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本人確認書類 1

自然人の取引時確認では、自然人の「実在性」の確認(架空人でないことの確認)と「同一性」の確認(名義人と名義人として振る舞っている者が同一人であることの確認)が行われます。

実在性の確認の目的は、本人確認書類を偽造し、架空の名義人を作り出すことなどを防止することです。

同一性の確認の目的は、名義人でない者が名義人になりすますことを防止することにあります。

実在性の確認は、名義人について有効な本人確認書類が発行されているかにより確認します。本人確認書類には、必ず発行日や有効期限が記載されています。

同一性の確認は、用いられる本人確認書類の種類によって異なります。例えば、運転免許証のような顔写真付きの本人確認書類であれば、業者の店頭スタッフが顔写真と目の前の顧客の顔とを照合して判断します。

これに対して、健康保険証などの顔写真付きでない本人確認書類であれば、例えば、店頭でいま顧客として振る舞っている者と本人確認書類上の住所地で名義人として振る舞っている者とが同一人であることを確認するため、取引関係文書を転送不要の書留で郵送するなどの対応が必要になります。

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