ジパング

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【基礎教養部】#真相をお話しします  を読んで

本note記事は#真相をお話ししますの書評をもとにした追加note記事になります。 現代において趣味を聞かれたときに特にないと答えてしまう人たちが一定数存在する。趣味に関するアンケート調査(株式会社アスマークhttps://www.asmarq.co.jp/data/ex202106hobby/)によると、2014年と比べて2021年では2.1%から9.2%と4倍の増加傾向を見せている。これはいったいどういうことだろうか。 理由のひとつに挙げられるのは可処分時間の使い方、

    • 『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方 』を読んで

      今の大学生活はバイトには遅刻、授業に起きられないといった不摂生なものとなっている。今年に入ってからは多少よくなってきたが、少し前までは本当にひどいものであった。 原因を探ったときにまず思いつくのは、「生活習慣の乱れ」である。一言に生活習慣と言っても食生活や睡眠、運動とさまざまな観点が存在するが、現在の私はどれをとっても最悪な状況である。食生活で見れば自炊はしないし、食べたい物をその日の気分で食べる。(コンビニ飯、牛丼、揚げ物などなど)睡眠で見れば昼夜の逆転、運動は全くしないと

      • 【基礎教養部】森岡毅著 苦しかった時の話をしようかを読んで

        気づけば成人を迎えいよいよ就職という二文字が現実味を帯びてきた。仕事をすることとは、職業選択について考えている事を書き綴ります。 やりたいことがない  中学、高校、大学と自身の進路選択を行う場面において、よく耳にするのがやりたい事が特にないというものだ。昔に遡れば士農工商など生まれた時点で将来の職業は確定していることが多かった。それが近現代になり、資本主義の発達と職業選択の自由により希望すればありとあらゆる職業に就く事ができるようになった。  今となっては職業選択の自由な

        • 【基礎教養部】センス・オブ・ワンダーを読んで

          「センス・オブ・ワンダー」、神秘さや不思議さに目をみはる感性。レイチェル・カーソンといえば、思いつくのは「沈黙の春」であろう。私もその一人で中高の教科書に載っていたため名前だけは知っていた。環境保護家ということしか知らなかったためどこかお堅い印象を持っていたが、今回取り上げた「センス・オブ・ワンダー」では理路整然と語る評論家ではなく、詩人のように情緒あふれる文体で書かれていた。このnoteでは「センス・オブ・ワンダー」を読んで考えたことについて触れていきたいと思う。 センス

        【基礎教養部】#真相をお話しします  を読んで

          【基礎教養部】「多動力」を読んで

          ビジネス本、自己啓発本と聞くとどこか意識が高い奴が読む本といって、読むこと自体を敬遠してしまっていた。誰々が書いているから、誰々が言っているからと決めつけてそれらの意見を無視すること自体が浅はかであるように思い、今回初めて堀江貴文著「多動力」という本に手をだしてみた。 書評はJLAB公式ログに掲載しているので、note記事では本を読んでみて思ったことについて書いていこうと思う。 意識高い系と意識が高い人 意識高い系とはwikipediaによると、 とある。 今までこうい

          【基礎教養部】「多動力」を読んで

          【基礎教養部】ケーキが切れない非行少年を読んで

          少年で犯罪を犯してしまった者には多くが、現実の認知に不具合が生じていることを知った。このような世界の見え方が違うことを自覚することは難しく、犯罪を犯して少年院に入所して発覚するケースが多い。また、罪を犯してしまった少年は先のことを見通す力が弱いことが多く、これをしてしまったら後々どうなるかということが考えられない。そういったことで社会において犯罪を犯してしまうというのが現状である。 これらの少年は実際に小学校や中学校で生活をしていく過程で、自らサインを発しているケースがある。

          【基礎教養部】ケーキが切れない非行少年を読んで

          パチンコ依存症の現状

          現在日本には120万人ほどの依存症患者がいると言われています。そんな日本のパチンコ依存症の現状と対策について書きたいと思います。 依存症とは 厚生労働省の定義によると、依存症は物質や行為に心を奪われ自分ではやめられなくなってしまう状態を指しています。依存症における問題点として、依存している物質や行為によって私生活に影響が及んでいるかどうかが重要になってくると考えてます。 たとえば、スポーツ選手などのアスリートでは常にスポーツの事しか考えていないような人達は珍しくありません

