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2023年『年頭所感』

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。昨年末からAdvent Calendar及びデッカイギの参加などバタバタしており、だいぶ遅れてしまった年頭所感になってしまいました。各所で年頭所感が出されているのを拝見して、私も個人の目標と、いちベンダーの社員としての目標を整理してみようと思い立ちました。

そもそも昨年の目標はどのように設定していたのかと振り返ってみますと、以下のように書いていたことを掘り起こせました。

  1. 良いも悪いも、はっきり伝える

  2. 好きは伝える

  3. 何事も後悔しないようにやる

  4. 思い描いたものを掴むために、もっと努力する

昨年の反省

まずは昨年の目標について振り返っていきたいと思います。

  • 基本的に嘘はつかないタイプなので、最初の3つは出来たかなと思います。特にそういう熱量のある仲間に囲まれて、そうしやすい関係性はあったと思います。それも一朝一夕でなく、ここまで付き合ってくれているメンバーに感謝です。

  • 1,2番めは特に思っていたとしても伝えることで、その人にとっての自信になると思いますし、伝えないと伝わらないことも多いので、自分はいいと思うと各メンバーには伝えるようにしています。3番目も兼ね合ってきますが、そうしないと後悔することになるため、今を生きようってところでした。

  • 4つ目は努力する時間を掛けられなかったのが悔やまれます。が、そのための血肉になる出来事は非常に多かったと思います。健康に気を使い始めた下半期でしたが、40歳という年齢の衰えを感じるようになってきたせいで、自分が想像するところまで踏ん張れなかった結果でもあり、この中でどう最大化すべきかという舵切りを受け入れるべき事実なのだなとも思いました。

今年の個人目標

昨年を振り返り、今年の目標は以下に設定しようと思いました。

  1. 余白を持つ。

  2. できるところまで。

  3. 気にしすぎない。

  4. 形にする。

なぜこの目標なのかですが、昨年末の大晦日に救急外来に行かねばならないほど胃が痛く、無理が祟ったと感じたところが大きいです。特に最後の2ヶ月はイベント開催やAdvent Calendar、2023年の社内方針策定等も重なり、エナジードリンク等によるドーピング漬けになりながら乗り切っていたというところがありました。そういったことからも以下のような理由でこの目標にしています。

  • 無限にできると思っていたところから、ある種リソースでの限界が見えたわけなので、この中でどこまで効率化・最大化できるかがキーになってくると思いました。想定外が起きると思い描いたものが制限されてしまうことになるので、描く未来に余白を持った状態にしておくことが重要だと感じたため、この目標としました。

  • 昨年までは、見えたものは見えた星の下に生まれた人間が取り組まねばならないという昔からの謎の使命感に追われ、見えたもの全てに手を広げすぎましたが、それは本当に大切にすべき人・物を守れていないことになるとも思い、頼ってくれる人を最優先に助けたいなと思いました。また、そういった自分が心地よいと感じる人達に自分のプライベートの時間を優先的に使いたいと思ったからです。少なくとも、家族と仕事と数少ない友人で私のキャパシティは枯渇してしまうのです。

  • また、この2年間くらい自分とは異なる意見を持つ人達と対峙することが多い日々でした。これはこの表現以上に精神的にきつい状況が多かったと振り返ります。味方もいるが敵も多い、中立的な立場の人にどう理解してもらうかなど苦慮してきた部分が多かったと思います。でも逆にこの2年間で一定の同志も社内外に得られたと思います。その結果を元に、気にしすぎないようにするという自信を持って進んでいきたいと思います。就活でも内定が1個あると自信が持てるみたいな感じですかね笑

  • 最後が、「形にする」ということを意識したいと考えています。今まで自分が今後どうするかについては、頭の中や口には出してきたものの、結局それが何も形にはなっておらず、その基礎となるものだけが大きくなってきているだけという状態が続いています。もう形にしながらトライしていく時期かなと感じており、その上での成功も失敗も糧にしていく必要があるかなと思っています。元からの信条である、「やりたいと思った時に準備していなければ、やりたいと思ったときにできない」ということを踏まえて、やりたいと思うときに始めておかなければ、成功するまでにやりたいと思ったときから数年掛かってしまうということを考慮して進んでいきたいと思います。

仕事面での目標

せっかくなので、個人目標だけでなく、仕事面での目標もまとめておきたいと思います。ここまでの土台をベースにそれを拡大していく1年としたいと思います。コロナ禍になって最初の1年は、まず現状理解・把握に務めてきました。そして昨年は、それに対する自分の価値を高めて慎重に伝えてきました。その結果、味方・同志も増えてきた状態で、自信を持って進んでいく年にしたいと思います。具体的には以下に取り組んでいきたいと思います。

  • 必要に応じて適切なクラウドを選ぶという意味の「クラウドスマート」を広く深くお伝えしていきたいと思います。もちろん会社の大方針でもあるのですが、私自身もクラウドを使いながらそう思うことも多いですし、世の中の動きもまさにそれに向かっている実感を得ています。

  • 世の中のクラウドや技術に関する認識が、単純なイメージで語られてしまうことで、正しい選択がされないことが最も悲劇だと思っていますので、正しい理解を持ってもらえるような明確でわかりやすく実感でき腹落ちされる伝え方を心がけて精進していきたいと思います。

  • クラウドに関してだけではないのですが、世の中全ての劇的な変化に順応するには時間がかかります。コロナ禍におけるマスクの着用有無など行動傾向は段々と時間を掛けながら浸透して方向性が定められていくことを強く感じました。これは社内外の人材・組織においても同様で、必要となりそうな時期の1−2年前から、それを見据えて先頭に立ち言い続けて、ようやく理解してもらえるまで1−2年掛かるということになることをよく理解しました。そのため、何が正しい方向なのかを見据えるための情報収集と、方向性を定めるまでの無数の失敗を先頭を切って踏んでおくというのが、組織のリーダーとしての在り方だと感じています。

  • クラウドに関しても同様で、最近「Lift & Learn Then Shift(一旦リフトして学んでからシフトする)」という造語を言うようにしているのですが、デッカイギでもクラウドに上げた後にどうシフトできるかについてやっていく必要があるというのはまさにそのとおりで、どのスパンでやるかには違いがありますが、クラウドに順応し、効果を最大化するためには必要なステップであろうことだなと強く感じていますし、伝えていくべきことだなと考えています。

  • クラウドの価値最大化には、今までのインフラの知識に加えて、アプリケーション側の知見がなければなし得ないと強く感じています。このあたりのどちらかの事情であるとかに依らないようにするだけでなく、双方を軽視しないように取り組むためにも、そのあたりを具体化していく必要があると感じています。

  • というように、抽象的な意味での価値訴求は継続していきますが、抽象的からの具体化についても今年は取り組まなければならないと感じていますので、よくわかったけど具体的にはどんな感じなの?ということを更に突き詰めていきたいと思います。

以上で、昨年の振り返り及び今年の個人目標・仕事目標とさせていただきます。本年も皆様何卒よろしくお願いいたします。