「あなたのためのアドラー心理学」勝手に前半まとめ
あなたのためのアドラー心理学が発売されたので
速攻で購入し、速攻で読了しました
「あなたのためのアドラー心理学前半まとめ」として、勝手に前半部分をぼくの解釈を含め、自身の備忘録としてまとめておきます
未読の方にとってはネタバレ要素も含みますので、閲覧にはご注意ください
なお、「後半のまとめはないのか?」と思われると思いますが、ありません笑
書籍の後半はケーススタディのため、ぜひみなさんに直接読んでいただきたいのと、人様の具体的な状況に者申せる立場ではありませんので割愛します♪
もしよろしければ以下読み進めてください(3〜4分くらいで読める記事です)それではどうぞ!
アドラー心理学とは
アルフレッド・アドラー(1870ー1937)
オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会評論家。
ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。
初期の頃のフロイトとの関わりについて誤解があるが、アドラーはフロイトの共同研究者であり、1911年にはフロイトのグループとは完全に決別し、個人心理学(アドラー心理学)を創始した。
〜Wikipediaより〜
ここにもあるように、共同研究者である「フロイト」とはよく比較され、その強烈な表現方法からか誤解も多いようです
代表的なちがいの一つに
「その人の現在のあり方には原因があり、その原因となるトラウマへの対処をすることにより起こっている問題も解決することができる」
とするフロイトの「原因論」に対して
アドラーは
「人は自らが定めた目的に向かって行動する」
と「目的論」を提唱していることがあげられます。
そして、アドラーはトラウマについても明確に否定しており、
「トラウマなどは存在せず、言い訳にすぎない。」
とまで言い切っています
この考えは、とくに大きな反発を買い、現代でもしばしば議論されているようです。
どちらが正しくてどちらが間違っているということはありません。大事なことは自分がどちらを選択して生きていくのか、ということですし、考え方の違いはあって当然なので、好きなように支持するのが良いと思います♪
他人に過度な期待をしない、させない
アドラーの基本的な考えに「課題の分離」があります。
自分は自分、人は人
ですね
こういうと、
「他人がどうなっても構わないというのか!!」
と怒る人がいるそうですが、当然そうではありません
(そもそもそんな屁理屈を言っている時点で、きっとその人は生きづらい人生を歩んでいるんだろうなーと推察しますが...)
さて、
課題の分離という「単語」はわかっていてもなかなかそれが実践できず、自分の子どもや親にきつく当たってしまったり、SNSで悪口を言ったり言われたりして、神経をすり減らしている人も多いのではないでしょうか?
わたし自身も、そういう時期がありましたが、この「課題の分離」という考え方に命を救われたひとりでもあります。
自分は自分、人は人
たとえ相手が肉親であっても、または自分がお腹を痛めて産んだかわいい我が子であっても、その相手に起こっている出来事や、感情、言動はすべて「相手のもの」なのです
↑ここ、超ポイント!
「〜と言われたから腹がたった」
「せっかく助けようと思ったのに〜と言われて断られた」
などと言われるケース、日常でもよくありますよね
アドラーはこれらはすべて「自分と相手を切り離すべき」と言います
・そう思ったのも相手の自由
・困っているのも相手の自由
・こちらのいうことを聞かないのも相手の自由
なのです!いや、むしろ「すき好んでそうしている」
と言った方が良いのかもしれません。それを、他人である我々が、
「〜しなさい〜」
「〜って言われたのが腹が立つ!」
などと思っていても、相手はなにも考えていませんし、こちらがイライラしている間にきっといまごろパフェでも食ってます笑
スミマセン、すこし茶化してしまいましたが、
これは本当にその通りで、自分と相手を同一のものとして考えてしまうと、相手の言動にいちいち反応して、こちらの大事な感情や大切な時間を、ただすり減らしてしまうだけなのです
・相手には一切期待をしない
・相手にもこちらに勝手に期待させない
それこそが、「何をされてもいつでも機嫌がよい」状態でいられる秘訣なのかもしれません
真に競争すべきは「あのひと」ではない
本当に争う必要があるのは「理想の自分」「過去の自分」
とアドラーは言います
SNSやウェブ上で匿名をいいことに罵詈雑言を浴びせてくる人
勝手にライバル争いを仕掛けてくる人
根も歯もない噂をたててちょっかいを出してくる人
そんな人は相手にする必要は全くありませんし、かまうべきでもありません
大事なことは、「自分の価値は他人と比較して決められるものではない」ということ
とはいっても、どうしても比べてしまうし相手のことが気になって仕方がないという時もあるはず、そんなときの考え方のヒントとしては
そんな相手を「敵」「排除したい相手」と捉えるのではなく、いっそのこと「仲間」と捉えてみる
そして
この環境下で「過去の自分と比べて」自分は成長しているか?
この環境下で「なりたい自分」にちょっとでも近づいているか?
と、比較する対象を相手ではなく、過去の自分や将来の自分にする考え方のほうが、はるかに健全かもしれませんね
自己肯定感を高めるには?
幸せな人生を送るためには「自己肯定感を高めましょう!」などとよく耳にしますし、自分に自信が持てない、自分を好きになれない、というときにも「自己肯定感が大切よ!」と言われます
そもそも「自信」や「自己肯定感」とはどういう意味なのでしょうか?
