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楽理科から大学院ソルフェ科に進んだ藝大生。気が向いたら音楽のはなしを書いてみる。 音大…

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楽理科から大学院ソルフェ科に進んだ藝大生。気が向いたら音楽のはなしを書いてみる。 音大入試対策(楽典、ソルフェージュ、和声)院試対策(音楽史)オンラインレッスン実施中。 https://tomoya-kikuma.amebaownd.com

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  • 九州一人旅2024

    おいしい物といい景色と、温かい人たちと。

  • ヨーロッパ一人旅2023

    2023.9~10の記録。 あんなことこんなこと色々ありました

  • よしなしごと

    気が向いたらぼちぼちと。

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詳細は順次更新していきます。 基本情報 菊間 倫也 伴奏、レッスンなどのお問い合わせは以下のメールアドレスへお願いいたします。  【 tkikumapf@gmail.com 】 料金など詳細は以下の通りです。 合唱伴奏のはなし 高校時代から合唱部の伴奏をしていたため(私は一応吹奏楽の人間でした)、現在もありがたいことに合唱の伴奏をさせていただくことが多くあります。 複数の団体に所属されている団員さんが新たなお誘いをしてくださる場合が多く、日々伴奏の譜読みをしています

    • 無題

      あまり良い話ではないので、嫌な時はすぐにタブを閉じてください。 小さな頃の自分を供養したいとずっと思っていた。 今まではごく親しい人のさらに一部の方にしか話してこなかったが、物心ついた頃からつい数年前までの父親に関する記憶は中身の見えない真っ黒なビニール袋に放り込んであるような状態だ。 隠し通したところで先々の人生が余計に息苦しくなるだけなので、書いてしまった方が遥かに楽だ。今でも周囲から父について聞かれると頭がぼんやりすることがある。特に父親のことを知っている人から近

      • 固定ド・移動ド論争のSNS実験と所感

        ソルフェージュ科のハシクレとして、ちょっと気になっていたことを解消した。 院のゼミで「固定ド・移動ド論争」の話が何度か出ており、SNSでも議論がなされていること、信仰レベルの人たちがいることなど面白半分で俎上にのっていた。 ソルフェ科の性質の問題か、現場では固定ド派が多かったが、もちろん移動ド派もいた(ソルミゼーションやフィクタについて説く方)。 どちらが優っているかという結論に至ろうとするわけではないのだが、SNSによく姿を見せる人々がどんな風に互いを認識をしているのか私

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        • 山﨑先生の思い出

          今日で10年。 私がいま管楽器とのアンサンブルをたくさんしているのは、中学校の部活が端緒だったかもしれない。当時すでにピアノに打ち込んでいた私は、周りに心配されながらも多忙な吹奏楽部に入った。小学生の頃からその中学校の吹奏楽部が出張演奏をしに来てくれていて、憧れがあったというのもある。顧問の先生がクラリネットを吹いていて、あの楽器を持ってみたいなと思っていた。 色々あったがクラリネットを担当することになり、部活に出られない日も多かったが練習を続けた。顧問の山﨑一哉先生は音

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        • 九州一人旅2024
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        • ヨーロッパ一人旅2023
          2本
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          日フィルのショスタコーヴィチを聴く中学生たち

          以前、N響の定期演奏会で指揮研究員が代役を務めた騒動について書いた。またこんな愚痴を書くと不満ばかり言う人間に思われてしまうかもしれないが、普段は素晴らしいものを素晴らしいと色々なところで書いているのでご容赦いただきたい。 私の大好きなマエストロ・ラザレフが昨今の政治問題で来日できなくなってから、長らく聴く機会がなかった日フィル。今年いっぱいで引退を発表している井上道義氏との最後の共演ということで、久々に足を運んでみた。 マエストロのショスタコは大好きで、N響や新日本フィ

          日フィルのショスタコーヴィチを聴く中学生たち

          音楽と「知情意」

          ある方から小林秀雄と岡潔の対談本『人間の建設』をお借りした。難しかったので小林秀雄の評論は今まで避けていたのだが、そう感じていたのも中高生の頃の話。この本を読むまでそんなことすら忘れていたが、意を決して読み始まるとこれが面白い。数学者との対話ということもあり、互いの分野を噛み砕いて議論してくれたのが助かった(とはいえ二人の理解力や素養の水準が別格なので、空中で話が進んでいく感覚にもなった)。 数学や物理に関すること、両者の哲学的な問い、和と洋の文化の有り様、民族性の違いなど

          音楽と「知情意」

          大学院修了&新年度のはじまり

          今さらながらnoteを投稿。 (すぐ書こうと思っていたのに、忙しくしているうちに日が過ぎてしまった…) 学部から通して6年間。浪人することも留年することもなく見た目は順調だったが、やってきたことは結構変わっていた。音楽学を学ぶ楽理科からソルフェージュを研究するソルフェ科に入ったのは学内で見てみると相当な変わり者らしい(ソルフェ科に来る人は作曲やピアノの出身者がほとんど。でも私は東大から来た人たちに囲まれていた)。 ソルフェ科のこと このnoteにも何度か書いたかもしれな

          大学院修了&新年度のはじまり

          九州一人旅③ 唐津に家族ができた話

          一人旅②で書いたように、お店で出会ったお客さんたちにすっかり誘拐されてしまった。 シェフのお店でランチを食べ、小学校で演奏し、お客さん達の家族と会うことになった夕方頃からの話。 お客さん二人は私とシェフが話をしているうち、私のTwitterアカウントを見つけだしていた。ネットってすごい。 東京からやってきた若いピアノ弾きが来るというので、それぞれのお子さん達にLINEがいった。みんなびっくりしつつも、大変な喜びようだったらしい。 小中学校帰りの3人を順に拾ってしばし観光。最