          パチンコ依存症の現状

          ジェイラボワークショップ第60回『人工知能史から考える『頭がいい』とはどういうことか?』【情報科学部】[20230710-0723]

          DAY1けろたん — 2023/07/10 03:06 皆さんこんばんは。本日から情報科学部のワークショップです。 テーマは「人工知能史から考える『頭がいい』とはどういうことか?」です。 部員の皆さんに人工知能技術についての調査と意見を発表してもらい、2週間目の終わりに、けろたんが「頭がいい」ということについて考えたデンパな文章を投稿する予定です。 以下が各部員の担当です。 ジパングさん、匿名希望さん: 「かつて人工知能と呼ばれていたもの」についての調査とコメント。 一

          ジェイラボワークショップ第60回『人工知能史から考える『頭がいい』とはどういうことか?』【情報科学部】[20230710-0723]

          【基礎教養部】高校生からのゲーム理論

          AIRDOの設立から衰退1996年11月14日に北海道国際航空株式会社として設立されたAIRDO。北海道で養鶏業を営んでいた浜田輝男氏が、北海道と東京を結ぶ航空会社として設立。設立の背景には当時の北海道と東京を結ぶ交通事情があった。航空会社が設立される以前は、北海道と東京を移動する手段は道内を鉄道を移動した後、青函連絡船で青森へ移動しそこから寝台列車に乗らなくてはならず移動は一日かけて行われていた。そんな不便な交通事情を一気に解決したのが飛行機である。東京-新千歳間を飛行機が

          【基礎教養部】高校生からのゲーム理論

          【基礎教養部】磯山雅「J・S・バッハ」

          創作活動と日常生活現代社会において私達は様々な創作活動を行っている。例を挙げると音楽や執筆、イラストなどはもちろん日々の会話やYouTubeのコメント、ツイートなど自ら発信する行為もある種創作行為と言えるだろう。 これら創作活動はどのようにして生まれているのだろうかと考えたとき、私達の日々の生活で見聞きしたものや体験したものが原動になっているのではないかと思う。音楽であれば友人や恋人の死に対する鎮魂歌など創作を行う上で日常生活は密接に関わってくる。 創作物とはこれまでどこで

          【基礎教養部】磯山雅「J・S・バッハ」

          【基礎教養部】「瓶詰地獄」夢野久作

          夢野久作。小説家、禅僧、陸軍少尉、郵便局長など様々な肩書を持つ作家である。 21歳で慶応義塾大学に入学、文学を学ぶも父の文学嫌いにより二年で退学。その後地元に帰り、農園を経営するも失敗。出家するがこれも二年で俗世へ戻ると新聞記者をやりながら執筆活動を開始する。職を転々とすることは当時の作家として珍しいことではないだろうが、作品の独特な雰囲気は、この多様な社会経験によるものだろうか。 無人島という絶望的な状況において、聖書の教えを信仰して生活をする二人。 「この島は天国のよ

          【基礎教養部】「瓶詰地獄」夢野久作

          【基礎教養部】「夏の庭」湯本香樹実

          この本では主人公たちの”精神の成長”というのがテーマになっており、おじいさんとの関係を通じて徐々に成長していく描写が面白かった。 ”精神の成長”に関して私がよく感じるのは嗜好の変化である。数年前には決して好きにはならなかったであろうデザインのキャラクターやゲームに興味を示すようになったとき、私は精神の成長を感じる。 ただこれに関しては成長というよりただの変化に過ぎないかも知れない。 一つだけ成長と言えるかも変化を感じたものがある。それは他者に対する自己犠牲の精神を理解でき

          【基礎教養部】「夏の庭」湯本香樹実

          【基礎教養部】「脳からみた男と女」新井康允

          この本では男性と女性の違いについて脳を題材に比較している。私はいわゆる男性脳や女性脳といったものに懐疑的な立場を取っており、行動や考えの差は性差ではなく個人差だと考えていた。 本文中で男子と女子の自由画を書かせたときの違いなど、男女の様々な統計データが挙げられており、それらを考慮すると個人差だけでは片付けられない男女の違いが多少あるのかと思った。 生物学的な脳の構造の違いとして、女性ではゴナドトロピン(生殖腺刺激ホルモン)が周期的に分泌されていることを挙げられており、実際に

          【基礎教養部】「脳からみた男と女」新井康允