アドラーはこのように定義付けています
自信:自分をどう思っているか
自己肯定感:自分は大丈夫!という気持ち
「自信を高める方法」を求める人は多いのですが、自信を持ちたいがあまり、無意味に裏付けもなく自信過剰になることがよくあります
自信過剰とは傲慢であり、逆に自分に自信がないと思い込んでいることはなにより「卑屈」である可能性が高のです
ここでもっとも大事なことは「わたしは何があっても大丈夫!」と心から自分を信頼できるかどうかです
それでは「幸せな人生」とは何でしょう?
アドラーは
「自分の人生を生きられないと幸福な人生を送ることは難しい」
と考え「自分の人生を生きること」を推奨しています
自己肯定感が低いと、いつの間にか誰か他人の人生を生きることになり、幸せとは程遠い人生になってしまう可能性が非常に高くなります
自己肯定感を下げる要因
1、過去の失敗
2、他人との比較
アドラーは、この二点が自己肯定感を下げる要因であると言います。過去の失敗を恐れるあまり、新しい挑戦もできずに及び腰になってしまうのですね
自分自身の自己肯定感が高く、成長意欲のある時であれば他人との比較も成長につなげることもできますが、そうでない時はこの二点で自分を追い込んでしまう時もあります
では、これらから逃れる方法はあるのでしょうか?
ズバリ一つだけあります!それは、
「放っておく」
です
いまこの瞬間も、1秒後には過去になります
ということは、わたしたちはいまこの瞬間しか生きることはできませんし、過去というものは過去に「置いておく」ことができるのです。わざわざ過去のものをいまに持ってくる必要もないのです
既述の通り、人と自分をわざわざ比べて落ち込む必要はまったくなく、
・過去のあの時の自分と比べて、いまの自分はそこから成長しているか?
・この先にある理想の自分に、しっかり向かっているのか?
そこだけに集中することはできるはずです
それは「原因」にはなってない!?
今のあなたが、とても厳しい状況だとしても、対処方法がなくて困っているとしても、それは、「過去のあなたが決めたから」に過ぎないのです
ここで大事なのは
「過去の特定の経験によって今のあなたがあるのではない」
ということ
たとえば、子どものころにガミガミ叱られ続けた人が、大人になって暗い性格になるかどうかは限りません。親のことを受け入れるのか、反面教師にするのかは
「その人がその人の意思で決めること」
ですので、過去がこうだったから、いまも必ずそうなるとは限りませんし、その人がどういう生き方をしているかを(いま)決めているだけに過ぎません
過去というものは、あくまでも「いまのあなたを解説するもの」に過ぎず、いまのあなたの原因ではないのです。そもそもあなたのその在り方は、
・自分自身をこれ以上傷つけないようにするため
・自分自身を守りたいという目的を達成するため
ではありませんか?
過去を言い訳にして、過去に原因を求めて生きるより、本来どういう人生を生きたいのか、その目的を見つめ直し自分の人生と向き合う勇気を持ちましょう!!
これはあなたの人生です!あなたの人生はあなた自身で決めて良いのです!
他人の目が気になる人へ
そもそも、人はそれほど人に対して興味がありませんし、あなたのこともそれほど見ていません!
日本は「和」を重んずる社会なので、正しいことをやっていたとしても、まわりが「間違いだ!」といえばそれは悪になってしまう社会です
そもそも、同調圧力の強い日本人は、他人への関心が強すぎるのかもしれませんね
しかし、それはみんなと一緒にいることで
「自分という存在をその集団の中で価値を決めて保とうとしている」
に過ぎません
つまり、自分の自我を保つためだけのために集団の中にいるので、意見の違う人に文句を言うのは、決してあなたに関心があるのではなく、あくまで自己保身のためだけなのでしょう
もし、本当にやりたいこと、本当にありたい自分で生きたいのであれば、まずはわかってくれる人の前でだけ、そのマスクを外してみてはいかがでしょうか、そして慣れてきたら徐々にその範囲を広げてみればよいのです
それでも、自分らしい生き方をしたいのに日本は苦しい環境と思うのであれば、海外移住を視野に入れても良いですね
いつまでも悩み続けることになるNGワード3つ
①むずかしい
②できない
③わからない
むずかしければ、できることからやればいいだけ
できないなら、できるようにすれば良いだけ
わからないなら、理解しようとすれば良いだけ
ですね
人生が難しいのではなく、自分で勝手に難しくしているだけではないでしょうか、これらの言葉を使いながら、幸せになることから逃げていませんか?
あなたに必要なことは「幸せになる勇気」だけなのです
おわりに
いかがでしたでしょうか
振り返ってみるとわたし自身「不幸」「不健康」「不健全」な生活を送っていたことがありましたが、それもいま思えば、好き好んでやっていた身勝手な自己保身であり、「自分だけが不幸のどん底にいる!」という自己中心的な考えでしたね、、、(反省)
前半まとめは以上ですが、書籍の後半はケーススタディがたくさん掲載されているので、具体的なシーンから、きっとあなたの参考になるケースが見つかると思います!ぜひオススメです!!!
アドラーの考え方がすべてではありませんが、みなさんの今後の人生のひとつの指針になれば幸いです
ここまでお読みいただきありがとうございました!
引用感謝:あなたのためのアドラー心理学(アドラー心理学サロン中の人)
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