【レポート】クラウド活用における課題と検討ポイントに対するVMwareの解決策
■ 自己紹介
こんにちは。VMwareで西日本の公共分野のお客様を担当しているプリセールスSEの伊藤です。本記事は7月13日に開催されます VMware Japan Public Sector “Cloud Smart” Day において、VMwareからお話させて頂くセッション「クラウド活用における課題と検討ポイントに対するVMwareの解決策」のセッションレポートです。
■ ご紹介するセッション
トラックA:地方公共団体関係者向け
14:40-15:10クラウド活用における課題と検討ポイントに対するVMwareの解決策
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◎ セッション概要
自治体様においてはクラウドバイデフォルト原則に基づき、クラウド活用の検討が進んでいます。現状は多くの自治体のITインフラ環境は、庁舎やデータセンターなどのオンプレミス、もしくはプライベートクラウドやパブリッククラウド上に、マイナンバー系・LGWAN系・インターネット系の3層に分かれたシステムが配置されています。また、20業務においては『システム標準化』とあわせて『ガバメントクラウド』の検討も進められていますが、クラウド活用の成功の鍵となるのは一部のシステム群の局所的な検討ではなく、ITインフラ全体を俯瞰した計画の策定と、運用の最適化やセキュリティ対策の検討が必要となります。本セッションでは、全国の自治体様と今後目指すべきITインフラ環境の全体像を検討させていただく上でみえてきた、自治体様特有の環境における課題や、クラウド活用の検討ポイントに対して“適切なクラウド活用“に向けた『クラウドスマート』の実現にあたり、VMwareのソリューションがどのように寄与できるかを紹介させていただきます。
◎ スピーカー
ヴイエムウェア株式会社
公共SE本部 公共第二SE統括部 統括部長
加藤 英将
ヴイエムウェア株式会社
公共SE本部 リードソリューションアーキテクト
御木 優晴
◎ このセッションで取り上げること
先行してクラウド活用が進んでいる欧米諸国の考え方「クラウドスマート」の必要性
クラウド活用に対するVMwareの取り組み
クラウド移行で生じる一般的な課題
課題の解決策とVMwareの解決アプローチ
◎ セッションの対象者
自治体様でパブリッククラウド利用に向けてご検討をされている担当者様および検討をリードされている管理者様
■ レポート
◎ 自治体様における現状
自治体DXの取り組みが進んでいるが三層分離の環境で多くはオンプレミス環境を前提に構成されている。
クラウド活用としては、マイナンバー系の20業務ではシステム標準化と併せてガバメントクラウドの検討が進行しており、LGWAN系・インターネット系もクラウドサービスの検討が進んでいる状況。
クラウド活用を前提として検討した場合どのような課題や検討ポイントがあるか。
◎ 欧米諸国のクラウド活用の変遷の振り返り
欧米諸国では盲目的に「クラウドファースト」の考えのもとクラウド利用を推進。
結果として無秩序なクラウド環境が乱立し、セキュリティインシデントやコスト増加など「クラウドカオス」の状態となる。
システムの要件や特性に応じてクラウド環境を適切に選択する「クラウドスマート」という考えになっている。
◎ 日本の自治体様における留意点
2017年に「クラウド・バイ・デフォルト原則」が閣議決定し、クラウドの検討が進められている状況。
自治体様においてもITインフラ全体を俯瞰して適切なクラウド活用を検討しないと「クラウドカオス」に陥る可能性がある。
欧米諸国の変遷を参考に「クラウドカオス」を避けて「クラウドスマート」へ向かうための検討が必要。
◎ クラウド活用に対するVMwareの取り組み
VMwareはサーバ仮想化からその領域をストレージ、ネットワークに拡張し、データセンターの仮想化と運用の自動化・セキュリティ・WANの仮想化によるプライベートクラウドの実現に取り組んできた。
現在は複数のクラウドを抽象化するクラウドの仮想化によりクラウドスマートの実現に取り組んでいる。
クラウドを抽象化する技術としてvSphereベースの技術を利用してIaaSを共通化するソリューションを提供。
マルチクラウド環境を可視化・自動化するためのソリューションを提供。
◎ クラウド移行の選択肢
クラウドの代表的なメリットは「伸縮性」「運用性」「先進性」「俊敏性」がある。
クラウド移行パスの代表的な種類は「リロケート」「リホスト」「リプラットフォーム」「リファクタリング」がある。
クラウド移行パスは移行対象となるシステムの特性に応じて選択することが重要。
◎ クラウド移行における一般的な課題
4月28日に公開されたガバメントクラウドの先行事業における中間報告の、標準準拠システム移行方法の検証結果の内容を参考に課題を紹介。
課題①:オンプレミスとクラウドのアーキテクチャの違い。
課題①の解決策:アーキテクチャ差異の最小化によるリフト時のリスクを低減。
課題②:システム環境の複雑化。
課題②の解決策:クラウド移行パスの適切な選択。
課題③:オンプレミスとクラウドの運用ツールの違い。
課題③の解決策:複数のクラウドで一貫した運用ツールの利用。
課題④:クラウドサービスの制約・制限事項・仕様。
課題④の解決策:クラウドサービスの制限による影響を低減。
課題⑤:ネットワークサービスの制限。
課題⑤の解決策:ネットワークの再設計や考慮にかかる工数の削減。
課題⑥:クラウド有識者・技術者の不足。
課題⑥の解決策:オンプレミスで培った技術・知識のノウハウの活用。
◎ 自治体様におけるITインフラの検討パターン
マイナンバー系およびLGWAN系、インターネット系のクラウド活用には対象となるシステムの適切な配置を検討することが必要。
さらに、結果としてマルチクラウド環境になる場合にはどのように統制をかけて運用していくかの検討が必要。
どのようなパターンが最適解になるかは各自治体様の状況によって様々。
◎ 自治体様におけるクラウドスマートに向けた検討支援
VMwareでは自治体様のITインフラ検討にあたり、ワークショップや検討会を通じて最適なITインフラ計画策定の支援を行っているので是非VMwareにご相談ください。
■ まとめ
このセッションでは、自治体様の現状を踏まえた上でクラウド移行の具体的な課題や検討すべきポイントの説明と共にその解決策とVMwareの解決アプローチをご紹介しております。現在クラウド利用の検討を進められている自治体様には課題解決の参考となる内容が多く含まれていると思いますので、是非ご登録をお願い致します。