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日本型学校教育

〇 これまでの日本型学校教育の強みとして、以下の点が挙げられるのではないか。

  • 全人的な教育や、他者との関わりや信頼関係の構築を重視してきたこと。

  • これが、授業研究の在り方に反映され、国際的にも評価されてきたこと。

  • また、学習活動における教師による子供たちへの働きかけにも反映されてきたこと。

  • 教師は、子供は皆同じ能力を有するという前提に立ち、子供への信頼や期待の下に一人一人の子供を全人的に見ることで、学ぶ意欲や思考の深まりにもつながってきた こと。さらに、子供たちの価値ある行動を見取り、子供たちに伝えることで意識付けを し、その積み重ねを通じて子供たちの資質・能力を育成してきたこと。

〇 一方で、日本型学校教育の弱み、または弱くなってきている点として、以下の点が考え られるのではないか。

  • 全ての子供たちに同じ期待をし、一斉一律に処遇しすぎた結果、画一的で過度に同調 圧力を高め、主体的に学ぶ意欲を削いでしまうものになったこと。

  • 全人的な見取りを重視する姿勢が重要である一方で、教師の多忙化にもつながって いること。

  •  教師は、子供たちの価値ある行動を見取り、子供たちに伝えることで、意識付けをし、 その積み重ねを通じて子供たちの資質・能力を育成してきたが、例えば、学校行事の 在り方が形式的な取組に留まるなど、不十分となってきていること。

  • 日本の子供たちは、ペーパー上で測定することのできる知識や思考力は世界トップレ ベルである一方で、自己肯定感や自己効力感、幸福度は世界と比べ低く、自ら未来を 切り開いていく力や意識が弱いこと。

  • 教育委員会は、現場の教師がイニシアチブをとれるよう、組織として学校の主体性を 支える必要があるが、その機能がアップデートできていないこと。

参考:個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会(第4回)会議資料




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