          九州一人旅③ 唐津に家族ができた話

          九州一人旅② シェフとの再会&一人旅の出会い

          前回の鉄旅につづき一人旅②。 武雄温泉からバスで30分余り。多久市に着いた。 今回の一人旅の目的は、市役所のはす向かいにあるお店「びすとろ ひろ」に行くことだった。このお店を経営する吉野好宏さん、飯盛博子さんは私が幼い頃からお世話になった方々で、今回お会いするのは十数年ぶり。 アレルギーのひどかった私にも本格的な料理をと、幼少期から毎年誕生日の頃に都内のお店で美味しいフレンチを振る舞ってくださった。数年後、吉野シェフは宇都宮や唐津へ、飯盛さんはメルボルンへと移られ、しばら

          九州一人旅② シェフとの再会&一人旅の出会い

          九州一人旅① 鉄分補給

          今回の旅は珍しく友人たちとの旅行と一人旅のハイブリッド。3日目途中から彼らと別れ、全体で5泊6日の行程にしてみた。 もともと前半の屋久島行きが決まっていたので、後半は九州本土を巡ろうと画策。どうしても行きたいところがあったので、鉄旅をしつつ、色々なものを体験することにした。 このnoteはそんな後半の一人旅の備忘録。 鉄旅と温泉とグルメ いつも一人旅はローカル線と温泉を第一に考えて旅程を練る。 鉄旅の大きな目当ては久大本線の「ゆふいんの森」。小さい頃から憧れの観光列車だ

          九州一人旅① 鉄分補給

          ヨーロッパ一人旅 2023 Prologue

          去年に続き、貯金して一人で旅に出ることにした。 9月後半から10月の頭のちょうど気候のいい時期。去年も同じ頃にヨーロッパへ出たが、今年は去年の2週間弱よりも一段と長い20日間の旅行だった。 私は一人旅が大好きなので今まで国内は色々と巡った。国内なら割とノープランで行ってしまう。思い立った2日後くらいにはもう家にいないこともあるくらいだった。さすがにヨーロッパは色々考えないといけないので、去年の反省もあり(その時は前月くらいから計画した)3ヶ月前くらいから行程を練った。 円

          ヨーロッパ一人旅 2023 Prologue

          一年の終わりに 2023

          このタイトルで書くのも3回目。 不定期に、気が向いたときに書いてきたnote。振り返ってみたら本当にたまに投稿しただけだった。 修論ですっかり言語脳が働いているので、11月にこれを書き、放置している。 卒論の時と同様、修論も早々と書き上げてしまって気が向いたら手直しをしようという算段。だからと言って、細かい部分を変えてはレイアウトを直すなどという気力もなく、論文のために空けておいた暇を持て余している。 というわけで、とりあえず書いてみます。 むやみやたらに書いているだけな

          一年の終わりに 2023

          N響の対応への批判とコロナ禍を経た「代役」の考え方

          意外と周囲には知られていないが、私はオーケストラの演奏会にかなりの頻度で足を運んでいる。学生席の恩恵に預かり、特に在京オケはたくさんの公演を聴いてきた。 今までは一回券を取っていたN響も、ユース会員になって数年が経つ。しかし、そんなN響の今回の対応にはすっかり失望した。 演奏会の出演者が変更になることは決して少なくないことだ。いつだったか、読響とスクロヴァチェフスキの公演が代役でロジェストヴェンスキーになった時には驚いたものだ。高齢の名匠から老齢の巨匠へ。ブルックナーの5

          N響の対応への批判とコロナ禍を経た「代役」の考え方

          あるカフェのはなし

          あるカフェ、といっても結構な有名店なのだが、私はそのお店のとりこになってしまった。 改めて振り返ってみると、自分の好きな店を誰かに紹介するということを私は積極的にしたことがない。大きな店ならともかく、こぢんまりしたところを広めるのは好まないので、誰かを誘うこともなく一人で訪れることが多かった。 その店に初めて行ったのは数ヶ月前のこと。 予てより気になっていたカフェだったのだが、立地が悪くてなかなか行けなかった。いわゆる隠れ家カフェのようなところで、店内は薄暗く、つくりは西

          あるカフェのはなし

          夜行列車で起きた珍事件

          夜行列車をたくさん利用してホテルと交通費の合わせ技にした今回の旅。大きな遅延もなくスムーズに移動できたのだが、結構な迷惑を被った事件があった。 予約とったのに! 国際路線の夜行列車ナイトジェット。 去年はパリとウィーンを結ぶ長距離列車を使った。今年も色々乗ったが、この話はチューリッヒからベルリンに向かう時のこと。 私はいつも6人部屋のクシェットをとる。 ナイトジェットには3種類の席がある。 ①個室寝台 値段は高いがゆったり過ごせる。 シャワーつきのいわゆる寝台。 ②6

          夜行列車で起きた珍事件

          調判定に和声を使わない!?

          ちょっとだけ音楽のはなしを。 私はふだん高校生向けに楽典を教えており、先日、おおかた学習済みという学生たちに小手調べの問題を出してみた。 (ア)(イ)というのは無視してほしいのだが、肝心なのは調判定のAという問題。「Aの部分の調を答えなさい」というものだが、これをほぼ全員がFis-durと答えている(正答はH-dur)。 なぜ Fis-dur という誤答が多発するかというと、調号と臨時記号だけで調性を判断しているからだ。和声の感覚があれば、最後の小節で I² → V と

          調判定に和声を使わない!?