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戦国無双5を語る。キャラクター編②

こんにちはjmbdです。前回に続いて戦国無双5のキャラクターについて語っていきます。
今回は上杉謙信を取り上げていきます。
上杉謙信は世間一般では「越後の龍」や「軍神」の異名から武力や軍略に長けた人物、仏教神「毘沙門天」を崇拝し、自称するなど仏道に通ずる人物、他にも酒好き、私利私欲を好まず義を重んじる人物として知られています。戦国無双シリーズにおける上杉謙信も基本的には上記の人物像を取り入れています。

左側が4・真田丸 右側は5の上杉謙信

シリーズでの活躍、人物像

4・真田丸の謙信は闘争を愛し、冷静沈着でストイックな人物。自らを毘沙門天の化身と称し、戦場にて神がかり的な武力、知略を遺憾なく発揮する姿は人々から「軍神」と呼ばれるようになる。闘争好きであるが力や野望の為に戦う訳ではなく、「破邪顕正」(仏教用語で邪道をうちやぶり、正しい道理を世の中にあらわし広めること。)を掲げ、弱きを助け強きを挫くなど義の為に戦い、時には自身の生き様を表現する為である。また酒好きの一面もあり戦の前後で酒を嗜み、時には軍談を聞きながら酒を飲む一面も描かれている。史実でも川中島の戦いで幾度も合戦を繰り広げた武田信玄の事は単なる対立相手ではなく信玄との戦いを愉しんだり、シリーズによっては手を組んだり、酒を振る舞うなど両者は良きライバル、友としての面が強い印象です。他にも姉である綾御前には頭が上がらず焦りを見せたり、義子である上杉景勝、景虎の成長を見守ったり、戦国無双4の流浪演舞では滅多に見せない笑みや寂しい表情をする。この謙信は総じて厳格で威圧感のある見た目ながらも当主としての威厳、人間の心と義を大切にする人格者、武将として優れた知勇を兼ね備え、時折り見せる意外な一面をもつ人物です。

団子を食べるの止めようとした謙信
(綾御前は料理が下手で本人はそれを自覚していない)

一方5の謙信はどうなのかというとまず見た目に関しては、顔立ちは若さがありつつも前作までの厳つい目つきや口元が残っています。衣装も白頭巾から銀髪の長髪をなびかせ烏帽子を身につけ、白マントの甲冑を着用するなど、前作までの仏教、毘沙門天の信仰者のイメージから、猛将、軍神のイメージに変化しています。ビジュアルこそ前作に引けを取らない格好良さがあるものの中身、内面に私は当時プレイをしていてガッカリしました。私自身を含めプレイヤーからは、「直江兼続じゃん」と思った人は少なくない筈です。戦国無双シリーズの直江兼続は、義と愛を尊ぶ清廉潔白な人物だが直近のシリーズ(特に4)ではこれでもかと「義」と「愛」を叫んでいる。言動に関しても騒がしく時にはギャグレベルにまで達している。

戦国無双シリーズの直江兼続


5の謙信もそんな兼続を彷彿とさせる人物でとにかくうるさい。人物像としては「正道」を唱え「邪道」を嫌い、世の中に正しさを打ち立てる戦を展開するなど前作の「破邪顕正」に通ずる考えを抱いているが、戦場においては「正しさ」など自分が信じる言葉をハイテンションに叫んでいます。また武田信玄の駿河侵攻、信長の比叡山焼き討ち、朝倉討伐に何故か乱入者として現れたりと「正道」の為なら何処へでも駆けつける正義のヒーローのような人物であります。特に武田信玄からは鬱陶しいがられています。信玄もキャラ変をしている為、5では真っ向から対立している両者であります。

左上が駿河侵攻・右上が朝倉討伐・下半分は比叡山


総じて残念なイケメンになってしまったのが率直な感想で折角の見た目の格好良さと強さ、大名の威厳も口調と言動で全て台無しになってしまい、前作の謙信の方が格好良く、1番キャラ変に失敗している印象でございました。
今回は上杉謙信について語りました。コメントなどがありましたら是非お待ちしております。最後までご覧いただきありがとうございました。

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