見出し画像

petit撮影会2周年記念写真展を振り返る

はじめに

写真を撮るということを考える上で、そもそもの目的、被写体、何を主眼に置いて撮影をするかというのは機材の選択、カメラの設定、構図、その他諸々に影響を及ぼすので、事前に色々と脳内シミュレーションを行い、その場で思いつきでこれ行こうっていうのは最近は減りました。
ですが、不可抗力による想定外の出来事(天候とか、撮影場所の状態とか)というのは起こりうるので、いわゆるcontingency planを用意して撮影に臨むようにしています。

展示作品について

モデルは久遠風夏さんで行くことは結構前から決めていました。結構撮影も多かったのでどの回の写真を使うか、それとも最新の撮り下ろし写真で行くかは結構悩みました。
なにしろぶっ飛んだ写真が多すぎたのです(*´Д`*)
ただ普通に綺麗に可愛く撮った写真だと埋没すると思ったので、ここは印象に残る写真を出そうと考えました。
ちょうど由比ヶ浜の夕方の部で撮影の機会を得たので、これだと。夕日を背景にエモい写真をキメてやろうと思ったんですけどね。

後で地図を見て愕然としたのですが、いわゆる湘南海岸の材木座海岸あたりまでって南向きなんですね。冷静に考えれば海に夕陽は沈まないのですよ。
撮影当日、太陽が山の方へ向かって沈んでいくのを見て一瞬終わったな、と思ったのは置いといて、それならそれで夕日にとらわれない撮影をすればいいやと開き直りまして。

撮影した5月末は結構気温も高くて海岸は結構賑わいを見せていまして、こりゃまた切り取りが難しいなと思ったのですが、まあファインダー覗いてこれならいけるかなと思ったので、あとはカメラの設定をいじりながらシャッターを切っていけばOK。結果的に結構いい感じで撮れたと思います。

展示の手法

以前Noteで紹介したアルポリを使ったパネル展示にしました。
今回はA4サイズを4枚とA2サイズのパネルの中央にA3ノビ相当の写真を貼り込んだ計5枚を展示しました。

アルポリを使う場合、壁面への固定を考えないといけないのですが、今回木製の写真用パネルを下駄の代わり使うことにしました。これは結構お手軽で、使い勝手が良かったです。

アルポリ板に木製フレームを貼って下駄がわりに使う


展示の様子

写真展は渋谷のギャラリールデコで行われました。
作品は自家プリントで、今回の用紙はピクトランのシルバーマットという少し変わった紙を使いました。アルポリのパネルの質感と紙の質感がいい感じでマッチしてくれたようです。

展示準備が終わった様子。タイトルは「夏の記憶」


使用した機材など

カメラはFUJIFIILM GFX100Sを使ってます。レンズはGF32-64mm F4とGF80mm F1.7を使いました。光源は全て自然光です。
なお、作品は全て撮って出しでいわゆるRAW現像やレタッチは一切行っていません。撮影時のフォーマットが4:3なので、プリントする際に短辺側が切れてしまうのが少し残念で、これは今後の検討課題ですね。

展示作品と撮影データ

自分のための備忘みたいなものです(*´Д`*)

左上

レンズ:GF80mm F1.7 R WR
焦点距離:80mm
ss:1/160s
F/1.7
ISO125
WB 9500K
Film Simulation: Velvia

右上

レンズ:GF80mm F1.7 R WR
焦点距離:80mm
ss:1/200s
F/1.7
ISO250
WB 5750K
Film Simulation: Classic Neg

中央

レンズ:GF80mm F1.7 R WR
焦点距離:80mm
ss:1/160s
F/1.7
ISO125
WB 9500K
Film Simulation: Velvia

左下

レンズ:GF80mm F1.7 R WR
焦点距離:80mm
ss:1/160s
F/1.7
ISO400
WB 6500K
Film Simulation: ETERNA Breech Bypass

右下

レンズ:GF32-64mm F4 R LM WR
焦点距離:37.6mm
ss:1/160s
F/22
ISO1250
WB 9500K
Film Simulation: Velvia

今回の展示作品はとあるラーメン屋風に言えば、自分にとっての白丸元味とも言えるASTIAを封印して、赤丸新味またはからかめんとも言えるちょっと変化球的な設定を採用しました。
展示にはインパクトがあって結構いい感じではあるのですが、毎日見続けられる写真かというとそこは難しいかも知れないですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?