選挙の日
朝一番に、車を貸してほしいと、夫の友人から電話があった。選挙人登録してある実家エリアまで家族で投票に行くために必要らしい。
車を貸してあげた後、また別の夫の友人から電話があった。選挙当日とその翌日は酒屋が国の指示で閉まるのだが、お酒を買い忘れてしまった。友達と集まるのにお酒が必要でストックはないかという問い合わせ。優しい我々はストックを譲ってあげた。
夫と息子と長女が投票に出掛けて行った。次女と私はお留守番。有権者じゃないけれど、投票所がどんな感じなのか一回くらいは見てみたい。
投票すると重投票をさせないように右手だか左手だかの小指の爪に色が塗られる。日本では考えられない。毎回選挙のたびに投票率は90%とか驚異の数字ですごいなあ、と思うのだが、経済破綻して、お金がある人は移住して、お金がない人は出稼ぎに行き、外国にいるために投票できない人が増えたっぽい。日本は在外公館で投票できて、そのシステムってすごいな。
お昼ご飯は作ってみたかった油そばを作る。コウケンテツさんのレシピはとても科学的で好きだ。おいしかったのでまたいつか作ろうと思う。でも子供達にはちょっと不評だったので、一人の時にでも作って食べようと思う。
夫は同級生と集まってみんなで選挙速報を見ることを1か月以上前から決めていたので、そこに持っていくおつまみを作る。キャッサバをゆで、砂肝を煮る。みんなでお酒を飲みながら選挙速報を見るのにぴったりな感じで出来上がった。息子は息子で、友達が留学先に戻る前の最後の夜ということで出かけて行った。家に残ったのは女三人と犬と猫。日本みたいに秒で当確が出るような開票方法ではない。結果が出るまで時間がかかる。娘たちは早々に自室に戻ったので、私はビールを飲みながら極悪女王をみる。面白いな。クラッシュギャルズのファンだったわけじゃないけれど、ドンピシャ世代なので楽しめた。しかし、東出だっけ?あの俳優。あいつは女優二人の人生を見事に変えたね。この男と付き合ったことで仕事がなくなって、それで極悪女王のオーディションを受けたんだろうし、もし、それがなかったらこの役を演じることがなかったかもしれないわけなんだろうし。杏さんも、フランスに移住なんてしなかったような気がするしね。などと勝手なことを考えながら、仙道敦子、いい!と思いながら最後まで見た。
極悪女王を見ながら合間合間にXで速報を確認したり、友人とチャットしたりしてたんだけど、いきなり夜10時から翌朝6時までの外出禁止令が発令された。ということは、翌朝6時以降に夫も息子も帰ってくるのかしら、と消灯し寝ることにした。
夜中の2時頃もの音で目が覚めたら、夫も息子も帰宅していた。外出禁止令、とは?ゆるい、、、。
結局外出禁止令は翌日お昼12時まで延長され、そして12時に解除された。お昼ご飯は残り物を温め簡単にパスタを作った。
1回目の開票で必要な票数が取れなかったということで、二回目の開票作業が行われることになった。開票作業をする人、本当にご苦労様です。競馬の連番みたいに投票もできるというこのシステム、開票作業、絶対に大変。
やっと夜になって大統領が正式発表された。夫はすでに寝ていた。
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