掛ける回答も出来るし、スッて出してウケることも出来るから、本当に凄い。本当にやっぱぺるともさんの、マジで何でも出来る感じが凄いんだよな。
オガクズ:僕は今は本当に手汗さんですかね。手汗さん何言っても面白くなっちゃってるから今。マジで何の論理もないから、自分でもなんで笑ってるのかわからないし。
手すり:ずっと回答の形が崩れないんだよな~。
キャベツ:確かにめちゃくちゃなことやってるけど一貫性がある感じがありますよね、手汗さんの中で。
手すり:最後回答の出し方あんなくちゃ~ってなるのにウケてるの凄いからな。
オガクズ:全くボード見せてくれないから。
手すり:そうそうそう(笑)
オガクズ:いまだに「続大喜利文化杯」の決勝のマヨネーズめちゃくちゃ面白い。
手すり:アッハッハッハ!あれね。いや凄いね手汗さん。
急遽:僕はそうですね…やっぱり警備員さんですかね。
キャベツ:あ~、警備員さんもずっと凄いからな…。
急遽:(自分)はデレマス大喜利から入ったっていうのもあるんですけど、「憑依」って切っても切り離せないんですけど、あの人って憑依の最終到達地点みたいなとこがある気がして。語りかけたり畳み掛けたり。割と「数」というよりは「質」っていうイメージがありますけど、本当にその質で凄い爪痕残すイメージがあって。
EOT第4章で、ターミネーターが「ブクブクブク、ブクブクブク」って言ってるアレが今でも印象残ってて。あれでウケるの凄いし、最後まで目が離せない人だなっていうのはアレで改めて思いました。
ジャージ:…僕がずっと憧れてるのは田んぼマンさんです。ぼマンさん凄いですねやっぱり。ずっと強いですし、やりたいことやって勝ってる感じと、あと本当に多彩なんですよね。ダジャレ出してウケることもあるし、真っ直ぐな回答も出したり。どんなお題でも対応してるっていう。で、以前本人が書いてたようにメンタルの強さもあるし、ずっとあの人みたく強くなりたいと思ってます。
今後の目標
ーこれまで取材した人には、最後にどのような存在でありたいかとか、今後どうしていきたいかとかを訊いてるんですけど、そういうのって例えば手すりさんとかあったりしますか?
手すり:そうだな…まあとにかくこれは自分が生きてきたうえでの話ですけど、ただただ面白いやつを追ってるような人間だったので。大喜利で勝ったりウケたりすると、いわゆる急遽さんが番茶さんとタッグ組んだみたいに、結構いろんな展開があるんですね。だからまあこれからも、大喜利自体は強くあり続けていた方が、いろんな機会に恵まれんじゃないかなと自分は思ってるたちなので。
元々ね、デレマス大喜利の憑依大喜利で優勝するために「大喜利強くなろう」って思ったのが最初の目標で。晶葉で達成しちゃったから、「もう引退か?」って虎猫さんに打ち上げでイジられたけど(笑)でもまだまだひたすら面白い人たちと面白いことあると思ってるんで。まあ大喜利面白くなって、いろんな出会いあったら良いなあって所かな。
急遽:僕はそうですね~、まあ2回目の優勝がしたいなっていうのが正直な所ですね。二の矢が打ててないっていうのが自分としてはちょっとコンプレックスじゃないですけど、一個思ってて。あと、今の禁生大喜利部のメンバーになってからまだ優勝出来てないのと、生でその雄姿を見届けてもらえてないっていうのがあるので。見届けてもらってる前で優勝したいなっていうのが大目標ですかね。優勝したら多分泣きそうな感じがします(笑)
キャベツ:直近の一番デカい目標が「EOT優勝」で、それを達成できたから、次は個人での優勝が、長い目で見た際の目標かなあとは思ってますね。あとやっぱデレマス大喜利から始めたんで、一回憑依大喜利で優勝したいっていうのもありますね。その二つがすごい長いスパンで見た際の、今抱えてる目標ですかね。
ジャージ:そうですね…やっぱり自分もデレマス大喜利から入ったから、憑依大喜利で優勝したいっていうのがあって…前々回が準優勝まで行ったんですね。決勝で手すりさんに負けたっていうのが未だにずっと悔しいんですよ。元をたどっていくと、「そこで優勝したい、大喜利強くなりたい」って所から生大喜利に入ってるので、一つの昔からの目標としてそこを目指したいっていうのがあります。
あとは…個人での優勝もしたいですし、一つの会で一つはしっかりと大きくウケるようになりたいっていうのはあります。自分はかなり調子にムラがあると思ってるんで、安定して強くなりたいっていうのは目標としてあります。参加する会ではしっかり調子よくウケれるようになりたいっていうのが長い目標ですね。
オガクズ:最近ずっと言ってるのは、早くEOAをやってくれっていう。やってくれれば本当に優勝する自信があるので。そこで優勝して、その後EOTも優勝して、M-1とTHE MANZAIどっちも獲るみたいなことをしたい。
手すり:良いですね。もう言って良い立場だな~。
オガクズ:前回のEOTがボーダーギリギリで予選落ちだったので、あともう一個、そこを埋められる何かを見つけられればなあとは思います。
大乱闘禁生ブラザーズVol.1
ー禁生でイベントをやるんですよね。
手すり:ああ、そうですね。7月18日の月曜日に永福和泉地域区民センターの第四集会室を取っておりまして。ついさっきクソでかいホワイトボードが届きまして。まあ前回のルールやってる人だったらわかると思いますけど。ちょっとずつ準備進めておりましてって所ですね。
ーそのイベントは全員出るんですかね
手すり:今日ここにいる人は出ます。あとは江戸川さんも行けるって言ってたかな。(※現在は江戸川の参加は決まっているが、取材当時は未定だった)
ーどういったイベントなんですか?
手すり:第1回はみくもさんが主催で動いてくれてたんですけど、スマブラの一人用モードの「シンプル」みたいな「一個ずつ対戦をクリアしていって、最後にマスターハンド(ラスボス)を倒す」のと同じ形式で、我々一人ずつ登場して色んなルールで戦って、最後の一人を倒すとゲームクリア、みたいな感じですね。
ーなるほど。というわけで、本当にありがとうございました!
おわりに
90分に及ぶ座談会が終了した。
個人の活動が目立つため、なかなかこの5人が同じ場に集結することは少ない。そういった意味でも、今回は貴重な場だったと思う。
5人同時に取材をするのも初めてだったが、自分より大喜利歴が短いプレイヤーに取材するのも実は今回が初だった。個性も、実績もあるメンバーから、じっくり話を聴いて、まだまだ負けていられないと素直に思った。
一人ずつ取材をしなかったことに関しては、もったいないとも申し訳ないとも思っているが、この形式だからこそ生まれる記事の面白さもあるはずなので、結果的には座談会を開いて良かったと感じている。
6月19日の段階では、7月18日のイベントの枠はまだ空いている。さらに参加者が増えて、盛り上がって欲しいと思う。
ちなみに、現段階では私も参加を表明している。ルール上、禁生のメンバーに挑めるかどうかはわからないが、取材をさせてもらったことを感謝しつつ、全力でぶつかっていこう、そう心に決めた。当日が今から待ち遠しい。
記事を読んで頂き、ありがとうございます。サポートして頂けるとさらに喜びます。