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令和5年6月20日(火曜日) 永岡桂子文部科学大臣の記者会見より

◆骨太の方針の教科担任制、教員業務支援員、給特法などの施策について

大臣)
 先週16日に閣議決定されました骨太方針の2023にはですね、「質の高い公教育の再生」に向け、2024年度から3年間を集中改革期間といたしまして、来年度から小学校高学年の教科担任制の強化ですとか教員業務支援員の小・中学校への配置拡大を速やかに進める、そして2024年度中の給特法改正ですね、給特法の改正案の国会提出を検討することなどが盛り込まれております。政府の重要課題ですとかそれに対する取組の方向性などを示します基本方針である骨太方針におきまして、これらの方向性が示されたことは教育行政の推進に当たりまして大変有意義なことであると、そう受け止めております。
 今後進めていくべき施策の全体像につきましては、5月の中央教育審議会への諮問におきまして明らかにしたところでございまして、働き方改革、それから処遇の改善、そして学校の指導・運営体制の充実を一体的に進めていくことが重要だと思っております。
 今後ですね、骨太方針を踏まえまして、中教審におきまして具体的な制度設計の検討を進めることとしておりまして、スケジュールにつきましては、逐次、取りまとめいただくことも含めまして、来年の春頃に方向性を示すことを一つの目途と考えているところでございます。
 またゴール設定ということではございますが、学校におけます働き方改革は成果は着実に出てあるものの、依然として長時間勤務の教師も多くて、引き続きまして取組を加速させていく必要があるわけでございます。
 今お話申し上げましたような中教審への諮問ですね、これを総合的に検討を進めることとしておりますけれども、骨太方針では3年間集中改革期間として取組を進めていくことが盛り込まれておりますので、小学校高学年教科担任制の強化ですとか、あとは教員業務支援員の配置拡大などと並行いたしまして、他の施策について中教審におけます具体的な制度設計の検討を速やかに進めていただきたいと考えております。
 3年間の集中改革期間におきまして、上限指針の実効性向上に向けた枠組みの構築が重要であると考えておりまして、働き方改革を含みます教師を取り巻く環境整備に全力で取り組んでまいります。

◆GIGAスクールの1人1台端末について

大臣)
 GIGAスクール構想は、国が主導いたしまして開始したものでございます。持続的にこれを推進していくことが重要と考えております。先般、閣議決定されました「骨太の方針」でもですね、「国策として推進するGIGAスクール構想の1人1台端末について、公教育の必須ツールとしまして、更新を着実に進める。」旨を盛り込んだところでございます。早いところではですね、令和6年度に端末の更新を迎える自治体もございますことから、来年度の概算要求での対応も含めまして、これからですね、今後、これらの記述に基づき必要な予算の獲得に努めてまいりたいと思っております。そしてですね、お尋ねの国と地方の負担割合についてですが、今後の概算要求事項でございまして、現時点での明言というのは差し控えさせていただきますけれども、いずれにいたしましても、「国策といたしまして更新を着実に進める」という方針に基づきまして、しっかりと進めてまいりたいと考えております。

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